堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

ストII原人と古い格ゲーの話

レバーかパッドか

 スト6アーケードを遅まきながら初プレイして、ひさしぶりにレバーで格闘ゲームをやった。

 スト6は家ではパッドのみだったけど、なんのことはない、私も30年来のスト2原人だ。半年やったパッドとなんら遜色なく動かせる、というか、むしろレバーのほうがいいくらいかもしれない。

 一応家にはホリのファイティングスティックminiがあったけど、これは軽いから格ゲーやろうにも吹っ飛んでしまう気がして使ってなかった。
 が、使ってみると案外いける。流石にホリ、滑り止めが優秀で、派手にガチャガチャはできなくても、軽く使うようにすれば無理なく操作できる範囲だった。

 

 そしてしばらく試したところ、レバーでもそれなりに動かせるけど、直近半年パッドでやってたから慣れてるな、というところだった
 特にコンボトライアルなどやってたら、レバーじゃ本当にどうにもならないのが多かった。パッドでもどうにもならんけど。

 

 小中大同時押しがやりにくい=ODダブラリが出しづらいことだけがパッドの不利な点で、ほかはレバーよりあらゆるところで私にはよかった。
 ザンギだったらレバーでもまあそれなりに動けはするんだけれども、これはザンギは操作の複雑性が低いから、難しいことしなくてもそれなりに戦いになるだけだろうと思う。

 

初心者とザンギ

 スト6でプラチナまで上がるのが一番簡単なのは多分ザンギじゃないかなあと思っている。特にクラシックだと本当にザンギだろう。
 スクリューさえ出せるようになれば、それなりに戦える。

 

 しかしザンギが初心者向けかというとそうでもなく、ザンギやってても身につかない行動が多いから、スト6がうまくはなりにくい気がするな。

 コンボができなくても、ダメージ源がスクリューだからどうにでもなる。
 だからコンボやろうとしなくなって、うまくならない。

 こっちから通常投げに行くことが少ないし、相手も投げ抜けをあまりする必要がないから、駆け引きのバランスが他のキャラと変わってしまう。例えばシミーなんか、やるやらないも、やったとして勝てる選択肢なども大きく変わる。

 キャンセルラッシュで攻め込むのも、あの微妙な長さのしゃがみ中Pか、出が遅くて振るタイミングが限られるヘッドバットからだから、狙い所も少ない。いったとしてもスクリューより減らせるコンボが難しい。

 立ち回りも、立ち中Pや中足払いが長くて便利ではあるけど、とにかくインパクトに弱いから、振る上で気にするところが違う。

 

 それで私みたいにザンギしかできない人間が生まれる。

 

ストII時代はそんな下手な方じゃなかった

 私が小学校から高校にかけて格ゲーやってたときから、まあうまくはなかった。
 不器用だから操作や反応は人よりだいぶ落ちる。どうにもならない。
 しかしゲーメストで勉強する分でどうにか補って、仲間内では負けこむほどではない、中どころに収まっていた。
 ゲーメストで勉強、って冗談でもなくて、反撃ない技とか、知らないと反撃できない技とかを知ってる知らないの差がすぐついた。

 

 ただ、昔のアーケード格ゲーって、ダメージがやたら高いから、コンボ出来なくても足払いの掛けあいに何度か勝ったらそれで勝負ついちゃった。
 スト6でも、体力5000しかないならちょっとした乱れで決着して腕の差が出にくいでしょうけど、そんな感じ。

 下手でもわからん環境だったかもしれない。

 でまた、その中でも特に、一撃がばかでかい初代サムライスピリッツが好きだった。あんな大斬り一発入ったらピヨってもう一回で終わるようなゲーム、腕の差もへったくれもなくて最高だった。

 

空破弾と昇龍弾

 餓狼伝説1の頃、アンディの空破弾と昇龍弾がどっちがどっちかよくわからなかったと記憶している。
 2になったら声で分かるようになったんだけど、1では声も出てない。
 普通に考えるとインストカードが正だろうけれど、ゲーメストみたりすると逆だったりすることもあったはず。そうでなければ混乱しない。

 でまた、1のアンディなんて斬影拳しか使わんようなキャラだったから、空破弾や昇龍弾を見ることもない。

 

 ゲーメスト餓狼伝説1のコミカライズが連載していたのだけど、あのマンガに確か、アンディーが見開きででかでかと空破弾をやってるシーンがあった。
 しかし、でかでかと吹き出しで「空破弾!!」と書いたらしいところに、別の紙を切って貼ったみたいな雑な修正で「昇龍弾!!」って直してる、という、誤植で有名なゲーメストにしてもまた派手にやらかしたな、というのがあった覚えがある。

 結果的に正しいのをわざわざ間違いに修正してたんだけれど、そんなミスが起きてしまう程度には、当時ゲーメストでも空破弾と昇龍弾が混乱してたんじゃなかろうか。

 また、どっちの技の見た目も、空破弾でも昇龍弾でも成立しそうだから困る。どっちかというと、空破弾のほうが龍が飛び上がるように見える技ではあるが。

 

 そのマンガは「餓狼伝説 -新たなる戦い-」というタイトルだったらしく、後に単行本で読んだ人があらすじを紹介していた。空破弾をやってたらしいシーンの記載はある。ページそのものはなかった。
 そして、特に誤植や明らかに不自然な修正に触れることなく、「空破弾」と記載しているからには、多分そのように描かれていたんだろう。異様に雑な修正などはなかったらしい。

 ゲーメスト連載には、私の記憶通りの誤修正があったんだろうか。勘違いかな。どうだろ。