堺風の頭部

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グロリアスノア産駒の近況チェック

mubouan.hatenablog.com

 21年末にグロリアスアポイが勝利したことで、グロリアスノア産駒の勝ち馬率が100%になった、というのが上の記事。

 22年デビュー世代はいなかったんだけど、今年デビューはなんと4頭。
 なんたって勝つからな。

 で、23年デビュー組の4頭、無事にみなデビューにこぎつけているので、チェックしてみよう。

 

ストイックノア

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 母はエスカ川崎競馬で53戦8勝。
 母系を遡れば名牝ダイナアクトレスがいる。ステージチャンププライムステージスクリーンヒーロー、アブソリュートマルカラスカル、ベストアクターなどと同族。

 そんなストイックノアは門別競馬角川秀樹厩舎からデビュー。デビューから2着2回のあと、3戦目の未勝利戦でオッズ1.1倍で勝利。
 そして4戦目のJRA認定アタックチャレンジ(未勝利)も勝利。なんで未勝利戦2回勝つのかと思ったら、アタックチャレンジはJRA2歳認定競走なので、JRA認定戦に未勝利という意味。JRA認定戦に勝つと、中央の特別指定交流競走に出たりできるようになる。
 これでオープン入りして2戦。3着が一度あり、もう一戦はあいにく5着とはいえ6頭立て。しかしまだまだこれから。

 

イントゥーザスター

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 母はマンノアクトレスJRA勝馬
 弟に小倉記念のアールスターがいて、おじはダートの英雄キョウトシチー

 大井競馬・森下淳平厩舎(ハッピースプリントやワイドファラオ、近親のアールスターなどを手掛けた)から。
 2番人気でデビュー戦に臨んだものの、発走直後に矢野機種を振り落として豪快に斜行をしでかし、出走停止の上で能力試験再試を食らってしまった。

 とはいえ大井で3.5倍の2番人気でデビューできるなら、見込みなさそうな馬でもないんでしょう。

 

ティラミスアイ

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 母はパラマンボハーバー。園田で30戦4勝。
 血統的に近い活躍馬は、マイソールサウンドとかチアズサイレンスメイショウアムールとか。
 今年の4頭では唯一の牝馬

 兵庫競馬の雑賀伸一郎厩舎から、園田820mの初出走戦で、6頭立て4番人気を覆して見事デビュー勝ち。
 一番人気だったのはオルフェーヴル産駒だった。つまりグロリアスノアオルフェーヴルに同じ土俵で勝ったな。

 

ブリリアントゲート

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 母はブリリアントアリス。園田や門別で49戦7勝。
 近親にはフェアリーステークストーセンベニザクラがいる。

 ホッカイドウ競馬米川昇厩舎から、6月にはもうデビューしていて、9月末現在でもう6戦。あいにくまだ勝ててないんだけど、2着2回で3着も2回。
 400kgもない小柄さだけど、まあなんとか1勝ほしいところ。

 

 ということで、2017~2019年生まれの4頭がすべて勝っていたところ、一挙4頭デビューした今年も、早くも2頭が勝っている。まだの2頭も十分勝てる見込みがありそう。

 やっぱりグロリアスノアの産駒、なかなかのもんではないか。

 

現役馬たち

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 最古参、もう6歳になったレッドシリウスは、中央で未勝利戦2着2回で勝ちきれずに兵庫競馬に移って8戦3勝2着4回。そして中央に帰ってきて、1勝クラスで2着3回とまだまだ健闘している。

 

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 グロリアスルカは、デビューして門別競馬で4戦3勝から、20年末の兵庫ジュニアグランプリ挑戦、と思ったら故障があったらしくてその後1年半も休養に入った。
 そして22年夏の門別・ハマナス特別をいきなり勝って、さらに次も2着で、次は1着。その次はあいにく5着。

 ホッカイドウではなかなかの力を見せていたけど、やはり故障以来脚部不安が続いていたらしく、22年10月のびらとりオープンでレース中に故障、競走中止
 JBISではもう現役馬から外れていて、引退になっているようだ。せめて怪我が治ってどこかで過ごせていればいいけれど……。

 

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 デルソーレは、20年8月以来出走なし。JBISでは現役馬でなくなっている。

 

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 グロリアスアポイは、浦和で2連勝してから中央に。
 しかし中央ではなかなか壁が高くて、最高7着。といっても人気よりは上の着順だったことのほうが多かった。

 そして園田競馬に移って、転入初戦に6番人気を覆していきなり1着。
 地方競馬じゃ無敗だ。

 

 グロリアスノア産駒から、なんとか地方重賞馬や、JRAで勝ち星をあげる馬が出ると熱いね。
 レッドシリウスの中央未勝利戦2着まではあるし、グロリアスアポイあたりがなんとか園田の重賞に手が届かないかな……。

 

2022年生まれの産駒

 引き続き少ない産駒だけれど、来年デビューの馬も1頭だけどいる。

 

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 2021年生まれの4頭は、いずれも近親に重賞馬がいるような、なにげに悪くない血統だったけれど、ヤスノフェアリーはなかなか渋い血統。
 血統よりは、本人が地方で長く走って56戦9勝と頑張っての繁殖入りっぽい。

 ヤスノフェアリーの母の父はメイセイオペラだというのがまた渋いな。メイセイオペラが入ると血統表にグランドオペラとかタクラマカンとかオフィスダンサーとか渋くなる。
 さらに母方も渋くて、ギィールグッドってちょっと知らなかったぞ……。トライマイベストエルグランセニョール兄弟のおじだった。

 ずっと遡っていくと、小岩井農場のプロポンチスにたどり着いた。

 

2023年生まれの産駒

 そして今年はまた増えて、3頭生まれているらしい。

 

 ワールドリリーの2023は、母ワールドリリーは未勝利馬。その父はワールドエース。母の父はジャングルポケット、母の母の父はアドマイヤコジーン
 牝系を遡るとアドマイヤラピスに至る。ステイヤーズステークスメジロブライトの2着したステイヤーマル外。
 そこから、そこまで超高額種牡馬をつけられてるようでもなく、競走馬として活躍した様子もなく、でも牝系は繋がって今に至る。
 ワールドリリーの母ツジガハナが、グロリアスノアと同じ高野葉子さんの馬だった。
 そしてワールドリリーは、グロリアスノアがいる辻牧場の生産所有馬。人の縁で生まれた子のようだ。

 

 サヤネエの2023は、母サヤネエが32戦10勝。その父はファルブラヴで、母の父はアドマイヤベガ、母の母の父がヤマニンゼファー(!)。
 そして母系をたどると、カズミハルコマとかセンシユータカラとか、昭和レトロだけどなんか聞いたことあるような……って、カズミハルコマはカレンチャンの祖母だな。
 あのスピードがうまいこと紛れ込んで共有され、ダートのスプリントで突っ走る脚力になるだろうか。
 そしてこれも辻牧場生産の馬。

 

 ジェネシスムーンの2023は、母ジェネシスムーンが25戦4勝。その父はタイセイレジェンド、母の父はキングヘイロー。その母の父はアレッジド。
 ジェネシスムーンから見て曾祖母にあたるハイランドファンタジーの孫に、中山グランドジャンプ覇者スプリングゲントがいる。
 この子にも障害力がぽろっと発揮されたりするかな……と思いたいとこだけど、まあスプリングゲントはオペラハウスの子なので、障害力はそっち由来かな。