書き溜めておいたつもりがMastodonネタしかなかった。
Mastodon再ブーム
11月上旬、イーロン・マスクがTwitterを買収して早速変なことし始めた、ということで、tをエクソダスしてMastodonに行こうと言い出す人が増えた。
私もmstdn.jpに2017年に作って、当時重くてほぼ使わなかったままになっていたアカウントを復帰させてみた。
マスクのような人がTwitterを統制すると言い出して不快に思うのは、まあ当然ながら左派の人なのだけれど、少なくともmstdn.jpは、なんというかそういう真面目な人が好むような場ではない。
Twitterで何度も見た程度に著名な人が、入って一日で放り出したのも目撃しちゃったりした。
MastodonはTwitterのように全員がひとつの集団になるのではなく、インスタンスという単位に分かれている(それぞれ別の場所でサーバープログラムが走ってる)。
なので、同じインスタンスの人の発言がすべて流れるローカルタイムラインというのがある。
その仕組みをあまりよく知らず、mstdn.jpが日本人の多いとこだというだけで、とりあえずアカウントを作ってしまう人が続出。
そしてmstdn.jpに5年前からいる人たちがわいわいやってるローカルタイムラインを覗いてみると、なんというか本当に益体もない下ネタがすごい勢いで流れている。
多分知らない人が想像するよりさらにしょうもない下ネタ。膣とか陰茎とか連呼してるだけとかがガンガン流れている。(なお膣とだけ書くのは、昔あった誤字が由来のミームであるらしい)
そしてその有様をみて回れ右して、アカウントを消すあるいは放置する。そしてマストドンとはなんだあれは、とTwitterで文句を言う。
……というのが11月上旬の様子だったけど、下旬はもうすこし意味のあるトゥートが流れてるようだ。ユーザーがそれぞれフォローし合ってクラスター化して、クラスター内の意味のあるつぶやきが雑然と流れてくるのが今の感じ。
Twitterと同じで、見たいと思うことを言っている人をフォローしていけば、まともなホームタイムラインが構築される。さすがにそれくらいは、あらゆるSNSに共通する基本的な使い方に思う。
最初はフォローする相手を探すためにローカルタイムラインを見るだろうけど、あまりに下ネタが気になるなら、それっぽいワードをミュートワードに入れる。
フォローすべき人をフォローできたら、もうあまりローカルタイムラインは見なくなる。
自由の成れの果て
しかし、mstdn.jpの古くからのユーザーたちは、本当にただただ下ネタとどうでもいいトゥートしか流してない、という状態も、ある種見事なもんだと思う。
下ネタといっても、タレントの名前挙げてセックスしたいだとかみたいな、誰かに向けたものじゃなくて、本当に卑語を無意味に空中に放り投げてるみたいなのが大部分。
誰かに向けて品のない言葉を投げてるようなのは、私が見た限り、あんまりないように思う。
その下品ではあっても悪意はない雰囲気が、2017年にMastodonに居着こうと思う層が、何にも縛られない自由の中で作り上げていったものだと思えば、ある種立派なものかもしれない。
私らの世代、1998年頃のインターネットにリーチして居着いた層が、何にも縛られない中で作り上げていったのが2chノリで、差別中傷暴言粘着リンチマウンティングが大手を振って罷り通る暴力的で陰湿な雰囲気をネット全体に広げていっちゃったのが2010年あたりまでのネットでしょ。
我々おっさんのなんと邪悪なことか。
でもまあ、氷河期世代真っ只中で、最悪の就職難にまともに晒され、やっとありついた仕事はクソブラックや使い捨ての非正規。もう忘れてるかもしれんが日雇い派遣すら当たり前だったから、飯場がデジタル化して全国に広まってるくらいだった。それでネットカフェがドヤと化して。
そんな環境にあった若者や学生が受けてたストレスが、あの悪意になって表出したんだろうとも思う。
上のバブル世代がこの世の春を謳歌してるの、子供の頃に見るだけは見てたしな。
もちろん2017年の若者や学生も苦労はあろうし、仕事はあっても安い給料が30年そのままで実質所得は下がる一方、国全体が貧乏くさくつつましくなっていく様子しか見ていないと思う。
私らの世代なら、古い社会の連中が自分のポジションを守るために切り捨てられた、と少し上のバブル世代や団塊世代を恨みもしたけど、今の若者からすれば、上はボロボロの氷河期世代だ。恨みを持つ対象にすらされてないんかもしれんね。
おだやかますとどん
Twitterをエクソダスしてmastodonに来れば、マスクがこれから作りそうな差別の自由が守られて悪意が飛び交う混沌の世界を逃れ、優しく真面目でリベラルで人権を守り差別がなく秩序的な小さな村がある……とまでは思っていないだろうけれど、Twitter的ではないなにか良いものくらいはあると期待したのかな。
Mastodonの仕組みからして、真面目な話したいなら真面目なインスタンスを作るのが正しいんだろう。
私もなんというか、西側の国らしい基準で差別侮辱を排除しながら気安く話せるような場所があれば、例えば、沖縄の警察による傷害事件なんかに雲霞のごとく群がる被害者少年への中傷を目にしなくてすむのにな、とは思う。
そういうところが欲しいよ。
しかし、そんな場が自然発生するわけもない。
ルールを定めて、粛々と違反者を排除し続ける態勢で運営されないと、秩序は保てるはずもない。人間は愚かなので。
私が欲しいと思うのは穏健な秩序で、ネット上のコミュニティでそれが保てるのは、穏健な人しかいない小規模な場か、穏健でない人を強権で排除する態勢でしかありえないと思う。
「差別者と無礼者は排除します。基準はその時管理者が決めます」という強権に守られたコミュニティ。民主主義的ではないし、基準次第では自由主義的でさえないようにも思うけれど。
リベラル派の集まりとしてLIBERA TOKYOというインスタンスがあると知った。
そもそも入る時点から管理者の承認が必要で、ルールも表明している。
まあでも、私はリベラルに社会を語らいたいんじゃなくて、レイシストに目に入ってほしくないだけなので、このルールだと入りたいとはいえないかな。まあ仕方ない。
Softbank AirとMastodonの謎の現象
Softbank Airを使い始めて一年ちょっと過ぎたのだが、今となっては「よくこんなもんで金とるな」と思うぐらい品質が悪い。
通信が遅いとか、Pingが遅いとか、そういうのならよっぽどでなければ文句はいわない。1Mbpsでも時間帯限定のことなら我慢できる。
とにかく通信が止まる。
15分くらい通信してないから一旦切断した、次の通信で再接続するのに15秒くらいかかる、とかなら別にいい。
Softbank Airの場合は、1分くらいの無通信で切れて、復帰に30秒とかかかり、最悪の場合はルーターの再起動まで復帰しないこともある、という無茶苦茶さ。
雑誌社とかの長めの記事で、適当な文章量ごとにページを分けてあるやつ、あれの1ページ分を読んで次をめくろうとしたらもう切れてる、とかそういうレベル。
ずっと通信してれば切れないんじゃないかと思いきや、これがYoutubeなんか再生してもダメ。動画は途切れないのに他の通信が止まる。
通信が止まってそのままエラー表示になったときは、名前解決に失敗してるようなエラーが出てる(サーバーが見つからないという)ので、DNSサーバーとこまめに通信してない状態がダメらしい。
で、ブラウザでMastodonを開いておくと、タイムラインの更新でこまめにDNSを通してアクセスするみたいで、通信が切れなくなる。
これがTwitterだと、ブラウザをアクティブにしてるとかしないと通信しないからダメ。Mastodonならいける。
……のだが、こちらの通信維持のためにサーバーに負荷を与えてるのはよくないなあ。目的外使用だ。