スマホを買い替えたのであった。
私はスマホのスペックはあんまりこだわらないから、「変」または「安い」、その両方で選ぶ。今回は安かったから選んだ、Zenfone Max M1にした。
なぜ前のスマホをやめるのか
私が使ってたスマホはZenfone Zoom (ZX551ML)で、2016年頭のモデルだ。
もともとハイスペック端末だから、別に今でも性能が低くもないのだけど、なんせSoCがIntel Atom Z3580であった。
そろそろ「Atom機は対応しません」と明言されるアプリが多くなってきた。明言してないしインストールできるけど、実際は動かないアプリも日に日に増えていた。
それと、グラフィック関係の一部命令がめちゃくちゃ遅いっぽい。2D周りがなんか怪しい。
Android版クッキークリッカーなんか異様なほど重い。普段は遊べてるゲームでも、ステーションメモリーズの時期限定イベントだけ異様に重くなったりもした。
Androidバージョンも6.0までで、これもそろそろ足切りラインの末尾に近い。たまに5.0でもダメというアプリも出てる。
なんでZenfone Max M1にしたのか
いやまあ、単に安かったから、というのが主な理由ではあるんだけど。色が不人気っぽい赤だけは、17000円を切ってた。
もう少しだけ選定条件をつけると、まずGPSがまともに使えそうだと思われた。
私は位置ゲーも遊ぶから、GPSがクソだとちょっと使い物にならない。
で、私は安い端末ばっかり選ぶから、SoCがMediaTekのやつのことが多いんだけれど、GPSに当たり外れがありすぎる。ローエンドでもハイスペックモデルでも、ダメなら本当にダメで、当たりならそこそこ使える。
2013年に初めてMediaTek端末買った頃には、すでに個体差を指摘されてたのが未だに治らない。
ということで、せめてSnapdragon載ったやつにしようと思ったのだった。
個体差というと、やっぱりまあ、格安系の端末は、なんか品質おかしくないか?と思うことも多かった。スペックシートに出ないところもちゃんとやってるかどうか。
SIMフリーで値段が高すぎなくて品質が信用できる、となると、やっぱASUSがいいや。過去に自分で3台、友人にすすめて2台買ったけど、どれもまともだった。
TPUシェルについて
TPUシェルはこれにしてみた。
私はとにかくスマホを落とすから、シェルなし運用は無理だ。
2.5Dガラスとかいって、スマホの側面より画面のほうが出っ張ってる作りになったせいで、TPUシェルも側面しか守らないようなやつがある。そういうのつけてて落としたスマホは一発で壊れた。
このシェルは、画面側にも少しだけ出っ張るようになっている。これならある程度高い防御力が期待できそうに思う。
画面保護フィルムは、現在適当なものを探している。
2.5Dな上に、16:9じゃなくて18:9だから、ちょっと探しづらい。まあAmazon漁ればあるとは思うけど。
使用感レポート
まだMicro B端子だった
スペックシートに書いてることだけど、まだType-CじゃなくてMicro Bだった。
まあ、ケーブル買い換えなくていいんだけど。
充電に関して、ASUS側のスペックシートには記載がないが、Snapdragon 430ならQuickCharge 3.0に対応してるかもしれない。が、手元に対応する充電器がない。
付属の充電器は5V/2Aのものだった。QC3.0なら9V/2Aくらいにはなりそうだけどな。
性能について
Snapdragon 430というと、まあQualcommのSoCの中では下っ端だ。
Antutuのベンチマークでいうと、56000くらいらしい。前のAtom Z3580だと66000ほど。2016年のハイエンドからの乗り換えだと、数字はちょい下がるな。
うちで一番重いゲームはアズールレーンだけれど、まあ、別に遊ぶのに支障がある感じはない。FGOとかだとどうなるか知らない。
さすがにQualcommだから動作に怪しい感じはない。Atomでダメだったクッキークリッカーも問題なく動作していた。
ただ、RICOH THETAで撮影した動画の編集には、全くパワー不足だった。
もしかしてマルチコア性能重視だったら、と淡い期待を抱いたけど、オクタコアとはいえ1.4 / 1.1GHzのSnapdragon 430では足りない。
もちろんブラウザとかTwitterくらいでは、特に不服を感じることなく使える。
GPS等センサーについて
GPSは期待通り、すっと掴むし精度も高い。
加速度センサーやコンパスも入ってるので、位置ゲーやるにも問題なかろうと思う。
指紋センサーも外れが少なく、トンと触れたらすっとロックが外れる。
このへんは、ASUSならちゃんとやってくれると期待してたけど、期待通り。最近は他社に押されて苦しそうだけれど、このライン堅持してくれると嬉しい。
通信系について
ローエンド機らしいところといてば、今どきWiFiが11b/g/nで2.4GHz帯専用。
目の前にあるWiMAXルーター(WX04)とのリンク速度が72Mbpsとなってるので、多分アンテナ一本の150Mbpsじゃないかな。
まあ、それで困る気はしないけれど。
強いていえば、ダイレクト接続するTHETAからの転送がちょいと遅くなるか。
LTEも150Mbpsしか出ないらしいが、まあ、それで困る気はしない。
持ち歩いた感じ、安定して通信している。
画面とサイズ感について
5.5型の1440 x 720ピクセル。
5.5型なのは前のZenfone Zoomもそうだったけど、縦横比が違ってより細長いから、たしかに握りやすくはある。(なお前のZenfone Zoomがカメラのせいでめちゃくちゃ分厚いので、その差のほうが大きいと思われる)
解像度が低いけど、これくらいの画面サイズではフルHD級と比べても意味のある差はないように思う。
PCでもそうなんだけど、解像度がよるグラフィック処理負荷の大きさって、印象よりかなり違う。ロースペック端末で解像度だけ高いと、かえって操作感が悪くなる。
ただまあ、もしかすると反応速度がちょっと遅いパネルかもしれないかな。どうもゲーム画面を見てると、前のZenfone Zoomよりもなんか動くところが流れてる感じがあるような……
以前に比べると、画面の明るさを自動調整する範囲が広がってる感じ。
前のZenfone Zoomだと、オートでもある程度手動調整が必要で、室内なら最低でいいけど、外に出るなら中程くらいまで明るく調整していた。
今回は、オートで最低輝度設定のまま、外に出たら十分に明るくなってくれるし、室内だと十分暗くなる。
カメラについて
デュアルカメラで、画角120°の広角カメラが売りらしい。
35mm版換算で12mmくらいのウルトラワイドだ。
ワイドカメラの方のExifを見ると、焦点距離1.57mmという。画角120°から逆算すると、1/3型センサーかなあ。
超広角ということもあり、AFなしの固定焦点になるようだ。
標準カメラの方は焦点距離もセンサーサイズもスペックシートに記載がないが、Exifによると焦点距離3.51mmとある。
センサーサイズが同じ1/3型だったら、画角81°。計算上は26mmくらいのレンズか。
こちらはもちろんAFがある。
画角の差。
ワイドカメラのこの広さはなかなか強烈なものがある。かなり歪曲が大きいみたいだけど、まあ超広角なんだからこれくらいは。
惜しいのは、カメラアプリが貧弱だった。
Zenfone 2、Zoomあたりの世代では、電子水準器つき、シャッタースピード優先オートあり、マニュアルホワイトバランスあり、シーンモードありといった豪勢なオリジナルカメラアプリがついてたんだけどな。
しかし今度のアプリは本当に最低限な感じ。
電子水準器なんか、ハードウェアが備わってるのに使えない。マニュアルホワイトバランスもないから画作りの工夫ができない。
かといって、標準アプリでないとワイドカメラへの切り替えができない。
超広角12mm +広角26mm、という取り合わせは、まあカメラ好きな人には面白い組み合わせではある。28mm + 50mmのデュアルとかよりずっと遊べそうだ。
バッテリーライフについて
4000mAhもあるでかいバッテリーなので、ライフはさすがに長い。
バッテリーの大きさに加えて、やはり細かい省電力性能が上がってるらしく、スリープ状態での減りが小さく見えた。
私はGoogleマップのタイムライン機能を有効にしてるから、スリープでも結構電池食うはずなんだけど、そうでもない。GPSの消費電力が低いのかも。
バッテリー保護モードがあって、満充電手前で止めて、充電サイクル数を増やすことができる。PCでは最近いつも見るやつだけど、スマホにも乗り始めたのね。
これはもちろんオンにした。多分80%か90%くらいで止めるんだと思うけれど。
スピーカーなど
まったくこだわってないけど、スピーカー音質はだいぶ落ちる感じ。Zenfone Zoomは上位機種だっただけにそこそこの音だったと思うけど、今度は「鳴ってるだけやな」と思わせられる。
音量も低め。「アウトドアモード」なるゲインアップを有効にしないと、Youtubeのライブ配信などは室内でさえ聞き取りにくくなるくらいだった。
まあヘッドホン使うんだけれど。
ただ、またもカナル型イヤホンが付属してきた。私カナル型使えないのだ。
プリインストールアプリ
あまりバンドルソフトウェアはない。FacebookとInstagram、あと。
標準シェルはZenUIというのになってるけど、以前に比べるとアプリの数が減ったような印象。正直あんまり独自アプリ使ってなかったからなあ。
ZenUIは少々おせっかいがすぎるところがあって、以前から、メモリーがたっぷりあるのにバックグラウンドアプリをどんどん殺しに行って、起動の遅いアプリを何度も立ち上げ直しになるとか、そういう傾向があった。
今度も、「自動起動マネージャー」であれこれ許可しなきゃダメっぽいな。
気になるのが、ストアからアプリを追加するたびに、ZenUI Launcherが落ちる。
最初にアプリをざーっとインストールしてる時に何度も何度も落ちまくって。不気味やな。
次のZenfone Max M2だともうZenUIを諦めてピュアAndroidになってるらしいが、ASUSはもうソフト側はやる気ないのかな。
「天候」アプリはわりと使いやすくて前から好きなんだけど、これ、以前はウィジェット表示で天気予報を一週間分出せてたのに、今回はその設定がわからない。うーん?
総評
性能にこだわりはないけど、品質が悪くてトラブルが多いと困る、というような私みたいな人間には、まあまあフィットした端末だろうと思う。
バッテリーがでかいのは代えがたい長所。
18000円ほど出すなら、よくわからんブランドでMediaTek SoCのもっとベンチマークの性能が高い端末が買えるっちゃ買えるのだけど、ASUSでSnapdragonだという点で安心料として十分と思う。
あと、これを言っちゃ身も蓋もないのだが、28~74mmの手ブレ補正付三倍ズームレンズのZenfone Zoomは、「コンデジと変わらん」という理由で結局それほどカメラを使わなかった。私いつもコンデジくらい持ち歩いてるし。
12mm相当のウルトラワイドがついてる今回のZenfone Max M1のほうがカメラ使いそうな予感がする。12mm相当のコンデジなんか持ってないというか、商品としてほとんど存在せんからね。