うちはPCがデスクトップ機だから、音を鳴らすにもスピーカーがいる。
10年くらい前に買ったONKYO GX-R3Xをずっと使ってたんだけれど、さすがに古くなって、アンプに変なノイズが乗ったりすることがある。
それと、GX-R3Xは背が高いもんで、PCモニターの前に置くと画面に被る。私は横に2枚並べてデュアルディスプレイだから、横に奥にはケーブルの長さが足りない。後ろに置くのも音に悪すぎるし。
それで、スピーカーが邪魔になって見えない部分は、体を動かして覗き込む、というアホみたいなPCの使い方をしていた。
Creative Pebbleに遭遇した
それで、家電量販店に行ったら、Creative Pebbleを見かけた。
背が低いという条件は満たすし、私がPC触り始めるより前からSoundblaster作ってるCreativeの製品だったら、まあそこまで音が悪い製品も作ってないだろ、という。
筐体が小さすぎるから、どうしたって低音が足りないのは物理的に仕方ないけど、サブウーファー付モデルがある。それで4000円くらいならまあ、いいかなと。
接続
買ってきて、さっそく設置にかかった。
ウーファーを繋いで、USB電源を繋いで、ステレオミニプラグをPCに挿すだけだった。
ただしUSB-ACアダプターなどはついてなかった。挿すのはPCのUSBでもいいし、私はQE-AP109の口が空いてたからそこに挿した。
スピーカーの左右も、ウーファーの信号線も、ケーブルは十分な長さがある。
この時ちょっと事故があって、サブウーファーを何の気なしに持ち上げたら、底面にむき出しのコーンがあったもんで、センターキャップを潰してしまった。
マスキングテープで持ち上げてみたり、掃除機で吸ってみたりしたけど戻らない。
まあ、別にこれくらいで大して音質も変わらんと思うが。
音質など
サブウーファーの音について
サブウーファーは、あまり近くに置くと低音過多に聞こえちゃう感じ。ケーブルが長いから、離して置いたほうがよさそうだ。
どうもカットオフ周波数がだいぶ高いみたいで、曲によってはベースがやたらと目立ってきてしまう。
サブウーファーは「低音はどっちから鳴ってるかわかりにくい」という理屈で1chで、別に右や左にズレて置いてもよいとされている。けれど、ベースくらいの音まではっきり聞こえてくるようなウーファーを左に置いてると、ちゃんと左から聞こえてるってわかってしまう。
また、ベースはいささかボワっとした締りのない音として耳に届く。音楽聴くと、そのイマイチなベースがやけに目立って聞こえることがある。
戦争映画でも見るときだったら別に、こういう音でもいいけれども。せめてウーファーの音量くらい調節できんかなあ。
本体はまあまあ良い感じ
本体の方は、なにしろコンパクトな筐体だから低音が出ないのは仕方ない。
サブウーファーなしのPebbleは、筐体背面にパッシブラジエーターをつけて低音を補ってるらしいけど、ウーファーつきのPebble Plusは密閉型。ウーファーを外して鳴らすと、完全に低音がない。これはそういう造り。
筐体が丸っこくて剛性がある感じだから、中高音はちゃんと締まりのある音が鳴ってるように思う。
右ユニットにだけアンプが入ってると思うけど、持ち上げると左右の重さがあんまり変わらないから、左ユニットは重りいれてバランス取ってるんじゃないかな。なかなかいい仕事。
ユニットが上向いてるせいだろうか、PCで使うような至近距離で聞くと定位感が良かった。これはなかなか興味深い。
底面にゲインを変えるスイッチがあったが、高ゲインモードにしなくたって十分音量は取れてる。スイッチを触ると音量が変わるのはわかるけど、音質はどうかな。ちょっとわからなかった。
買い?
特に背の低いスピーカーがほしい、という私の需要には合ってたと思う。
私には、サブウーファーが良いとは思えなかったんだけれど、まあ、アクション映画を見るとかFPSゲームとか遊ぶならウーファーの低音も欲しくなるし。
この製品は、背が低くて小さく、しっかりした筐体に良さがあるように思えたから、もしかするとウーファーがない単体版Pebbleの方が完成度高いかもしれないな。
単体版にあるパッシブラジエーターが、どれくらいの質と量で低音を補ってるか次第。
こっちはウーファーないほう。