堺風の頭部

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geanee ADP-722を安く買えたメモ

 日本橋でんでんタウンで、「geanee Android™ 4.4 7インチタブレット型PC」という商品名らしいのが、1990円で売られていた。PC One'sで。

 私は室内で自炊した電子書籍とかを読むのに、SHARP RW-T107を使っていたのだけど、2011年モデルで流石にいい加減古い。性能も低いし、Android 2.3では動くアプリも限られる。
 しかし、別に間に合っているといえば間に合っている。
 もし買い換えるなら外で使えるセルラー回線対応のやつで、スペックも十分なものか、あるいはよっぽど安いか。

 という次第で、後者のケースに該当したので購入してきた。

 スペックはAndroid 4.4なことと、メモリー512MB、ストレージ8GBなこと、あとクアッドコアで1.3GHzだとも書いてたっけな。
 本来は付属するACアダプターとOTGケーブルが欠品。

 帰ってから調べると、「~タブレット型PC」が商品名ではあるようだけど、geaneeの品番としてはADP-722というものらしかった。

geanee Android4.4 7インタブレット型PC ADP-722

geanee Android4.4 7インタブレット型PC ADP-722

 

 

スペック表から

 さて、2011年夏のSHARP RW-T107と、それから一度買って失敗したRWC RM-AT701ことドンキの5980円タブレット(2014年末発売)と、その2つが比較対象になる。
 ADP-722は、一応メーカーはgeaneeらしいが、複数の販社?から売られているものが見られる。一部仕様は違うかもしれないが、本体スペックは同じっぽい。
 発売日は不明だが、Amazonに登録されたのは2016年2月ごろのようだ。

 

 SoCはAllwinner A33だった。
 クアッドコアの1.3GHz、Cortex-A7。英語版Wikipediaによると、2014年6月に発表されたもの。するとADP-722も2015~16年くらいの発売だろう。

 2015年発売のローエンドスマホだとFREETEL priori 2があるが、4コア1.3GHzのMT6582を搭載して、メモリー1GB、ストレージも8GB。
 2014年、geaneeのFXC-5Aだと、SoCはMT6582Mでメモリー512MB、ストレージ4GBだった。
 ADP-722も似たようなスペックで、多分2016年頭くらいで目一杯削りきってコストさげたらこれくらいになるんだろう。

 

 格安タブレットだけあって、削れるものは削り尽くしてる感じ。
 アウトカメラなし、インカメラ30万画素。GPSなし。Bluetoothなし。どうもバイブレーターも省略されてるような。
 スマホでここまで削ると問題があるが、タブレットは遠慮なく削っちゃう。

 しかし2014年末に極限まで削っていたドンキの5980円タブレットよりは多少マシで、ボリュームボタンはある。端末の縦横も検知する。スピーカーもステレオ。
 この辺は時代の差なのか、削っていいものと悪いものの判断に底辺なりの志の差がついているのか。

 

 少しだけ良いところ、というか、そうでなければ買わなかったんだけど、液晶の解像度が1024x600ある。
 RW-T107は800x480だし、ドンキタブレットなんか800x480なのに画面の実サイズがもっと横長で、表示が引き伸ばされてしまう酷さだった。

 もちろんTN液晶で視野角も狭く、縦持ちだと右目と左目で違うものが見えて気持ち悪いが、それもRW-T107よりはマシな感じ。5年の歳月が底辺を押し上げている。

 

 ストレージは8GBというが、内部4GBにSDカードが4GB増設されているタイプ。
 MicroSDカードスロットは別にあり、32GBまで使える。16GBを差し込んでみたら、外部SDカードというような扱いで認識した。

 内部ストレージは空きが1GBしかない。内部SDカードの4GBには、あまりアプリが入っていかない。移動しても、見かけ上移動しても容量が移っていなかったり。
 実質あまりアプリは入らないかもしれない。

 しかしまあ、私は使いたいアプリが限られるし、Googleの内部アプリだろうといらんもんは無効化してアップデートを殺せば、一応空きは作れた。

 

 バッテリーは2500mAhらしい。スマホ並み。
 連続動作も公称3.5時間。
 電源OFFで3時間で充電するらしい。

 

 関係ないけど、説明書の紙質がなぜかやけに上等。なんでこんなにいい紙なのかまったくわからないが。

 

実使用

 さて、起動してWiFiを繋いでGoogleアカウントを紐付ける、といった通常の初期セットアップを行った。

 プリインストールは、KingsoftのOffice for Android、Mobile Securityの体験版、CleanMaster、CM Browser、CAMCARD(名刺リーダー)、それからSimejiだった。
 はっきりいって全部ない方がいいようなものだが、素直にアンインストールできるようになっている。好ましい。

 ホーム画面も、ドンキタブレットのように変な独自ランチャーじゃなく、普通のAndroid 4.4のものだった。

 

 Allwinner A33、格安タブレットに入ってるのは見かけてたけど、実際使ったことはなかった。
 使ってみると、まあ動くんだけど、やはり鈍い感じはする。
 まあ、2011年のデュアルコア機だったRW-T107、2014年にまだデュアルコアだったドンキタブレットよりはよほどいいけれど。

 スペック的に似通った、1.3GHz4コアであるMT6582Mのスマホ(ZTE Blade L3)があるから触り比べてみたが、似たようなものか。
 けれどまあ、Youtubeレベルの動画くらいは再生する。

 毎日長時間触るのがこれだと耐え難いが、まあ室内でたまに使う程度のものなので。

 

 動作上問題があるのは、演算性能より、メモリーがわずか512MBだから、バックグラウンドに回したアプリのタスクがほぼ確実に殺されることかなあ。どうしようもないが。

 ストレージも4GB + 4GBの扱いにくさで、入るアプリが限られるであろうことは前述の通り。まあ、元々割り切って使うつもりで買ったものだから、仕方ない。

 タッチパネルはごく普通で、少なくとも5点の同時タッチは認識した。まあ底辺端末は日に日にタッチパネル腐ってくるんだけど。

 ごくプレーンなAndroidが入ってるおかげだろうか、特に動作が異常な部分は見られなかった。普通。

 

 NeoNeonMinerが動くので、仮想通貨のマイニングを試してみた。
 yescryptをやらせて、大体80~90H/s程度。
 単純な演算だと、同じCortex-A7で1.3GHzのクアッドコアなAllwinner A33とMT6582Mはほぼ同等の性能らしい。GPUもMali400MP2だから同等だろうし、ほんとにモデムとかGPSみたいな周辺機能しか変わらんのでは。

 

 安物らしい問題点といったら、バッテリーインジケーターがめちゃくちゃ。
 残量が動かなくなったり、すごい勢いで減ったり、充電中でも減っていって0%になってそのまま、なにをやってもめちゃくちゃ。
 放電と満充電を繰り返せばキャリブレートされるだろうかなあ。