堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

RWC RM-AT701 (ドンキの5980円タブレット)

 今更なのだが、変なものを手に入れた。

 RWC RM-AT701というAndroidタブレット
 起動すると「感歎パッド」などという絶妙にダサい起動画面で、一体なんだろうなあと思ったが、どうやらドンキホーテで5980円で売られたモノらしい。
 中華タブレットと違って技適があるので、特に日本で使って怒られるものでもない。

www.itmedia.co.jp

 14年末のものというから、意外と新しいか。

 

 7型くらいのタブレットで、Androidは4.4。
 今、画像・電子書籍ビューアとしてSHARP RW-T107を部屋に転がしているのだけど、これAndroidが2.3だから用途が限られすぎる。
 スペックはともかく、OSが新しくて使えるアプリが増えたらもう少しやれることも増えるかなと思い、入れ替え対象として比べてみた。

 

スペック

 SoCはActions ATM7021というものらしい。
 CPUは2コアの1.3GHz。2014年末にまだ2コアがあるとは。
 GPUPowerVR SGX540だった。2007年のコアだな。

 手元のSHARP RW-T107も、奇しくもSoCはTI OMAP4430だから、2コアの1.2GHzにPowerVR SGX540だ。ほぼ同等か。
 しかしこっち2011年夏の製品なのよね。

 メモリーも512MBと最小限。

 明らかにタップへの反応が鈍いというレベルの低スペックぶりだし、入力欄をタップして仮想キーボードが出るまでにも明らかに時間がかかるくらい。
 そんなもんだろうとは思うが、RW-T107のほうがまだしもレスポンスいい気がする。

 しかし意外にタッチパネル自体は、2点しか拾わないようなものではなく、試した限りで6点は拾えていた。

 SIMカード入らないのはもちろん、久々に見るGPSなし、初めて見るBluetoothなし、インカメラ(35万画素)はあるけどアウトカメラなし、照度センサーもなし。Androidタブレットとして成立するギリギリまで削れるものは削ってるようだ。
 ボリュームの物理ボタンもなく、画面内のソフトウェアボタンで行う。ボリュームボタンがないとスクリーンショットも撮れないが、ソフトウェアボタンにスクリーンショットボタンも追加されている。
 バッテリーまで2300mAhで、大体スマホと変わらないようなペースで電池が減る。しかし純正は2A充電を受け付けるらしいから、そこそこ高速充電はできるのか。

 スピーカーもモノラル。音量は十分取れるが、筐体ごと振動しちゃっていてぼわぼわした音質。まあ鳴ればよい的なやつ。

 

非正方ピクセルなディスプレイ 

 ディスプレイを見ると、800×480とやはりの最低限。でもってTN液晶だから縦持ちするとギラつく。
 RW-T107もここは同じ。まあ時代的なものとコスト的なものと。

 ただちょっと気になるのが、800x480だと縦横比は5:3。
 しかしRM-AT701の表示域を実測してみると、155×86mmだった。5:3なら縦に93mm必要なはず。

 無視できる程度、といいたいけれど、これは横表示だと横長に、縦表示だと縦長にゆがんでるのがわかってしまうな。
 RW-T107を実測すると、154×91mmでほぼ5:3だった。こちらなら歪みは感じない。

 とりあえず他のサイトでは、このアスペクト比が狂っている点に触れているところが見当たらなかったが、普通気付くレベルか、気にしなければ気にならない程度か、なんともいえない。私は気付いたし気になるが。

 

2 + 2 = 4GBなストレージ

 ストレージも公称値は4GBとあるが、手元の個体は1GBとびっくりするような表示。
 それじゃシステムも入らんのでは、と思ったが、さらに「内部SDカード」という見慣れないデバイスがついている。約2GB。
 MicroSDスロットはあるから、それに挿してみると、それは「外部SDカード」となった。

 公称4GBと1GBほど差があるが、おそらく、Android 4.4のシステム自体やプリインストールアプリは、その差分1GBの見えない領域に入れているのかと思う。
 内部ストレージ・内部SDカードとも90%以上が空き領域。

 

 一般的なAndroid端末では、Google標準アプリとメーカー標準アプリが少なからずプリインストールされているものだけど、それがかなり少ない。
 同期関係とかのシステム寄りのものはともかく、マップとかハングアウトとかYoutubeなどがばっさりカット。Skypeは居た。

 

 プリインストールのOWLプレイヤーという動画プレイヤーは、案外適当にMP4とかFLVとか食わせても再生するし、動作も怪しくないので、そのまま使えそうだ。何者なんだろうこのアプリ。

 

動かなかったアプリ

 FGOとかポケGOとか、重いとわかってるようなアプリは試してない。

Google Nowランチャー

 カンタンパッドなどというだけあって、ランチャーが独自のものになっている。
 初心者向けに余計なことをして使いにくくなってる典型的なタイプだから、変更しようかと思ってGoogle Nowランチャーをインストールしてみた。
 が、タブレットの設定画面の方でランチャー変更機能を殺してしまっているらしく、変更できなかった。

 Nova Launcherは問題なく使えた。こちらはインストール時にランチャーとしてねじ込まれるらしく、標準ランチャーかNovaのどちらを使うか選ぶダイアログが出た。

 

BOINC

 せっかくだからyoyo@homeの戦力にできないかな、などとBOINCをインストールしてみたのだが、どうも上手く走らない。
 参加プロジェクトなどの設定が、設定画面は出るけど保存されない感じ。よくわからないが、手の施しようがない。

 大した戦力にはならんとはいえ、Androidのバージョンが新しいからには、投入できることを期待していたんだけどな……

 

Abema.TV

 起動して、画面が出る前に異常終了。

 

使える?

 2011年のAndroid 2.3端末と同等のスペックだから、同等のことはできるのだが、せっかくAndroid 4.4になって使えるアプリが広がったけど特に使うところがない。

 なんせ縦横比が狂うから、ビューアーとしてもイマイチだ。
 しかもBOINCがダメだから使い潰すことも難しい。困ったな。