昨年十月末に尼崎に行ってきたのだけど、あのときはまだ再建尼崎城は落成していなかった。
もうオープンしているので、ちょっと見てきた。
尼崎城
駅側からすぐ、こんな感じの城址公園に整備されていた。
写真左手は児童公園になっていて、なかなか立派なアスレチック的な遊具が作られていた。最近こういうの危ないといわれて作れないのかと思っていたけれど。
なんか私が尼崎いくといつも曇ってる気がするが、ともあれ尼崎城ももう入れる。入場料は500円。
2019年4月現在の日本では、最新の天守ということになるかな。
ただ、建っている場所が元の城の三の丸だから、かなり移動している。模擬天守と言わざるを得ない。
しかしまあ、外見は古文書とかを参考に似せている。「天守なかったのに建てた」とか「あったけど記録がないから他の城を参考に建てた」とか「そもそも城がなかったのに天守っぽいの建てた」とかもあるので、それを思えば。
中身は上から順に巡って、最上階が展望台。よくあるパターン。
4階は、荻原一青という尼崎の画家が、1970年ごろに堺の染め物職人と組んで作り上げた、百箇所の城の復元絵図をデザインした手ぬぐいのコレクションが展示されている。
100種を各100枚ずつしか作られず、「日本古城友の会」という会向けに販売されていたんだけど、なにせ製造数が少ない。兵庫県立歴史博物館に75枚残ってたきり。
しかし2016年に、染め物職人さんの家に原画・型紙までほとんど揃ってることがわかり、尼崎に寄贈されてここに展示されることになった。
荻原一青は、子供の頃に見た尼崎城が取り壊された残念さから城の絵を描くようになって、戦争や災害で作品を失い、そして生活に苦労しながらも、取り壊されてしまった城を資料に基づいて在りし日の姿に描く復元画家として知られるようになっていった。
熱海城にも作品が残されてるとか。いずれ行ってみたいな。
3階は、コスプレコーナーになっていた。
写真に写ってる赤いのは……打掛? 男性用にも紋付羽織やら、陣羽織に兜まで置いてあった。係の方が写真も撮ってくれるよ。
尼崎城の本丸御殿には、四方を金箔貼りの襖にした広間があったそうで、ここの部屋の造りはそのイメージかな。
そして2階には、尼崎城についての詳しい解説展示。
それから、まさかのビデオゲームときたぜ。
右が刀を振り回して落ちてくる竹を斬ったりするゲーム、左は鉄砲で的を撃ったりクイズに答えたりするゲーム。
他には、戦国時代の武具の紹介だとか、映像コーナーがあったり。
映像も、中学生マインクラフターが作った尼崎城をかなり長時間かけて紹介してたり、尼崎城天守建築中のタイムラプス動画だったり。ハイカラだ。
まあ、尼崎城天守復元に10億円以上の寄付をしてくれたのが、ミドリ電化創業者の安保詮氏だ。ミドリ電化は、元々尼崎の駅前で創業した会社だから、ミドリ電化にお城が電化されるのも尼崎の歴史。
まあ、現存天守のような荘厳さを期待するとズッコケるかもしれないが、展示されているものはちゃんと尼崎城にゆかりがある(流石にビデオゲームはちとこじつけが必要ではあるが)もの。
今の新築ピカピカの姿も、まあ時間を経て街のシンボルらしくなっていくと思う。
尼崎中央公園チューリップまつり
駅前の中央公園、チューリップだらけ。20年前からこの季節にやってるそうだ。
チューリップはでかいから、別にマクロに強いカメラ・レンズでなくても撮りやすくていいね。
尼崎中央商店街
阪神のマジックが点灯している。
七福神巡りがあるようだ。
尼崎えびす神社
なんでこんなにめちゃくちゃにでかい鳥居建てたんだ。高さ17m・笠木22mらしい。
世には20m級の鳥居もあるっちゃある。大神神社なんか32mある。
けれど、神社の敷地面積に対する割合で比べたら、この神社がトップクラスに来かねないな。
なんだか派手な神社やね。