今頃もいいところだけど、刀剣乱舞を触ってみている。
「花丸」は見ていて、日常アニメに並んでるのは必ずしも美少女でなくてもいい、という真理を教わった。
実はエロゲー時代以来のニトロプラス嫌いでもある。どうにもニトロプラスがカッコいいとするところが苦手っぽくって、「活劇」もそこがだめで。
しかしまあ、だめなのはストーリーのセンスだ。ゲームの刀剣乱舞は艦これみたいなシステムで、FGOみたいにストーリーをゲーム中で読ませるものでもないらしいから問題もなかろうと。
絵柄のこと
私は姉や妹もおらんで、少女漫画とかの文化に触れて育ったタイプでもない。
だから、絵についてもわからない部分が多い。
男性向けの萌え系の絵柄であれば、長年見続けてるから、まあおおよそ把握している。
直接その絵柄が流行った分野をチェックしてなくても、一応大まかに、あのへんで流行った絵柄やな、とか認識できる。
絵柄の流行りも突然ポンと生まれるものではなくて、前の時代の影響を受けつつ新たな方向性ができていくものだから、分かれる前と共通する感覚でもってある程度受け入れやすくもある。
例えば、私がもうやらなくなったゼロ年代半ば以後のエロゲーで流行った絵柄、なんてのも、私が知ってるゼロ年代前半のエロゲーの絵で理解できる部分もあり、流行の変遷の流れとかもなんとなくわかる。
しかし刀剣乱舞となると、私の目に入らないところで発展した絵柄も少なからず見られ、この絵柄を良いとする文化を知らないなー、と思えたりもする。
好き・嫌い、萌える・萌えない、という嗜好レベルの判断より先に、わかる・わからないの理解レベルの判断があるように思う。
一方で、これは美少年・美男子を描いているとすっと飲み込めるキャラも、案外多い。半分以上はわからんかと思ってたけれど、半分くらいは無理なくわかった。
女性向けの世界も結構少年漫画の影響などもあるんだろうし、いうほど強く断絶してるわけでもないのかな。
気に入ってる刀剣男士
実のところ日本刀にはさっぱり詳しくなくて、前から名前を知ってる刀なんて長曽祢虎徹か千代金丸くらいであった。
千代金丸は入手が難しいらしいけど、幸いにも年末年始に好きなのひとり選んで配布ということで貰えた。
そういえば、男性向けで見かけるウチナンチュキャラは活発なタイプが多いように思うけれど、この千代金丸は時間がゆったり流れてそうな感じだった。それもまた沖縄といえばそうだな。
なんだかやけに柄が短くて、これじゃ片手でしか使えないけど、実物もそうだとのこと。琉球の剣術は日本とだいぶちがうんかね。
目下お気に入りといえば山伏国広である。レベルも一番高い52。
私は大体いつも絵柄が濃いほうが好きだからな。艦これでも最初から気に入ってるのはbob艦であったし。
少年漫画とか男性向けの何かとかに出てきても、特に違和感なさそうな感じもする。
まあ、修行修行筋肉筋肉いうてるキャラなので、男性向けの世界だともっとわざとらしく巨漢筋肉ダルマにされたり、常時タンクトップしか着てないなんて設定にされそうな気もするけれど。
私に顔が一番似てる刀剣男士だ……という冗談は本当に怒られそうなのでやめておくけれど。やめてないな。
それで、演練とかレベリングをやる編成はもっぱら、山伏国広に合わせて神仏関係刀シリーズなどを中心に並べている。
数珠丸恒次、今剣、石切丸、江雪左文字、愛染国俊あたり。
石切丸は馴染みが深いというか、大阪の石切劔箭神社の神刀だからな。
石切さんは大阪では「でんぼの神様」と呼ばれて親しまれておる。大阪弁で腫れ物をでんぼと呼ぶので。
駅から石切神社までの参道商店街も独特の味があるスポット。
ゲームやってて気になったのは亀甲貞宗。
もしかすると、一般的刀剣乱舞プレイヤーと私とで全然感じ方がずれてるかもしれんけれど、なんかこう、うさんくさい。見た目といい声といい。
発言自体は忠犬系なのだけれど、こういう奴は私の知ってる文脈では裏切るか、悪役の方の大物になりそうな感じがする。だいたいこのわざとらしい裏地はなんだ。ネウロイか。
……のだけど、しばらく編成して使ってると、こいつは単に変態なのではないかという気もする。
露出度について
そういえば、男性向けの世界ではビキニアーマーなどと、戦うのにやたらと露出が多いなんてのがざらにあるが、刀剣乱舞はわりとちゃんと服を着ている。
むしろ、その服をそんなにぴちっとタイトに仕立てたら動きづらくて仕方ないんじゃないか、というのがあるくらいで。
長曽祢虎徹みたいに前を大きくあけてるのもいるけど、これは虎徹の贋作にして近藤勇の刀だという点でバンカラ風にしてるんだ、と無理ない理屈がつく。陸奥守吉行も開けてるけど、あれも坂本龍馬の刀だし。
刀で切りつけられて、前を閉じていたから助かった、あけてたら死んでいた、なんてケースもあまりないような気もするし。あるのかな。どうだろう。
しかし、中傷を負ったときに「真剣必殺」というのが出ることがあるが、これは上半身丸裸くらいのサービスカットが出たりもする。
まあ負傷してるからには上着くらい破れてたり脱ぎ捨ててたりしてもおかしくはない。上着じゃなく袴が真っ二つになってたりしたら戦闘不能だろうし。
これが案外狙って出せるもんでもない感じで、世の女子プレイヤーたちも、目当ての刀剣男士の肌もあらわな姿を見たいと苦心している形跡がある。
やはり女性向け方面だと、常時丸出しだとかよりも、コレというときにたまに見れるくらいがいいのだろうか。
男どもに向けては、理屈も吹っ飛ぶビキニアーマー、特に必要なくても差し込まれる水着回やお風呂回などと、情緒もへったくれもなく肌色を突きつけてくるものだけど。
チラリズムといいつつ、そりゃそんな短いスカートだったらしょっちゅうパンツ見えてるやろな、というような自称チラリズムもまた氾濫しておるのだ。
ゲーム性のこと
艦これ類似のゲームシステムに見えるんだけども、中身はかなり違うようだ。
刀剣乱舞は、レベルを上げて物理で殴るシステムのようだ。まあ先に進めれば、ルート分岐に編成条件がついたりするんだろうけれど。
艦これみたいにマスクデータの山と向き合いながら、試行錯誤で最適解を探って寄せていく、編成や装備が間違っていたらレベルがどれだけあっても無理、でも運が良ければかなり間違ってたりレベルが足りなくて行けちゃうこともある、なんてゲーム性ではないように見える。
だから、レベルさえ十分あればイベントマップの周回なども概ね安定して回れる。
そしてイベントは周回ごとにもらえるアイテムを集めて、それを何百とか集めれば報酬がもらえる、といった方式になっている。艦これ民には要求される周回数が異常に多く見えるっちゃ見えるが。
練り込まれた編成でも勝てるか勝てないかのボスを、数回撃破できれば勝利、という艦これイベントとはかなり趣が異なる。
キャラ収集ゲームでレベルが正義という設定は、マッチしてるとは思う。アズールレーンもそっち寄りだった。
艦これの編成偏重の設定だと、いかにレベル上げたお気に入りのキャラでも、極端なときにはイベントマップに出撃すること自体ができないとかざらに起きてしまう。
私みたいに一番重用してるのが軽巡だったりすると、大体決戦で出番がない。軽巡はシステムに恵まれてないからな。阿武隈はちょっと別だけど。
しかし艦これは艦これで、ゲームとしては挑戦しがいがあるゲーム性だとも思えもするな。私なんかは基本、先行して攻略してる人を参考に、後から可能な範囲でコピーしてやる程度だけど、それにしても完全に同じようにできるわけじゃないし。
艦これだけやってると気づかなかったな。