堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

神戸歩きと花隈城跡

 どこをぶらつこうかな、と思っていたら、ステーションメモリーズで神戸ポートライナーをまだ取ってなかったので、久しぶりに。

 

 せっかくだから関西空港から神戸空港の高速船「ベイ・シャトル」に乗る。

 

 関空にいってから第一ターミナルの端っこにあるカウンターでチケットを買い、そこからポートターミナルへの連絡バスに乗り、船の航行時間は30分くらい。

 適当極まるスマホカメラ写真。ありがたみない。

 停泊中はロール揺れが激しくて心配になるが、出航してからはたいした揺れには感じなくなるので大丈夫。
 スマホの電波は、やはり陸から遠ざかると3Gになり、目一杯遠ざかるあたりで一度切れるタイミングがあったが、まあ概ね大丈夫だった。

 

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 神戸空港の船着き場についてから、すぐシャトルバスが待ってるのだけど、350m歩けば着くのでいちいち乗らんでもいいと思う。

 空港だから、見つかってはまずいような外来植物とか生えてないかなあと思って探してみたが、とくに見つからなかった。
 なんかクスダマツメクサばっかり繁茂してたのはちょっと不思議であったが。

 

 神戸空港はけっこうこぢんまりしていて、関空ほどあれこれショップを巡ってみようとかそういう気持ちは起こらない。
 素直にポートライナーに乗り込む。
 なお、ベイシャトルの乗船券に、ポートライナーの三宮行き切符が無料でついてくるタイプがあるので、買うときに間違えないとお得。正味330円引き。

 

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 しかしそのフリー切符を使って途中下車して、市民公園駅で下車。

 してみるとフリーマーケットをやっていて、ちょっと覗いてみたんだけれども、とにかく犬グッズ専門のフリマであった。そういうのもあるのか……

 

UCCコーヒー博物館

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 UCCコーヒー博物館にきてみた。

 最近自宅でドリップコーヒーいれるようにしているので、少しネタを知りたい。

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 ちょうどテイスティングをやっていた。エチオピアのモカが右、タンザニアキリマンジャロが左。

 しかし、どっちも酸味があってマイルドなやつかな、くらいは思ったんだけど、正直味だけじゃどっちがどっちか見分けられそうにない。
 今調べたら、どっちもそういう感じの味みたいで、初心者の私には難しかったようだ。
 片方ブラジルとかマンデリンにしてくれれば私でもわかろうに。

 

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 主な展示。UCCは戦場だ。
 まあ、そもそも世界のコーヒーベルトは血塗られた植民地支配と奴隷労働の歴史でもあるしな。

 他には、コーヒーの歴史的始まりから世界への広がり、栽培、品種、収穫、乾燥、運搬(袋詰め)と流通、焙煎、抽出とコーヒーに関する一通りの物事を扱っている。
 古今東西のコーヒー抽出用具の実物展示と、実際に使う様子や動作原理をムービーで紹介するところはなかなか人気だった。私サイフォンコーヒーの理屈よく知らなかったけど意味がわかった。

 UCCという会社の歴史もあり、昔の製品やら、テレビCMのアーカイブなんかも。なつかしCMとか見たかったのだけど、あいにく混んでて空かなかった……

 

 それから併設のカフェで、チャンピオンブレンドというのをいただいた。

 どうも自宅で自分でいれてるコーヒーは濃すぎるような気がするな。ちょっと改めてみよう。

 

 昼飯を食いたくなったが、近くに店は見当たらず。
 しかしIKEA発見。ここのレストランを使うことにした。

 特に買い物はなかったので、食後はポートライナーに乗って三宮へ。

 

三宮~モトコー

 三宮では、唐突に献血に入った。
 駅前ビル15階で神戸の町を見下ろす。ルミナリエとかやってたらよう見えるだろうか。

 献血もここ2年くらい、できる時期が来たらやるようにしている。まあひとつの趣味だな。
 大阪の献血ルームも半分くらい使ったが、ついに兵庫にまで広げた。

 ちなみに私は献血すると採血スピードがやけに早く、あっという間に終わってしまうのだけど、これは血圧高いせい以外に何かあるんだろうか。

 

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 ちょっとストリートスナップを気取ってみる。
 そういえば三宮駅のガード下も、北側を歩いたことはなかったな。

 

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 モトコー東端近くの裏手。このあたりはちょっと裏手が高台だ。
 もうちょっと行くと高さが同じになって、モトコーの店舗も一部は裏からも入れるようにしているのだけど。

 

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 モトコーも好きなところだが、耐震工事かなにかの絡みで追い出しかかってて、営業者からの抗議も掲示板などで張り出されていた。

 こんな雰囲気のところ、一度掃いてからまた商店街を再開したって、復元はされないだろうしなあ。以前あった店も減ってしまっている。
 7~8年前、ジャンク屋でぼろいPCパーツとか見てたら、「わかるならうちで働かんか」と言われたこともあったもんだけど、あいにくそのときは落ち着いた仕事してたから断ってしまったな。あのときに、おもしろい方に流れた方がおもしろかっただろうか。

 

花隈城址

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 モトコー3番街あたりで、北側に石垣が見えると花隈公園。
 これが花隈城があったところになっている。

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 なぜか石垣にはツタバウンランが広がっていて、ちょうど花頃。
 植えるケースもあるらしいが、単に外来植物として蔓延してるだけのこともあるらしい。どっちだろう。

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 結構上るけど、上ってしまうと小さなスペースの公園。なんか夜に宴会やるらしくて準備していた。

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 あたかも天守台かと思わせるような石積みがあるけれども、これ展望台だろうか。一応上がるとそこそこ景色は見渡せる。
 無論、当時の石垣がこんなにきれいに石を切りそろえてるわけはない。この地下が駐車場なので、その換気口とか関連施設なのかもしれない。

 ただまあ、天守を備えた近代的な城ではあったらしい。この天守台がでたらめなだけで。

 

 花隈城は、1567年に信長が中国進出に向けて、荒木村重に築かせた城。
 というけど、1567年ってまだ信長は稲葉山城を落として終わりと岐阜を手中に収めたくらいの頃だし、なんかおかしいな。

 荒木村重が謀反を起こして、1580年に落城した。その頃にはできてたんだろう。
 この公園あたりが本丸で、北へ二の丸三の丸と続く連郭式。
 現地看板は「現在の地形で大体東は県庁、西は善福寺(モダン寺)南は国鉄高架線、北は市電山手線の区域で、東西約350メートル南北約200メートルであったと思われる」とあるが、昭和44年(1969年)の記述。
 さらに現代語訳すると、北は市営地下鉄の西神山手線、東は兵庫県公館あるいは生田中学校、西は本願寺神戸別院、南はJRの高架、となる。
 大体そのエリアは今でも高台なので、それを利用した平山城だったわけかな。

 荒木の謀反を鎮圧した池田恒興がこのあたりを所領にしたけれども、治める城としては兵庫城を新造した。花隈城は廃城になって、多分石垣やらも兵庫城に移されたんだろう。
 儚い城だ。