堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

2018年冬アニメメモ

 ネタバレるぞ。気をつけろ。

 

三ツ星カラーズ

 今期は激戦といえるシーズンであったけれど、私は一番好きであった。
 どこからどう見てもロリコンアニメではないか、これを好きだというやつはロリコンではないかといわれるのもわかるが。
 別に私がロリコンならロリコンでかまわないが、そうであるなら、ロリキャラにこだわりもあって然りであろう。

 私がこだわるところは、性的なことを匂わせない、という点。
 「三ツ星カラーズ」には、そういうのが全然なくて清々しい。何か読み取れる人なら読み取れるのかもしれんが、私のセンサーは感知しない。

 考えすぎなのはわかっちゃいるけれど、小学生くらいなのに妙に色気見せるようなキャラって、そうやったら大人をコントロールできると思ってる、それは虐待されててそういうふうに学習してるんじゃないかとか、不安になるのだ。
 正直こんなめんどくさいこと、好き好んでそう思いたいわけでもないけれど。

 逆に、ロリキャラはアホな子なくらいがよろしい。色気見せないものは他にもあるけれど、カラーズはここも上手い。
 さっちゃんのアホの子ぶりは、大人が考えるアホなことをやらされてると思わせない、子供が思いつきそうなアホを逸脱しない、そんな上手さを感じるな。
 屈託ないアホなロリキャラというのは、レアと言うほど少ないものでもないけれど、さっちゃんは出色の出来に思う。

 まあ自分の幼児期の恨み節になるけれど、私はアホの子をやらしてもらえんかったからなあ。
 うちの親は、私がアホなことをいうと、侮辱して公然と恥をかかせるような手口を使いやがって。それでまあ私はアホなこといわない子になったけれど、あれは萎縮しただけだ。叱るより殴るより悪いと思う。

 それもあり、結衣も、ある程度真面目そうな子でありつつ、適度に子供のやるようなアホなこともやり、変に大人みたいなこともいわない。この塩梅のよさ、健全に育てられてそうですごく安心する。
 リアリズムというとちょっと違うな。別にリアルな子供がいいと思ってるわけでもないし、別に親戚に小さい子がいたりもしないからリアルを知ってるわけでもなし。リアルだとよいことばかりにもならんしなあ。

 

たくのみ。

 「ゆるきゃん△」を観るとついキャンプに行きたくなってしまうが、「たくのみ。」を観ると家で飲んでりゃいいやと思えるので、無謀なキャンプ欲が解毒できる。

 しかしなんだろう、酒飲みアニメだと思うと、なんか異様な感じもあったなあ。
 なんか、「この酒が好き」というような趣味性がまったく出てこないというか。野球ファンを描く作品だといって、登場人物に好きなチームがないような。

 全12回、うち4回がビール。で、エビス、水曜日のネコ地ビールではあるけどマックスバリュで買える)、オリオン、スーパードライ
 チューハイが3回、半額セールの甲類焼酎で自作する話と、男梅サワー、氷結。
 日本酒は2回、かの獺祭と、大七というやつ。まあ日本酒は地域性が出るから、大七を選ぶニュアンスが関西人の私にはわからんかったけれど。
 ワイン回はジンジャーエール割りにしちゃうし、カクテル回はカルーア、ウィスキー回はサントリー角瓶

 普通というか平均的というか中央値的というか、選んだ人の顔が全くない。逆に異様。

 

 これだけ無難の極みみたいなチョイスの末に、最終回はアサヒスーパードライというザ・日本の普通の酒。
 そしてストーリーは、もはや前時代的とさえいわれそうな、ビールの注ぎ方やら上座下座だのといった職場飲みマナーの話を、一切批評性とか持たせずにただ紹介していくだけ。
 「現にまだ職場飲みが存在して、ルールにうるさいおっさんも実在する」という事実にただ適応するだけ。

 作品を作るという行為に、ここまで趣味性も批評性も殺し切ることができるものなのか、あるいは意図してそうしたことがテーゼなのか。

 

ゆるキャン△

 まんがタイムきららミラクで、「月曜日の空飛ぶオレンジ。」と「シロクマと不明局」という天才的な作品で読者をぶっちぎっていたあの人が、アニメでシーズンのてっぺんを取ったのは、当然だろうか、意外だろうか。
 ミラクは死してあfろを残した。