PENTAX Qのレンズラインナップは、いささか寄れないのが難だ。
スペック見るとそこまで寄れないわけでもないように見えるんだけど、コンパクトデジカメだともっと寄れるからなあ。Qはマクロモードのないコンパクトみたいな感覚になる。
センサーが小さかったQ10からQ-S1に乗り換えたから、同じ距離でも小さめに写る、というのもあるし。
06 TELEPHOTO ZOOMは、K-70でDA50-200mmを使うのと同じような感覚で使おうとしちゃって、最短はほぼ同じなのに換算焦点距離が200mmと300mmだから、やっぱり寄れなく感じる。
マクロレンズが出るという話があって、「Photo of the Day PENTAX Q用の試作品マクロレンズ」なんて記事も出たけど、まあ、うん、市販されるかというと。
それでまあ、現実解としては、クローズアップレンズ。Qのレンズはフィルター径40.5mmなので、ケンコーのラインナップにはある。
Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.1 40.5mm 近接撮影用 342718
- 出版社/メーカー: ケンコー
- 発売日: 2002/02/23
- メディア: エレクトロニクス
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C-UP No.1と操作性の変化について
クローズアップレンズには、No.1とか2とか4とか数字があるけれど、これは度の強さにあたる。
No.1は、レンズのピント位置を無限遠に設定したときに、1mの距離でピントが合うようになる。No.2だと0.5m、No.4だと0.25m。
よって、クローズアップレンズをつけたら無限遠は出なくなり、マクロ専用になる。
で、Qの01 STANDARD PRIMEに、No.1を取り付けてみた。
No.4とかつけると結構目に見えて画質落ちたりもしたことがあるので、あんまり欲張らずに。
左がC-UP No.1あり、右がなしの、最短近く。
まあ、大差はないけど、しかしもうちょっとだけ寄れるようになってるのも確かだ。
でもって、センサーの小さいQで、焦点距離も8.5mmと短いから、C-UP No.1だったら無限遠も出ちゃうようだ。APS-Cとか、望遠レンズだとこうもいかないけれど。
センターを等倍に切り出してみたけれど、これなら合焦してると見なしていいかと思う。
どっちがC-UPありかわからんと思うが、左があり。凸レンズ一枚噛む分だけ、わずかに望遠側にシフトしてはいる。
ちなみに、C-UPの上に純正フジツボフードMA-RH40.5をつけても問題ない。
ということで、01 STANDARD PRIMEであれば、C-UP No.1をつけっぱなしで運用するというのも可能だ。無限遠が出るまま、最短を少しだけ短くできる。
実写
そういうわけで色々実写してみた。
なぜか露出補正なしでこの露出になった。
Qってあんまり液晶良くないから、露出補正いちいちやっても確認できないのよね。+-0.7EVくらいでブラケットしちゃうのが何も考えなくていいけど、
これなんだろう。
これもなんだろう。咲きかけで変な形なのか、こんな不思議な形のものなのか。
ヒルザキツキミソウ。トゲナシトゲハムシみたいな響きがある名前だ。
ここで突然の無機物だけど、こういう直線的なものだと、クローズアップレンズと、カメラ内の歪曲収差補正とがケンカして、気持ち悪い感じの歪みが。
有機物だと別に少々歪曲してもわからんけど。
サボテンの類だろうか。異様なかっこしたやつ。
というわけで、クローズアップレンズつけても何も問題なく普通に使える、ただしマクロ効果もほどほど、という次第でした。