堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

今頃ラストオリジンをやり始めた

 なんでといわれると困るところはあるのだが。

 以前少しやってみた形跡があり、スチールドラコがホームに設定されていた。
 そして速やかにツナ缶集めてスキンを買い足して設定し直したホームが上のである。
 我ながら、スチールドラコはいかにも私が好きそうなのだが、過去の自分に異論はなかった。

 

 長いことやってる御城プロジェクト:REも、サービスインから程なく始めて、それ以来ずっと飛山城を置いてるのである。9年くらい。

 ヤンキー好きなんか? といわれると断固そんなことはない。
 私は和泉国みたいな蛮族の地で生まれ育ったから、男女問わずヤンキーなんぞろくでもないことは、身にしみてよーくよく知っている。

 

 ウマ娘もお気に入りはマチカネフクキタルなので、共通項としては裏表なさそうなのが好きなのでしょう。
 アホキャラ好きなのかといわれると、別にそう自認してもいないし、そもそもアホと思っていないのでやっぱり違うように思う。邪悪は問題だけど、アホは別に罪ではないので、悪いとも思わんが。

 

 

大盛り

 ラストオリジンというと、XYZ全軸にでかいキャラ目白押しの、私もゲムぼく。さん経由で知ったタイプのゲームで、ゲーム中で入手したキャラもまあ半数以上がそういうのであった。

 

 18禁相当のゲームだから、規制の限界を攻めるとかやってるゲームではない。私それは規制強化を招くだけと思うからあんま好きじゃないんだよな。
 本国では、韓国内のみの年齢認証付きアプリストアからでないと入手できないそうで、つまりもともとエロゲーとして作られている。まあそれなら無用に子供が触れるゲームではなくなってるから何やってもよろしい。
 いやまあ、Android/iOSのストアで審査に通る規制をかけたバージョンでも、結果的に「なんでこれ通ったの?」と思うような絵がどーんとなってはいるんだけど。それは通すAppleGoogleが悪い。出してから世間の評価のギリギリを狙うんじゃなくて、出す前にやってんだから。

 

 ガチャを置かない代わりに有償追加スキンを売るタイプのゲームだけれど、標準スキンはまあそこまで無茶苦茶なもんは少ない。
 いや、まさに始めた時点のイベント新キャラだったメルトがすでに、一般的なblogサービスにスクショを掲載できない代物であったけれども。なんか本国で18禁相当になっちゃってから遠慮がなくなったとかなんとか。

 有償スキンはもう、大半が服になってないかマイクロビキニか、ほぼ全裸なだけならマシなほうで、それは行為をしてるのではとか、脚開いてるか尻突き出してるかなんか液体がついてるかとかそんなんばっかりで、ここまでやりすぎると笑えてしまう。
 一応開催したイベントのストーリーで、その姿になる流れがあった上でスキンが作られる、という形らしい。メルトの販売スキンはそういう流れだった。かなり無理矢理持っていってる感もなくはないし、通常時からあの姿なわけはわからんかったが。

 文脈あっての姿であれば違和感は軽減される……かもしれないのだが、途中から入るとストーリーを見る機会がないまま、ものすごい姿のスキンが大量に並ぶストアを目にすることになる。すると文脈もくそもないので笑うしかなくなる。
 笑うつもりでやってるから全く問題ない。

 

ヨーロッパの大作家は、五十すぎても六十すぎても、ただ量で行く。マンネリズムの堆積である。ソバでもトコロテンでも山盛にしたら、ほんとうに見事だろうと思われる。藤村はヨーロッパ人なのかも知れない。

太宰治もの思う葦」より

 つまり太宰治にいわせると、ラストオリジンのただ乳尻太腿の盛りでいくやり方も、ヨーロッパの大作家のごとき、山盛りのソバやトコロテンのような、島崎藤村と並べるようなものだということになろう。
 ラスオリ≒夜明け前、ラスオリは文学。太宰治の太鼓判がつかれている。

 

ピョンテ

 しかし、痴女しかおらん世界なのかと思ったら、メインストーリーを進めると、肌の露出が多すぎることは異常である、という感覚がちゃんと存在する描写があった。
 いやその。私はほとんど当惑した。じゃあ異常者ばっかりの世界じゃないか。

 韓国語では「変態」をピョンテと発音するそうである。

 

 とはいえ、こんなピョンテ存在の群れみたいなゲームの中で、たまにいる幼いキャラは、有償スキンでもわいせつなものは入れないらしい。LRLアンドバリは卑猥がない。
 子供は対象にしてはいけない、というのは常識といえるのだが、ラストオリジンに理性があるとは。(法律の問題だという話も聞いたけどさておき)

 なにしろ170cm超え当たり前で180cm以上もざらにいるくらい、バイオロイドは大型に設定される傾向がある。でかいのは性的であるという感覚がある世界っぽく、つまり作ってるほうが子供に興味がないだけのことかもしれないけれども。
 というかむしろ、日本の二次エロが対象にする年齢が危うすぎるとは思う。うん。

 さっきWiki見ててMH-4 テティスというキャラに気づいたけど知らん。うちにおらん。

 

 そういうわけで卑猥が抑えめのスキン(アンドバリには欠片もないけどアルヴィスの方は多少あるのはおいといて)を購入したところ、メイン画面がおもしろ化した。なんか大武政夫の新作といわれたらそう思えそう。

 

 奇しくも、業界の手癖みたいに深い意図なく差し込まれてるエロ要素が、広くヒットする作品になるにはノイズとなる、というような話が無駄に吹き上がっているところでラストオリジンを触り始めた。
 なにしろラストオリジンは主に破壊的大音量のノイズで構成されている、オンラインゲームのザ・フーのような代物だけあって、たまにいる非わいせつ存在が涼風度の高いさわやかな存在になるのだ。

 実際このゲーム、メインストーリーを見ていると、自ら滅んでいった人類の愚かさを厳しく描いたポストアポカリプスSFのような物語で、これは面白いと評してもよかろうと思う。
 ただゲーム全体としてわいせつなので、これのストーリーを面白いなんて世間に向けて訴えづらいし、子供に見せるべきでないと思うし、これが世間に爆発的にヒットしたらわりと世も末にも思う。
 エロ表現はやはりノイズ。しかし乳でも尻でも太ももでも山盛にしたら、ほんとうに見事だろうと思われる。太宰治もいっている。

 

デッキ構築

 ゲーム性もちゃんとあるほうで、デッキ構築ゲームの様相はある。
 実はだいぶデッキ構築ゲーム苦手な方で。なんかうまく頭が働かないのが自覚できちゃう。

 幸い、たまたま最初に気に入ったのがスチールドラコで、それが戦術チュートリアルのメンバーになっていた。
 それでマングースチームで固めると強いという説明が行われたので、その通りやると強かった。マングースチームの誰かが攻撃するたびに、続けてブルガサリがすっ飛んでいって半目でパイルバンカーぶちこんでいく。

 マングースチーム編成はわりと最近大幅に強化されたみたいで、ほんとに5人揃えて置くだけでずっと強い。なんかよくわからんけど行動順が先に2巡くらいこっちで埋まって、誰が攻撃してもブルガサリ飛んでいくからすごい火力が出る。
 そこまで強化しづらいメンバーでもないので、順に育てていったら11-8まで突破できた。11-8は最後、何されても1ダメのスチールドラコがひとり残って、射程外の最後列で粘るレモネードデルタを反撃だけで削り落として15分かけて勝ったんだけど。

 

 この先は、自律戦闘のために最短クリア時間を詰めるとか、★4取れてないステージを埋めていくとかそういうプレイングになってくる。
 そうなると途端に、編成できなくと進めなくなった。

 Wikiで「定番編成紹介」など見てみたけど、そのままコピーできるものは今のところなかった。
  今のところ、Aランクがダブって、でもコアリンク前に分解したくもないから先にレベルを上げる、となっちゃって、Aランクばっかり育てている感じになってる。まあこれは限りがあるからそのうち終わるとは思うが。

 

 ソワンを行動の早い軽装型で囲んで支援攻撃を撃ちまくるとか、アンガーオブホードのメンバーで固めてクイックキャメルの協働攻撃を撃ちまくるとか、それはマングースチームで固めてブルガサリの支援攻撃を撃ちまくる編成と同じ気もするんだけど、つまるところそれが強いらしい。

 アルヴィスとアンドバリを加えるならシスターズオブヴァルハラで固めればいいのかな、と鉄血のレオナとヴァルキリーを入れて、「これ火力足らんな」と思ったけれど、ヴァルキリーもSSに昇級すると攻撃支援撃ちまくる形になる。これも作ってみようか。

 

 もともとデッキ構築ゲームが苦手で、他をあんまりやらないし知らないから、Slay the Spireとか専門のものに比べると底が浅いとか定石が読みやすいとかがあるのかもしれないが、逆に苦手な私がやっても十分面白いと思える程度には複雑すぎない。
 戦闘画面の見栄えも、少なくとも私が知ってる他のゲームよりずっと良く出来てて、わりと見ていて楽しいのもよい。この凝ったチップアニメはもう、リーフの「誰彼」をようやく超える作品が現れたといってもよい。
 育成が必要なのはオートが充実していて、私が始めて間もないのもあるけど、わりとすいすい育っていくから足踏みが続く感じもしない。

 

 つまり良いゲームだと思うのだが、なにしろわいせつノイズが爆音で鳴っていて、気軽に広く勧められるかというとそんなわけねえだろ、これは我々ぼんくらのためのゲームだ以外に言いようがなく、やはり広くヒットすることを狙う場面では適切な処置が必要だなあと思うのであった。