堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

もうWindows7触りたくないなあ

Windows 7のPCが起動しない、ということでレスキューにあたった。

それで結局復旧にまる二日掛かってしまい、少なからぬ部分がWindows 7の古さによることだったりもして、表題のように「もう7はいやだな」と思ったのだ。

blogに書くから表現をマイルドにしているのであって、Twitterでは「速やかに時代に流されて消えていくべき」といっていたし、内心では「地獄の火の中に投げ込むものである」と思っている。

 

でまた、救助が難航したのだ。

作業初日は、飛んだWindowsをなんとかそのまま修復できないか、と挑んで結局ダメだと判断するのに費やされた。

Windows 7のスタートアップ修復は効果なし。コマンドプロンプトからシステムファイルチェッカーを使ってみたいのに、富士通製の「トラブル診断ナビ」が割り込んできてコマンドプロンプトも出せない。

Windows 7のシステム修復ディスクを立ち上げたら、これもトラブル診断ナビが割り込んでくる。いらんことするなっていう。

 

結局リカバリをかけることにした。

状況的にHDDが飛んでいるか、まだ大丈夫でも寿命は近いだろうから、新しいHDDを入れるのは既定路線だった。

では、と、リカバリ領域があるHDDを新HDDにクローンしてから、リカバリしようとなった。

ところが、リカバリするための「トラブル診断ナビ」は、HDDを換装しているとチェックして拒否してくれる。

よって、すでに壊れそうな古いHDDでリカバリして、それから新HDDにクローンした。不安なHDDでの作業が怖くはあったが、まあ無事にいけた。

 

あとは簡単な作業かなー、と思いきや、今更クリーンインストールされてしまった2011年の状態のWindows 7 SP1、もうWindows Updateが6年分のアップデートを取ってこれない。

Windows7 SP1 クリーンインストール直後のWindows Update (どのKBを先入れすると時間がかからなくて済むか? 2016年11月) - ぼくんちのTV 別館

それで、ややこしいことになったらいつもお世話になる定番サイトを頼って、手動でアップデートを入れていく。

 

クリーンインストール後に、まずWindows Updateを実行する」とか、あたりまえの手順が進まなくなってるのが今のWindows 7だ。

手動アップデートするにも、何をどの順番で入れればいいのかわからない。

Windows XPまでなら、ちょくちょくサービスパックが出ていたから、それを入れればよかった。入れればあとはWindows Updateでよかった、と思う。

ところがWindows 7は、2009年にリリースして、2010年にSP1を出して、以後6年出ていない。

多数のアップデートをまとめたロールアップパッケージは出てはいるけど、それより先に別のものを入れないと進まない。Windowsは何をどの順番に入れろとすら教えてくれない。

もし間違った手順を取っていても、すぐに間違っていると判断できない。正常でも「更新を確認しています」で数十分待つ場合もあるのだから、ダメで止まっていると判断するにも一時間くらい必要になる。おかげで、進むと思って仕掛けて寝たら置きても終わってないとか、多大なロスも生じた。

アップデートをインストールして再起動、さあ次を入れようと思ったらまた進まない、なぜかと思ったらまだ前回のアップデートがすべて入りきっていなくて、もう一度再起動したらやっと進めた、とか、わかりにくい引っかかりも何度もある。

6年分だから単純に量があって時間がかかるのは仕方ないにせよ、まともにアップデートできる状態に整備されてるとはとてもいえない。結局丸一日くらいかかってしまった。

Windows 10を無料で配りまくったくらいだから、永くWindows 7にサポートコストかけたくないのは確かだろうし、意図的に扱いづらくして買い替えに誘導してないかなあ、と、これはさすがに下衆の勘繰りだけど。

 

Windows 7のPCはこれからどんどん壊れてくるだろうから、今後とも直してコールが増えそうだ。

PCはまあ、経験的には5年にもなるとHDDが壊れるものが多くなる。今回もそうだった。

5年前は2011年、すでに最初の世代のCore iシリーズが出ている。業務用はともかく家庭用ならもうWindows 7だろう。すでに壊れ時に入っている。

 

Windows 8が2012年10月に発売しているものの、気に入らないと言い張ってわざわざWindows 7を選んで買った人も少なくない。

また、Windows XPのサポート終了で騒ぎがあったのが2014年。そして古いOSのサポート切れという目に遭ったにもかかわらず、すでに発売から5年過ぎてるWindows 7をわざわざ選んで買った人もいる。

まだまだWindows 7の死体は積み重ねられていく。

 

また、ちょうどWindows 7が出たくらいの頃から今に至るまで、PCの性能向上ペースがかなり鈍化している。

そりゃ上の方のゲーミングPCを見れば色々進歩もしてるのだけど、下の方が変わらない。ネットブックまで下なら捨てろといえるけど、デスクノートがそうでもない。

5年前のCeleronがArrandale、今のCeleronはSkylakeで5世代違うけど、ずっとクロックは2GHzかちょい下のデュアルコア。消費電力は減っていっているが、性能も機能も大して変わらない。つまり十分なんだろう。

まあ5年前だとメモリーが2GBだったりすることがあるけど、大抵スロットも2本あるから、+2GB、+4GB、いっそ全部入れ替えて8GBにするのも大したコストでない。この世代ならDDR3だから入手性も平気。(Nehalemは4Gbitチップのメモリーはダメだから、4GBなら2Gbitチップ16枚のモジュールでないと認識しないが)

HDDはさすがにガタがきてるから交換する、といっても1TBが新品で5000円程度のもの。

こんなんだから、故障部分以外の状態やユーザーの用途にもよるのだけど、「安く直せるし、直せば十分使える」と思ってしまうのだ。

まあ、もちろん私の貧乏性の問題ではあるのだけども。

 

これからも当分、Windows 7の死体の山から、生き返るのを見繕って手当てする仕事は何度もくるのだろうと思われる。

MURMUR - CHANT - PRAY - INVOKE!

灰になってもロストしても遠慮なく高額の料金を踏んだくれる太い神経持ってたら、さぞかし儲かるのだろうけれども。