先日のCisco VXC-2212に続いて、つい衝動買いを増やしてしまった。
「あの青いノートPC」で思い出す人もあろうが、出た当時「この色いーなー」って思ってたのだ。それで欲しくなっちゃって。
当時はメインPCとしてLavie Z(相当のVersaPro)を買ったタイミングで、3万円の安いPCとはいえ低スペックモバイルノートを持ったって仕方ないよな、と見送ったはず。
こんなのを1万円ちょっと出して買う。
3000円ならともかく1万円? と自分でも思うのだが、Sofmapが「格安安心PC」とかいってこんなの売ってるんだもんよ。こんな実用性のかけらもないようなもんをお年玉叩いて買って泣く中高生いたらいかんでしょ。ほとんど慈善行為。
まあ安心というからには状態はそれなりだろうし。
……と思ったら、上の写真の通り、液晶の隅が劣化して白くなっちゃってる。
それと、多分WiFiもおかしくて、5GHzでは1m先のWiFiルーターにもまともに繋がらない。感度低いし切れまくってだめ。2.4GHzはいけたけど、ルーター側でバンドステアリングしてたからそれを止めなきゃならんかった。
まあこんなのちゃんと検品してられないのはわかるけれど、WiFiはまだしも液晶はスイッチ入れたら起動すらしないでわかるだろうになあ。Sofmapクオリティとは。
Windowsとスペック
これはhpが悪いんだけれど、何を考えてるのか知らないが、メモリー2GBでストレージがeMMC 32GBというスペックで、Windows 10の64bit版なんか載せている。
メモリーも増設不能、ストレージも換装不能、なかなかどぎつい。
起動してちょっとアップデートかけてみたり、McAfeeをアンインストールしたりするだけで遅い。CPUは100%に貼り付いてメモリもほとんど空きがない。
地獄以外の表現が出てこないので、速やかにWindowsの破棄を決定。
これ誰に売るつもりだったんだろう……?
Windows 95機をメモリー8MBや16MBでプリインストール山盛りにして売ってた時代とか、まじで電源発火するほど品質落として一式10万円PCやってた2000年頃とか、ネットブックブーム期とか、初心者が手を出してしまいそうな最廉価クラスが酷かった時代って、これからPC触るようになっていくはずだった中高生を地獄に蹴落としてたかもしれないなあ。
こういうものに、我々PC触れる層が、スペックなりに割り切って「まあ使える」とか評しちゃだめなんかもしれんね。
さておきやっぱりこのブルーの筐体は素敵であるから喜んでいじりまわすんだけど、CPUはCeleron N2840だからBay Trail。
Windowsタブレットが流行ったときに使われてたAtom Z3735Fあたりと同じコア。ただしAtom Z3735Fは4C4Tで、Celeron N2840は2C2T。ただしクロックが1.5倍くらい違う。
どっちが良いかは微妙ではあるけれど、ロースペックPCとわかって使う分には、4コアが生きるシーンよりは、シングルスレッド性能が1.5倍あることのほうが幸せそう。
ロースペとはいえ64bitだから、Ubuntu系のモダンなLinuxも入るな。
Xubuntu入れてみる
現行Ubuntuの推奨スペックはメモリー4GB推奨になってるので、2GBじゃ足らない。
といってあんまり難しいのはLinux経験値が低い私には手に余る。ということで、Xubuntuにした。(後でよく見たらLubuntuのほうが軽かったようだけれど)
eMMCはちょっと扱いが難しいという話も見えて、どうもUbuntu Serverだとダメとか、32bit版だとダメだとか、ちらちらと見えたんだけれど、Xubuntu 22.04 LTS (64bit)なら問題なかった。
インストールに関する情報は、無数のディストリビューションの様々なバリエーションが時代とともに増えちゃうし、今どれがどうなのかわかるまで調べるよりも、やってみたほうが早いな。
インストールは、普通にisoイメージをダウンロードしてrufusでUSBメモリーに書き込んで、それからブートしてインストーラー使って入れるだけ。
ただ、本体右側のUSBポートがUSB3.0だから速いかな、と思ったら、こっちだと起動してこなかった。左側のUSB2.0ポートから。
それと、低スペックだし、と思って最小インストールして必要なものだけ追加しようかな、と思ったら、なんかiBusがまともに起動してなくて日本語入力ができない。
あれこれ触ってみたけど直せず。
私の経験値では、必要なものを自分で判断できなかったな。
標準インストールしたらちゃんと動作した。
元々10時間はバッテリーが保った機種だそうで、今のかなりへたった状態でもまあ3~4時間使うくらいはできそう。ちょっと外で使う程度はいけるな。
現状のマイナートラブル
なんかサスペンドから帰ってこれない。直しようあるんだろうか。
愛用のKeepass2が日本語表示できない状態で、あれっと思ったけどフォント設定をNoto Sans CJK JPにしたら出た。なんかその後も一部欠けてるけれど。
midoriというブラウザをsnapでインストールしてみたら日本語NGで、なんか日本語フォントまわりでちゃんとやりきれてない部分があるのかな。
Xubuntuでの使用感
インストール直後でストレージ使用量16GBくらい、メモリも1GB弱くらいの使用量。
Ubuntu系はインストールしたらとりあえず使い始められるから偉いもんだね。
さすがにカリカリ使い込むとなればパワー不足が出るに決まってるんだけれど、Firefoxだけ使ってTwitterやmixiを見たり書いたりする程度ならまあいける。
Firefoxの起動待ちが長いのは、ストレージがeMMCじゃ仕方ないか。起動しちゃえばまあ遅いけど我慢できる範疇かな。
タッチパッドも、スクロールを2本指かエッジでやるかまで好みで選べるようになっていた。多分、昔Panasonicがやってた丸形タッチパッドの周囲を丸くなでるとスクロールするやつもやれるみたいだった。
ただ、スクロール量がちょっと大きすぎると思ったけど、その調整がなさげ。
キーボードは、私が浅いキーボード好きなのもあって、思ったより快適。
ちゃんとキー間の隙間をしっかり取ってあるから、変なミスタイプしづらい。稀にほんと隙間がないやつがあって、あれはほんとあかんと思う。
ただ、F1~12キーが単独では輝度やボリュームなどの機能キーになってて、F1~F12として使うためにはFnキーとのコンビネーションになる、というのは、日本的には結構ウルトラな仕様だと思うけどな。カタカナに変換とか大丈夫なのか。Ctrl+Iでできるけど。
Excel使うのも不快すぎると思うのだが、このPCで仕事しようとか考えないか。
ストレージ追加
ストレージ不足に関しては、MicroSDカードスロットがある。
以前256GBのライト90MB/sを買ったらスペック通りのものを寄越したSPDのを買ってみた。なんと1000円くらいでアプリケーションパフォーマンスクラスA1対応だ。
が、残念ながらMicroSDカードスロットがUbuntuで使えてないみたいだった。
そんなこともあろうかと、東芝のTransMemory U364も買ってあるよ。
元々OneDriveの利用権をつけて売ってたPCで、端末自体に保存せずにクラウドとか使えというコンセプトではあったらしい。
しかしNVMOも広まりフリーWiFiも多く、外でネットするにも困らない今ならともかく、2010年にはちょっと早かったかもしれんね。
どっちみちここまでロースペックなPCで、そんなにデータを作り出したりストックしたりはしないとも思う。