堺風の頭部

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Qrio Lockをつけた件

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qrio.me

 近頃流行りかどうかわからんが、スマートロックをつけてきた。

 

 お年寄りのいる家で、手の自由があまり効かなくなっているから、鍵を差し込んで回したり、サムターンをつまんで回したりといったことがし辛いという。
 で、ボタンを押してドアロックを開閉できれば……と。

 それで、たどり着いたのがQrio Lockと専用リモコンのQrio Keyだった。

 きちんと電子錠を取り付けようなどとすると、どうもドアごと交換なんて大層なことになりそうだった。ドアが数十年前の住宅メーカー製で、錠はOEMでメーカー表記なし、調べ回った末に廃盤品だったっていうパターン。
 Qrio Lockとリモコンならモノは25000円で、専門家の工事もいらずにすむ。
 バリアフリー化に手軽に利用できるね。

 

 

取り付けについて

 取り付けについては、基本的にはマニュアル通りにやるだけだった。
 サムターンとQrio Lockの位置合わせをして、付属の両面テープでべたっと貼り付けて、開閉センサーを同じく貼り付けて、設置は終わり。後はスマホアプリで設定。

 難しいのはとにかく位置決め。Qrio Lockとサムターンの回転中心をできるだけ正確に合わせなきゃいけない。
 固定方法が両面テープだから、貼るときにズレたらアウト。
 両面テープの貼り直しは粘着力が弱まるからやらないほうがいいだろうし、予備も一枚しかない。多分まあ、3Mの製品をあたれば同等の接着力のテープはあると思うけれど。

 決めた位置に印をつけられるマジックペンとか用意しておくといい。

 

 それと、今回は取り付けるドアが古かった。
 そのため、Qrio Lockを接着する部分が劣化して、コーティング塗装が剥がれて表面がガタガタだった。
 両面テープはある程度厚みがあるから、多少の凹凸は吸収する気もするが、塗膜ごと剥がれてしまう可能性もある。

 そういうわけで、サンドペーパーを持ち込んで、貼り付け部分の塗膜を削り落とすことにした。
 その後に削り屑とかゴミ・油を落とせるようにアルコールウェットティッシュも持ち込んだ。(マニュアルでは中性洗剤推奨とあるが)

 

 あと、取り付けの最終工程で、サムターンホルダーの根元あたりに貼ってあるテープを剥がせ、という指示がある。
 指示通りに剥がすと、いきなりサムターンホルダーに遊びができて、1cmくらいの幅で動くようになる。

 これでびっくりしちゃったが、ちゃんとQrio Lockとサムターンの中心軸があっていれば、ホルダーはズレても問題ない。(落ち着いて考えればそりゃそうだった)

 

使い方について

 リモコンが2ボタン型で、閉めるボタンと開けるボタンは別。どっちがどっちかは、一方だけくぼんでいるので指でわかるようになっていた。
 けれどまあ、正直1ボタンでトグルしてくれたほうがよかったかな……

 今回のドアは、一部がくもりガラスになっているもので、外からでも問題なく開閉できた。しかし完全に鉄板だとどうなるんだろう? 電波届く? 届かないわけもないとは思うけど……

 

 それから、今回のようにリモコンだけ使いたいというときでも、Qrio Lockの初期設定や、リモコンとの紐付けにスマホが必要だった。
 仮にひとり暮らしのお年寄りのために取り付けてあげるようなことをするにしても、自分のスマホでやるのはいやらしい。今回は近くに住む親戚があったので、その人のスマホで。

 バリアフリー化として使うなら、単にリモコンだけ拾う単機能の後付電子錠でいい、むしろスマートな機能はないほうがいいんだけれども、現代に作ってもなかなか売れるもんじゃないか。