堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

ユーチューバー以前

 私はあまり動画サイトが好きではないので、普段ほとんど見ることがない。

 だけど、たまに突然アンテナに飛び込んできて、ずっと忘れられなくなってしまった動画というのもある。

 

 私にとって強烈だったのはノリアキだった。

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 何者なんだ、というとどうしようもなくノリアキなわけだが、彼のファーストアルバムリリースも2007年と、もう10年も前のことになってしまった。10月24日でちょうど10周年か。
 2009年に活動休止を宣言して、音沙汰は何もない。横綱日馬富士と同い年の彼は、10年の年月で変わり果てた今の日本とネット世界に、何を見出しどんなライムを紡ぐだろうか……

 ユーチューバーという言葉が生まれる前、早すぎて、そして一瞬の輝きだけを残していったからこそ、今なお私の心に生き続けているのかもしれないが。

 

 ノリアキを思い出して、さらに思い出したのが「ドットコム娘(笑)」であった。

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 ニコニコ動画のほうにもっとあるみたいなのだけど、ニコ動にログインするのめんどくさいのでパス。見る気があればそちらで。

 2000年くらい、動画編集なんてことを個人でやること自体が難しいような時代に突然現れて。
 確か、ネットアイドルを生み出すために公募したという体だったかな。それでこんな曲をあてがうなんて、今の水準なら全てがネタだと思いそう。でも2000年に動画ネタに対するリテラシーはまったく育っていなかったから、みんな混乱していた。
 公式サイトの掲示板で、娘(笑)のメンバーが荒らし書き込みをする連中とケンカを始めてしまう、なんて酷いことにもなってたなあ。多分あれもネタの一環というか、書き込みしてるメンバーが実在していたのやら。

 

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 ドットコム娘(笑)仕掛け人の星直樹自身のミュージッククリップもある。
 ドットコム娘(笑)なら2000年当時にネット触ってた人には通じそうだけど、このへんまで来るとどこまで通じるんだろうか。こちらの知名度はちょっとわからない。

 ただ、私はこの「メリケン波止場で×××」というタイトルと、サビのメロディを覚えていたから検索でき、ここに貼り付けることができている。

 

 今YouTuberと呼ばれる人はだれも知らないのだけど、ノリアキと星直樹はいつまでも私の心から消えることはないのだろう。

大関の昇進年齢・引退年齢

 大相撲九月場所は、三横綱休場に始まって二大関の途中休場、さらに人気者の若手・宇良まで怪我をした、という波乱の場所。

 しかしまあ、相撲はスーパースターだけで見るもんでもないし、今場所みたいなときも楽しい。
 阿武咲や貴景勝がどこまでやれるだろうとか、千代大龍の復活はどうかとか、さすがに豪栄道大関らしいところ見せるし。

 一方で、これまで長く横綱大関で活躍してきた面々も、さすがに怪我や年齢からくる衰えも隠せない感じになってきて。
 白鵬日馬富士琴奨菊稀勢の里鶴竜豪栄道と、みんな30歳を過ぎた。やはり30歳は、衰えが見えてきてしまう歳だと思う。

 それで、最近の大関以上に番付を上げた力士の、昇進した年齢と、引退していたらその年齢を、データとして並べてみた。

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書籍自炊のやりかた(ローコスト編)

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 私も、かれこれ8年近く自炊をやってます。
 まあ、わりと早めに手出ししてはいるけど、ネットでもやってる人がいない、というほど早くもない、くらいのタイミングで始めたかな。
 その頃には、自炊をやる人たちからいろいろな情報が出し合われて、私も参考にしながら自分なりの自炊環境をつくり、ノウハウを身に着けていったなあ。

 ただまあ、自炊ってちょっと、ガチ勢というか、「金と手間を投資してでも、物理的に積み上がる大量の書籍をどうにかしたい」という切迫した要求のもとでやる人が少なくなかった。私が始めた頃は特に。
 そうすると、高性能なドキュメントスキャナーと、かなり分厚い本でもやすやすと裁断できるような本格的な裁断機を買う、と、がっつり初期投資するのが当たり前になっていた。
 上のかーずさんの記事で紹介されてる裁断機、4万円する。ドキュメントスキャナーも5万円くらい。

 私はいつも金がなくて投資に躊躇するタイプだから、自炊についても、もっと投資額を小さく絞ってやってきた。
 いきなりハイエンドのスキャナと裁断機で10万円、というのは、ちょっとやってみるにはやっぱり重いと思う。
 まして、最近は電子で最初から買えるものが多いから、昔みたいに「やらなきゃ仕方ない」という切迫感は薄くなったし。

 私のやってきたようなプアマンズ自炊術も、今ならかえって、入門編的に役立つかもしれない。
 単純作業に耐性があり、急いでやらなくてもよいかさほど量がなく、あまり多額の初期投資もできないが、本を捨てたくないという人には役立つかと。

 もちろん、急ぐ人とか本の量が多い人は投資して快適にやるべきなので、そういう人はガチ勢のやり方を参照してください。

 

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