堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

dアニメストアで観たやつ

 メモ的に。

 

三ツ星カラーズ

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 ロリキャラというのも、それこそ二次元史上にあっては古い類型だから、今となってはある程度ウケのいいパターンができてるもんだけど、この作品ではどうも定型にちゃんと乗ってないようなキャラ作りしてる感じがある。
 少なくとも、子供だといいつつ色気を匂わすようなとこが感じられなかった。なんぼ言い訳しても、多くの作品ではそういうロリキャラが多くてウケてると思うんだけれど。
 ただ、色っぽく見せるような安易さを拒絶するせいで、かえって「本当に萌えるロリとはこういうものだ」と作者が突きつけてくるような印象を持ってしまうところがある。
 これは放送当時にも観てた作品なんだけど、すぐまた見返そうと思うくらいに高く評価してるのは、そういうロリキャラへの創作者としての真剣さを見てるからだ。

 

バーチャルさんはみている

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 登場する何人かは何度もライブ配信観て、面白いとも思っていたし芸風も把握してるVtuberだったけれど、別にそのVは普段そんなこと自分のチャンネルでやってるわけでもない、脈絡のない奇行としか見えない空騒ぎが始まってはブツ切れする感じ。
 見てるこっちからすると、温まってないところにパっと出てきて騒がれて、なじんでくる前に画面の中のVが入れ替わって、ついていくまもなくまた騒ぎ出して……と繰り返されてる。
 普段はむしろ、1時間以上たっぷり時間を取って、あまりペース上げずに長話をするのがスタイルだという人らに、これをやらせて活きようがあるのかな。

 私はフルトラッキングでステージイベントやるようなVtuberのファンではないから、全身使ってリアクションとりながら話してる様子をあまり見ることがないので、ひょっとするとそれ自体が違和感になってるかもしれない。Vtuberは首から上が動く程度でほぼ口だけで喋る、というのに馴染んでる。
 ただそれにしても、この番組では誰も彼もアクションがオーバーすぎるし奇妙すぎるし無駄に動きすぎるのも確かと思う。月ノ美兎は変なことする人だとは認識してるけど、変なポーズとりながら喋る人とは認識してない。
 演技指導してこうなってんのかなあ。棒立ちで喋ってしまいがちなくらいのほうが、Vtuberだからということで呑みやすかった気がする。

 

 内容とは関係ないけれど、ふくやマスターを久々に見たのはなんだか懐かしい。別に今も辞めてるわけじゃないようだけど。
 チャンネル登録はしてなかったけど、大きめの企画とかがあるとよく見かけてたのに、最近ぜんぜん見てなかった。
 今は、福山雅治に似てないあのアバターも換えちゃって、もっぱらひとりで原神やってる感じらしい。以前は顔が広い人のイメージだったけれど、そういうポジションであり続けるのも疲れるのかもしれない。

 あるいは、最近コラボ配信とか大勢集める企画配信なんかもずいぶん減って、顔が広い人ポジションというのも成立しにくくなってるかもしれない。

 

まちカドまぞく

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 私は2015年ごろまできらら系4誌読んでたから、多分原作が始まったとこを見てたアニメ化作品はこれが最後だろうと思う。
 色々現れては消えていくきらら誌上でも、ロングヒットしてアニメ化まで持っていくのは最初からちょっと違うもので、せいぜい半年くらいしか読んでなくても印象には残ってたな。

 一昔前の異能バトルものを思いっきり捻って、そういうので使うようなキャラを思いっきり捻って、日常ものにポンと載せて、設定とキャラとそれが置かれてる場のひずみからネタを引き出してる作りと思うけれど、こういうのだから最初の少し読んで面白く感じたんだろと思う。

 

イジらないで、長瀞さん

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 原作描いてる人がどういう作風の人かは知っていたもので、第一話の時点では「これはイジりですまんやろ、さすがにあの人、アニメ化するようなやつでもこんなえげつないこと描いてたのか。よく客がついてきたな」と思った。
 程なく軟化の一途で、ああこれだから客がついてきたんだ、と思い直した。

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 しかし1期であれだけふにゃふにゃだとバレたあとで2期をやるというのも、結局ゆるんでからが本題だから成立するのだな。

 だからといってあの原作の人にやりたいことやらせると放送できないだろうし。このへんに落とすのが誰をも幸せにするんだろう。

 

リコリス・リコイル

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 若い頃にはわからなかったけれど、死ぬようなことをすると人が死ぬとか、撃たれたり殴られたりする人の反応が生々しいとか、年食うとしんどいな。
 面白いところ盛り上がるところはわかるんだけど、刺激がきつすぎる。年だなあ。
 それと、「子供にそんなことやらすな」と、言ってしまえばおしまいなのだが。

 一見、アクションに関してはリアリティラインが高そうな作品に見えるけれど、実際のとこ、どうもなんか、意外とそういうわけでもない気もした。画面のきれいさもそう感じさせるものがあるし。
 アサルトライフルをフルオートで撃たれても見てから避けるようなのが主人公なのだから、それくらいで見るべきなんだろな。

 

阿波連さんははかれない

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 なんとなくタイトルで再生して観始めたら水あさと原作ということで、別になんということもないけど水あさとならこれでいい、という感じだった。

 

パリピ孔明

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 dアニメストア再契約から観た中じゃ一番、これは面白かった。

 それで、よく見ると馴染みのある画面だと思ったらピーエーワークスだった。
 正直ピーエーワークスは話の面白さに大きなムラがあるけれど、面白い側に振れたなあ。私の中では「true tears」や「花咲くいろは」と並ぶ。

 昔から、派手なエフェクトに頼らずともしっかりと描きこんだ画面の美しさを出してくる、引きのカメラで景色を見せるような画面を2008年からどんどん見せてたような、美術的なところでは絶対の信頼があるピーエーワークスだけれど、どちらかというと田舎を描く作品ばかりで、渋谷のライブハウスの話というのがまずイレギュラーだ。
 しかし私には、描かれている渋谷がリアルなのかは判別できない。2年も東京住んでたけど、渋谷なんか1回行ったかどうかだ。
 すごく変な渋谷を描いてたのかもしれない。うそくさい。
 ピーエーワークスの描く画面は、巧いのはこの上ないけどちょっとイモいというか垢抜けないところあるしなあ。
 歌や音楽、ラップなども渋谷で流行りそうなものなのか、アニオタにしか通用しないものなのか、そのへんもわからない。

 しかし、現代に転生してきた諸葛孔明が、兵法を以て音楽シーンの天下を取るという無茶苦茶な物語にあっては、その嘘くさい舞台もまた、石兵八陣の如き作中の策。
 これは夢か現かと迷っている間に、なんとなく孔明の計略がもっともらしいものであるかと思わされ、英子の駆け上がるスター街道が輝けるものだと魅せられてしまうのであった。