結論
PX-K150のWiFiはチャンネルボンディングに対応しておらず、20MHz帯域でしか通信できない。
Air Terminal 4 Nextの周波数帯域幅設定が「20/40MHz(自動)」にすると設定に失敗して接続できなかった。
Air Terminal 4 Nextの周波数帯域幅設定を、2.4GHz帯は20MHzのみに設定すると、PX-K150との接続に成功した。
WPSで接続設定ができない
- PX-K150は操作ボタンも液晶モニターもない機種なので、単体で可能なWiFi接続設定はWPSのみ
- 過去にWiMAX2+のWX04とは問題なくWPSで接続設定できていた
- Air Terminal 4 Next・PX-K150両方でWPS設定を開始しても、互いに無視していて全く進行しない
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Air Terminal 4 Nextの設定画面に、WPSを行う周波数帯の設定があった。PX-K150は2.4GHzのWiFiしか使えない。
しかし明示的に2.4GHzを指定しても、やはり設定が進行しない。 - PX-K150でステータスをプリント(情報ボタン?を長押しすると出る)すると、Air Terminal 4 NextのSSIDは認識している。また、WPS PINコードも記述されていた。
- WPS PINコードを指定してWPS設定を開始しても、やはり進行しない。
手動設定しても通信しない
- PCとPX-K150を有線LANで直結し、EpsonNet ConfigでPX-K150のWiFi設定を手動で行った。それでも通信しない。
- 先述のステータスプリントでも、EpsonNet Configでも、PX-K150はAir Terminal 4 NextのSSIDは発見していた。その後の接続設定に失敗しているらしい。
- PX-K150はWPA2が使えず、暗号化はWPA-PSKになるらしかった。
そのため、Air Terminal 4 Nextの暗号化設定を確認すると、「WPA2/WPA(PSK:AES)」とあった。どういうことかと確認したが、WPA2はWPAと互換するように設計されているので、機器側がWPAのみでもルータ側はWPA2で問題ない、とのことだった。
周波数帯域の問題だった
- PX-K150のWiFi機能が、2.4GHz・WPAにしか対応しないあたりから見て、かなり古い仕様と判断した。
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Air Terminal 4 Next側になにか設定可能な部分はないかと確認すると、周波数帯域幅の設定があった。
デフォルトでは「20/40MHz(自動)」となっていたが、「20MHz」に変更してみた。 - 通信した。接続に成功し、印刷も行えるようになった。
誰のせいか
- 40MHz設定はいわゆるチャンネルボンディング、隣り合ったチャンネルを同時に利用して通信速度を上げるもので、IEEE802.11nで規定された。
- PX-K150はIEEE802.11b/g/n対応と表記。
- Air Terminal 4 Nextは当然にIEEE802.11nのチャンネルボンディングには対応しているはず。
- 40MHzで接続しようとして失敗し、20MHzで接続しようとしていなかったと見られるが、どちらも対応していると称しているものを使おうとして失敗しているため(訂正:別に11nだからチャンネルボンディングに対応している必要があるわけではなかった)、どちらのせいかは判断しかねた。
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PX-K150は20MHzでしか通信できないようで、40MHzに設定することはできなかった。
それをPX-K150が正しく通知できていなかったのか、Air Terminal 4 Nextが20MHzしか無理だという通知を正しく処理できていなかったのか、そこまでは不明。 - ただ、NECのWiMAX2+ルーター・WX04は正しく20MHzでWPS設定できたので、Air Terminal 4 Nextがミスってたと疑える。