艦これは13年6月くらいに始めたから、ちょうど丸8年の付き合いになるんだけれど。
ようやく春イベントを、丙だけど完走するだけはして、宗谷を掘ってる最中に、どうも、やる気が使い切られてしまった感じで。
一応、これまで「イベントは完走する、新艦娘はみんな掘る」という条件で続けてきてたんだけど、今回もう無理そう。まだやる気があればできる時間はあるけど、やる気が出せそうにない。
これはもう潮時かな、と。
8年も続けたゲームから手を離すというのも、かなりの決心ではある。
引退の辞くらいは残してもよかろうと思う。
振り返り
別に艦これを憎んで辞めるようなものでもなく、8年間楽しんでいた。
始めた頃
私はいわゆるヒラコーショックというのを聞いた直後に「そういうのもあるのか」とプレイし始めた。別に平野耕太氏の作品を読んだこともなく、なんかご乱心してるとTwitterに流れてきたんだっけ。
まだサーバーに名前もなかった。真の横鎮提督は横須賀に着任したわけではないのだ(古参自慢)。
2013年って私、前年末に会社都合で5年勤めたところを派遣切りに遭って、それでタイミングよく募集があったから1年間の職業訓練校に入ったとこだった。
学校というものの、10代の子から50過ぎの人まで幅広い年齢層だったから、10歳以上若い子から同世代くらいまで共通の話題にできるのが、艦これとアイマスだった。若い子はオタク趣味に屈託ないね。
2013年の春イベは、始めた時点で終わってたか、終わり際で参加不能で。
夏イベはたしか、無理せず途中までやったんだったか。大和はあとから大型建造かなんかで出したしな。
イベント本格参戦は秋の、あの悪夢のアイアンボトムサウンドだった。
この頃って、ゲージの時間回復があって。しかもこのE-4、ボス前の羅針盤がランダムだったもんだから、まずソレに勝ってからボスで、さらにスナイプを決めてくれることを祈るしかなかった。
休日丸一日かけて、数時間かけてゲージを削りきって、もっと長い時間ひたすらゲージ破砕に挑み続けて資源が尽き果てた。
確かゲージ回復は結構遅くて、ゼロから満タンまで回復するのに2日くらいかかったんだけど、資源ないのはどうにもならず、だんだんと苦労が無駄になっていくのを眺めながらひたすら遠征する平日を過ごして、翌週末に再挑戦してどうにか行けた。
私がプレイヤーとして一番頑張ったのはこの時だったなあ。
以後、「アイアンボトムサウンドで膝に矢を受けてしまって」と、努力しないプレイヤーになった。難易度選べるようになっても、最初の1回だけ甲でやっただけ、あとは丙。
プレイ中期
私の人生は現在まで本当にろくなことがなく、生活も安定してないけれど、艦これはうまく生活上のルーティンになっていった感じ。
仕事の2時間前に起きる。演習をやる。出撃任務でふたりキラ付け。第二艦隊をキラついた編成にしてボーキ輸送に出して、第3・4艦隊は東京急行か北方鼠輸送へ。開発任務もやっとく。
仕事から帰ったら午後の演習をやって、やる気があれば出撃もする。
この程度の負担の軽いルーチンで、それなりに艦娘のレベルも上げて装備も整えていけたから、その後のイベントなどにも対応していく程度の戦力は持てた。まあこの頃は通常海域への出撃やレベリングもだいぶやってはいたけどね。
15年初めの冬イベントで難易度選択ができるようになったけど、最初の一度は甲でいけた程度には強くなってた。
とはいえ、「だからずっと甲でやるぞ」とまでやる気にもなれてなかった。
ここまでも、別に先行して自力で攻略しようとかしてたわけでもない。正直私は、艦これのルート分岐法則とかギミックを自分で見つけるとかは、体質的に全く無理な方で。
それに、私の性格からして、頑張って熱中したら早く燃え尽きて辞めると思ったのよね。それで次のイベントからは丙作戦で満足することにしたし、だから8年も続けられたと思う。
全艦娘コンプ
いつ頃だったか、一度、全艦娘を揃えるのに成功したことがあったのよね。
2015年の秋イベは、掘りに最悪レベルで沼った。Graf Zeppelinが出るまで100周かかってしまって、嵐を70周掘ったところでイベント終了日が来てしまった。
で、嵐は16年春のイベントで再入手できて、確かその時に全艦娘コンプになれたんだ。
プレイヤーとしては全然上級じゃない私だけれど、全員揃えてることをせめてものアイデンティティにしよう、と。
それが、16年秋の秋刀魚漁で、脳死周回になっちゃってた時に、たかが3-3程度でLv.100以上の雲龍と90くらいの大井が大破し、そしてそれ見てたはずなのに進軍した上で陣形を選んだところで「あ!」と。
反射的にリロードしちゃったけど、戻ってきたのは4隻だけだった。
大井はまあ、やってりゃ自然に次が手に入るけど、最初に手に入れた大井ではない。
私はサブ艦を持ったりもせず、どんなレア艦でも二隻目は改修に使うようにしてたのよね。だから大井は再入手して、ロックしてそのまま戒めとしてモスボールにした。(なにかの任務で大井改二を要求されたからLv.50にはしたけど)
しかし雲龍は、結局未だに再入手できてないよ。
14年夏イベで実装時に手に入れて、16年秋に沈めてしまって、以後まともな入手手段はないまま。常海域でドロップするったって、6-3のボスS勝利だけで確率も低い。イベントドロップに設定されることもほとんどなかった。
全艦娘を揃えてたのは半年に満たず、たまに聞かれて言うときは「全艦娘入手」といった表現にしていた。アイデンティティとは。
二次創作とか
私は2000年ごろのネット黎明期に葉鍵系二次創作で産湯を使った人間なのだけれど、実は艦これでもちょっと書いていた。Pixivにあるしまだ消してないんだけど(名前が違うから単純に検索してもダメ)。
2013年の時点で、R-18でもないのに小説で100ブックマーク超えたのを一本出せたから、なかなか良い評価だったと思う。
ただこれ、今はもう消えてるまとめblogが全文無断転載してて、そこからかなり流入したせいでブックマークが増えたらしいのよね。笑うわ。
嫁艦
私は8年間、いわゆる嫁艦というのは一貫して那珂ちゃんであった。
入手したのは、チュートリアルで最初にやった建造。だから、入手順に並べても初期艦の五月雨の次にいた。
最初に配布された指輪も那珂ちゃんだったし、最初期を除けばずっと那珂ちゃんのレベルが一番上だった。最初の頃は軽巡ってなんの仕事もないような艦種で、大体のマップは戦艦と正規空母で力押しするだけだったから、わざわざ非合理に那珂ちゃんを育てた。
私はあんまり二次元的に気が多い方でもないと思うけれど、時々新艦娘にピンとくることもあった。ちょうど奈良で葛城山の麓に住んでる頃に葛城が実装されたとか、見た目でイタリア艦は全員贔屓にしてたり、占守なんかも好きね。
攻略上あまりメリットがない艦娘を過剰に鍛えるのも好きで、まるゆ、明石、あきつ丸、秋津洲はいずれもLv.100を超えている。後にイベントで出番ができたりしたけど、全然困らず出せたな。
単婚主義とかでもなかったから、レベルが99になってしまえば指輪は出していた。
丙提督で出撃の縛りも受けにくいから、同じ艦種なら気に入ってるのから優先して使う運用になっていて、だいたいレベルが高いほど気に入ってる艦娘、という感じ。
その結果、Lv.120以上はほとんどが最初期からいる艦娘ばかりだったな。なんというか、長い付き合いだから気に入ってる、という感じで。新艦娘より既存艦、という傾向はあった。
正直にいうと、「この新艦娘はゲットしたい!」と思うようなことも、ほとんどなかったように思う。強いていってもLibeccioと朝風くらいかな。
私の性格上、新規艦娘が楽しみだから続けていた、という部分はほとんどない。掘りをやってたのも、せっかく全艦娘ゲットを達成したから続けたかっただけで。
もちろん、使ってるうちに気に入っていくことはよくある。Intrepidとか。
艦これブームを長く持たせていたのが、長きに渡って話題になるような新キャラを出し続けて、時にはスマッシュヒットも飛ばしてることなのは確かだったと思うけどね。扱いはどうあれ、鹿島が大ホームランだったのは疑いない。
辞める理由
なにか艦これ自体に対して嫌悪感を持ったというようなことは全くなく、単純に私が燃え尽きただけ。
燃え尽きないように、頑張りすぎないようにしてきたけど、新艦娘が燃料にならない体質の私には、なかなかモチベーションが継ぎ足されなかったかも。
長く続けてきたがゆえの膨大な蓄積は、燃料というか地熱のように静かなやる気を供給してくれはするんだけど、これは言い方換えるとサンクコストでもある。
今回の21年春イベで、掘り残した巻波と宗谷をどうにか掘ったとしても、その先がどうなるのか。
最近は、毎日の演習・遠征や最低限の出撃任務もろくにやれてなかった。そうすると、バケツが足りなくなっていく。今、もう800個しかない。
バケツなしでイベント攻略は難易度によらず無理。掘りはもっと無理。
といって、まめに遠征などでバケツをためていくルーティンも、もう崩れてしまっていた。
おそらく次か、次の次のイベントで、バケツが切れて詰む。改めて集め直して再挑戦するような気力は、どう考えてももう残ってない。
攻略中にバケツが尽きるという、中途半端なところでのカットアウトになってしまうくらいなら、一応今回のイベントを最終回域までクリアしたところで、ひとまず船を降りるのが区切りがいいかなって。(いや宗谷と巻波の掘り残しは中途半端ではないのか、といわれると困るけど)
これから
別に全艦解体してやめるとか、そういうことはする気もない。たまにログインして演習したり、那珂ちゃんをつついたりするかもしれない。
TwitterやPixivにイラストが流れてきたら観ると思う。
ただ、8年間ありえなかった「知らない新艦娘」というものを、見かけるときがくるよね。どう感じるだろうな。