堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

「ビタミンCドリンク」(商品名)

 このblogでは珍しく元手をかけて取材している、珍ドリンクシリーズ。

 そして、またしてもけったいなものを見かけたので、第3弾だ。

 

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 ビタミンCドリンク。
 一般名称じゃなくて、商品名がこれであった。

 

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 入手経路は、南海なんば駅南口すぐにある、最安値で30円からの価格破壊自販機。
 30円からの自販機は、おそらく最初に話題になったのは野田にあるやつだった。しかし、同じ業者と思われる自販機が、大阪の数カ所で見られる。

 野田・なんばの他、友人から北浜にもあるという情報を得ている。
 今回のこれも、その友人からの情報だった。

 

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 さて成分だが、特に変なものは入っていない。

 オロナミンCドリンクの成分表示と見比べると、原材料名は食塩が入ってないだけで、並び順まで一致。こういうのは基本的に多い順に書くはずなので、つまりそっくりなんだろう。
 栄養成分も、書いてあることについては類似している。ビタミンCドリンクの方が、カロリーが1kcal、ビタミンCが20mg少ない。

 ビタミンC含有量200mgのビタミンCドリンクは、「レモン10個分のビタミンC」とアピールしている。
 ということは、ビタミンC 220mgのオロナミンCドリンクは、レモン11個分のビタミンCを含むようだ。

 

 名張のメイホウメディカル株式会社には、ネットでもあまり情報はなかった。
 ネットでは、キャンディなどを扱ってもいるらしいのと、また懐炉用のベンジンやマスクといった商品も見つかった。
 「めいほうメディカル株式会社」という甚だ紛らわしい会社が、岡山県倉敷市にもあるようだ。

 

 でまあ、飲んでみた。

 ごくオーソドックスな味というか、真っ当に砂糖で甘くしていて合成甘味料なし。他はビタミンCとクエン酸の酸味だろうなあ、という、ごく素直な味だった。
 瓶が小さい分濃いめの味かと思ったが、特にそういうわけでもないらしい。むしろデカビタ的な大瓶のものよりもあっさりしているくらいに感じられた。

 大量に飲むものでもないとは思うが、普通で真っ当な昭和エナジードリンクの雰囲気だ。

 ラベルのレトロなロゴデザイン、原材料表記などに使われている角ゴシック体もなんだか懐かしい感じの字体。
 正直、中身までオロナミンCのパチモン感が拭えないのだが、名張の小さな会社がほそぼそと、今に至っても怒られなかったからそのままやってる、という雰囲気。
 この世界の片隅に、こういうものもあったのだ。