G20も終わっていったが、またあれこれ安倍総理についての話が飛び交った。
その内容はおいといて、「安倍総理」と「安倍首相」、どっちがよく使われるのだろうかと思い、簡単にGoogleトレンドで調べてみた。
安倍晋三
直近1年
直近一年では、安倍晋三は総理と呼ばれる方が優勢だった。
なぜか地方差があり、北海道、山形、島根、三重では首相が優勢らしい。
就任から1年
しかし就任当初の1年間は、首相が優勢だったようだ。
なぜか北関東3県と岡山、大分では総理が優勢。
就任から今まで
期間全体を見ると、総理・首相はかなり拮抗している。
首相優勢で始まり、2016年頃に拮抗、その後総理が逆転しているようだ。
北海道・島根は一貫して首相優勢。
しかし山形・三重は、就任直後も最近も首相優勢なのに、全体を通すと総理優勢になるようだ。
野田佳彦
野田佳彦は、在任期間中をほとんど総理優勢で過ごした。
そういえば、なんとなく「野田首相」といわれていることが少なかった気がするな。
地域別のデータはまともに出ていなかったので省略。
菅直人
菅直人は、ほぼ首相優勢で過ごしている。
いわれてみると、「菅総理」より「菅首相」が見慣れている気がする。
任期後半で急に検索数が増えているが、おそらく東日本大震災の影響だろう。
震災を境に、総理大臣についてGoogleで検索する人が増え、総理が変わっても継続しているようだ。政治への注目が高まった、ということかもしれない。
鳩山由紀夫
鳩山由紀夫は、Googleトレンドの期間指定を在任期間に合わせると、やけに見づらいグラフが出てしまった。5月30日からの極端なピークと、日数が266日と短いことでグラフのプロットサイクルも短くなったせいだと思う。
そのため、就任の2009年9月16日から1年間のグラフとした。辞任は6月8日だから、グラフの右端1/4くらいは辞任後。
鳩山は首相が優勢。
なぜか、首相と総理のグラフの動きがややズレているように見える。首相呼び派・総理呼び派で鳩山由紀夫について注目するポイントやタイミングが違っていたのだろうか?
麻生太郎
麻生太郎は、総理と首相が拮抗していた。
安倍晋三と同じく、最初に首相が優勢、終わり際に総理が優勢になっているように見えなくもない。
また、そもそも検索されることが多い総理大臣だったようだ。福田総理や第一次安倍総理に比べると明らかに多く、鳩山由紀夫に比べても多く見える。
福田康夫
福田康夫も鳩山由紀夫と同じく、見づらいグラフが出た。しかし期間を変えてもあまり変わらなかったため、任期をそのまま期間としている。
グラフをそのまま見れば、そもそもあんまり検索されてなかった総理ということになる。
おおむね総理・首相が拮抗、ただ辞任が近い末期に大きなピークがあり、そのときには首相優勢だったようだ。このピークは、9月1日に内閣総理大臣と自民党総裁を辞任すると緊急記者会見を開いたことによるものだろう。
安倍晋三(第一次)
第一次の安倍晋三も、辞める間際だけピークがあるグラフになった。
この頃の総理大臣は、あんまりネットで検索されるような存在ではなかったらしい。
一応ピーク以外も首相が優勢そうに見える。
小泉純一郎
小泉純一郎は、Googleトレンドが対応する2014年1月1日から、辞任までの期間での検索とした。
およそ首相が優勢で推移している。
福田・第一次安倍の検索数の少なさに比べると、さすがに小泉純一郎は多い。
しかしそれでも、民主党政権時や第二次安倍に比べると少ないくらいだ。総理の動向を検索して知ろうとする人が、最近はかなり多くなっているのかもしれない。
まとめ
野田佳彦と、最近の安倍晋三のみ「総理」が優勢。
麻生太郎はほぼ拮抗。
それ以外はみな「首相」が優勢だった。
理由まではさっぱりわからないが、傾向は見えた。