堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

リコーイメージングスクエアのフォトスクールを受けてきた話

school.ricoh-imaging.co.jp

 私もカメラは好きなのだけども、どうも、撮る写真がヘタクソやなあと前々から思っていた。
 なにがいかんのかなー、と思い、プロに習ってみるかとスクールに申し込んでみたのだった。

 これがなかなか得るもの多く、なんというか、そもそも普段の写真の撮り方が雑だったんではないかとか、問題にも気づけた感じがする。

 

 

スクールの選び方

 世の中いろいろフォトスクールはあると思うんだけど、メーカーのサービスとしてやってるスクールだと融通がきくように思う。
 来てる人がみんな互換性のあるカメラ持ってきてるし、メーカーの人もいるので、まあマイナートラブルがあっても対応しやすい。操作や機能も、誰かしら把握してる。

 高度な講座を受けたいとかならともかく、私はレベルが低いのをどうにかしたいので、まずはメーカーのがええだろう、と判断した。

 主要メーカーはどこもやってるみたい。

 

受講レポート

(有料の講座の内容を事細かに書いたりするのもおかしいので、撮影してきた写真を見返しながら、学んだ内容を踏まえて私が考えたことを書く)

 

 今回の「ステップアップLESSON はじめての風景写真」は、鶴見緑地咲くやこの花館(屋内植物園)で花撮りであった。
 「風景写真」というと山とか川とかの写真かと思うけれど、今回は花。目に映るものはすべて風景、といった概念かと思う。今後の回では鉄道をやりにいくといってたし。

 いや、私も「風景」という言葉に引っ張られて、超広角のDA12-24mmつけて現場行ったけどね。鶴見緑地の公園で景色撮るのだと思って。

 そういうわけで、今回は花マクロを中心にやることになった。

 

 私は今回は、望遠ズームのDA50-200mmと、FAマクロ50mmでの撮影になった。
 花を撮るときは、ある程度大振りな花であれば、マクロレンズよりも望遠ズームのほうが撮りやすい場合が結構多い。

 同じ大きさの花を、50mmマクロと200mmで同じ大きさに写す場合、50mmマクロのほうが背景が映る範囲が広くなる。そうすると、余計なものが背景に入ってしまうことが増える。
 「写真は引き算」という通りで、メインに写したいもの以外は画面に入れないのがひとつの基本だ。

 ちなみに講師の米谷さんも、DA☆60-250mmとDFAマクロ100mmとで撮影していた。

 ただまあ、最近の標準ズームはテレ端でかなり寄れるのが普通で、植物園で花を撮るくらいだったら、一番安い18-55mmとかでも多くの撮影はこなせると思う。撮り方の勉強しにいくなら植物園は結構おすすめよ。 
 それで標準ズームでこなせないと思ったら、望遠ズームやマクロを買うの。沼へようこそ。

 

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 最初のほうで撮ったカットがこれなんだけど、霞んでいる。
 咲くやこの花館、入っていきなり熱帯植物コーナーだから、もうどうやってもレンズが曇る。中まで曇り倒す。夏ならましだろうけれども冬は辛い。

 ズームレンズは、ズーミングするとレンズエレメントが動いてレンズ内が換気されるので、多少回復が早くなる。
 けれども、湿った空気を取り込むことになるので、熱帯植物園を出て冷たいところに戻るとまた結露しかねない。それに、あとでレンズ内のカビの原因になるから、また乾燥した空気を換気しておく。

 

 でまあ、撮影としては霞んでるのも効果だと言い張れなくもないかも。
 

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 あえてレンズが曇ってるままでもう一枚。

 

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 いわゆる日の丸構図だけど、日の丸が必ずしもダメってわけじゃないよね。
 これはあんまり良い日の丸じゃないけれど。

 

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 この写真は、ボケが偶然ずいぶん印象的になったけど、これ狙って撮るのは難しいな。流れるようなボケは完全に偶然だ。

 

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 うっかりF2.8で撮って失敗してるんだけど、これはもう1~2段は絞って、枝全体がピシっとしてるようにすべきね。

 

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 この水滴は絵になる気がして何度も撮ったけど、どうなんだろう。

 

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 こういう密集物を撮る時は、できるだけ全体にピントが来るように深く絞るのだ。
 こういうカットはボケが小さいコンパクトやスマホが有利と思う。

  

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 ハイビスカスってちょっと苦手な被写体で、シベにピントをあわせると花びらがボケまくるし、花びらにピントをあわせるとシベが花の上でボケる。なんとも下手な感じの写真になってた。

 これは如何に撮るべきか、米谷さんに質問して直接教わって、実演までしていただいてそれを真似してみたのがこれ。
 右端になんか目立つ三角形があるのがちょっとよくないけど、それ以外はさすがプロの真似をしただけはあろう。

 

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 これはまあ、放射状構図というか。あんまり自分ではミスを見つけられないカットなんだけど、どうなんだろう。
 ただ、もしミスはしてないんだとしても、上手い点もない気はする。
 ちょっとだけ紫色がついた、花びらなのか? これを目にとまるようにしたかったんだけどな。もっと寄るべきだったんだろうか。
 それと、水が溜まって反射しているんだけど、これもなにか際立つような手段があったのかな。

 

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 花・葉・花・葉・花のリズムがいいなー、と思いつつ何度も撮っていたのに、花に気を取られてことごとく上の空間が大きすぎるミスをしていた。
 私はマルチAFが嫌いでセンター1点で使うもんだから、一旦センターに花を置きたいと思っちゃうのもよくないな。横着せずにAF測距点セレクトを使おう。

 

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 背景の整理のために空を使うのもひとつの手だけど、どうしても植物園だと鉄骨が消しきれなかったな……。構図もちょいと微妙かな。

 

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 空で背景を整理するの、もうひとつ。やっぱり鉄骨……

 

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 これは結構いいかなと思ったんだけど、でもなんか足りない気もする。なんだろう。
 右下に映ってる黒っぽいのは、花の名前の表示板・人工物が入っちゃうのは非常に悪目立ちしがちなんだけど、なんとかボケで隠れてると思う。

 花に対して葉っぱがうるさいのかな。

 

まとめ

 入門講座だからかもしれないけれど、決して難しい話はされてない。
 学んだ話はほとんどが、写真の基本として聞いたことがある話とか、ちょっと考えればわかるようなことばかりだった。

 ただ、その基本が思ってた以上に多岐にわたり、油断するとすぐミスる。つまり、基本を知ってただけで、身についてなかったんだとわかった。
 スクールの雰囲気自体はフランクで気安い感じだったけれど、得るもの多かったな。

 

 今回ここに掲載した写真、大体どれも基本的なミスをしている。あるいは教わったことを意図して上手くやってる部分もある。
 それを自分でわかることができる程度にこのスクールで学べたので、それをもって効果の程としておこう。