こういう記事を読んだ。
で、GREEの株主総会っていつかな、と検索してみると9月26日だったらしいけど、同時に出席された方のblogが見つかった。
さらに、Google先生は何でも知ってるので、「グリー 株価」で検索したら値動きのグラフが出た。
こちらの記事によれば、
- 9月13日 ガチャの不具合露呈
- 9月14日 不具合認める
- 9月16日 追加調査実施を発表
- 9月18日 緊急メンテでサービス停止
- 9月19日 ガチャ再抽選を行っていた旨の報告
で、9月26日に株主総会があって、「あれは不具合対策でした」と発表と。
でもって、株価の動きを見てみると、9月19日に554円だったのが、20日に525円、21日に520円と、6%くらい下落してはいる。
けれど連休明けの25日・26日と回復して541円に戻っている。
グラフを見た感じ、この問題で下がったと言えば言えるかもだけど、自然に上下する程度の小さな値動きでしかないようにも見える。
20~21日以外には、特にこの問題によって株価が上下したようには見えない。グラフの表示期間を広くすると、問題発覚前の8月のほうが下がってるくらい。
つまるところ、株主さん・投資家さんとしては、別にガチャの不正くらいは大した問題ではないらしい。
世の中的に、ガチャの不正くらいではグリーのような大会社が揺らぐものではない、と思われてるんだろう。
そうなるのは、大勢のユーザーがグリーに不信感を持って、「グリーがプラットフォームのゲームなんか怖くてやれない」と離れていく、というようなことは起こらないからだろう。
しかしまー、実際そうやろなー、とも思うのだ。
私が今やってるゲームで、有料のガチャ要素があるのは「御城プロジェクト:RE」だけだけど、もしこれでガチャ不正が発覚したからといって辞められるかといわれると、ちょっと自信がない。
詫び石で懐柔される、というのもあるだろうけど、オンラインゲームは長期間遊び続けるものだから、コンコルド効果が大きい。
これが丸2年、ほとんど毎日欠かさずちょっとずつ遊んで育ててきた結果で、放棄しろと言われるとしんどい。課金額だったら2年で2万円に届かない程度の、ほんの微課金なんだけど、時間と愛着はどうにもならない。
ガチャでトラブル起こした「アナザーエデン」も、ゲーム自体は良作らしい。
となれば、面白いと思って遊んでるプレイヤーに向かって、「ガチャを操作するような悪徳ゲームは即刻止めて、グリーに思い知らせてやれ」なんて言いづらい。
ガチャを操作するのはギャンブルにイカサマ仕込むのと同じだ。結果的に操作の度合いが小さいとかそういう問題じゃない。運営姿勢として非常にヤバい。そんなのを放置した先には悪い結果しかない。私はそう思ってはいる。
でも事態が自分の方に向かってきて、「城プロ」のガチャが邪悪だと発覚したとしても、私がDMMにNOを突きつけるためにアカウントを削除できるかというと、全然自信がない。
共有地の悲劇にあたる話かな。ソシャゲ業界全体の信用とか、プラットフォームの信頼性といった共有の利益と、いちプレイヤーのゲームに対する愛着がぶつかる。
しかしなんだ、「プレイヤーが愛着故に、ゲームを放棄することで運営やプラットフォームにNOを突きつけることが難しい」というのは理解できるけれど、プレイヤーではない株主や投資家は、「その運営は邪悪だ」と判断してもいいと思うんだけどなあ。
今回の件だけで直接的にプレイヤーが離れることはないにせよ、今後どんなやらかしがめくれて自滅するかわからんような会社だ、という判断もできると思うんだけど。
この程度の邪悪はありそうな話だと前から思われてた、だから株価も動いてない、というだけかもしれないが。
ガチャの確率を操作する会社が大企業やってられる世の中だ、というのが現状だと。
そういう調子の世の中のまま、カジノ解禁しちゃったんだなあ、と少々飛躍しつつ思ったりもする。
ガチャゲーとは違って、カジノに入れる機器には検定を受ける制度が作られるとは思うんだけど、それをすり抜けてカジノの不正が発覚した時、「まあバクチなんてどこでも不正くらいあるもんだから」と、大した問題にせずに流してしまうんじゃないかな。
まあ、こんな悲観的展望は当たってくれなくていいんだけれど。