さて、地元が嫌いな私が、地元の名所に改めて行って見どころを探してみるシリーズその3。
泉佐野市はもっぱら沿岸部に人口が集中しているが、意外に山側にかなり広い市域がある。
泉佐野市民的が和歌山に渡る時に使う府道62号泉佐野内田線、かつての粉河街道に沿って、大木という古くからの山間の集落がある。
大木は懐かしい感じの農村が残ってる、さすがに泉佐野でも珍しい地域で、近頃少しばかり観光開発をやりかけるような雰囲気がなくもない。
その一環なのだろうか、秋になるとコスモス園が開かれるようになった。
大木はさすがに交通不便なところだけど、コスモス園は駐車場もいっしょに開かれる。10台くらいは止まるだろうか。
それほど大きいものではなく、見渡す限りがコスモス、みたいなことにはならない。
大木は、山の間で樫井川が蛇行しているちょっとした平地の集落だから、コスモスと農村風景と山とを合わせて楽しむ感じになる。
すぐとなりは、稲刈りも終えたばかりらしい水田。
これはちょっと広角レンズで広そうな雰囲気出しているが、実際は広大ではない。向こうの農業小屋と山、ついでにいえば送電線の鉄塔と電線も見えてしまうが、まあ、それもまた平成日本のリアルよ。
合間合間に通路を作ってあるものの、場所によってはちょっと入り難いくらいコスモスがせり出している。
結構タフに育つ植物でもあるようで、通路の真ん中から生えて育っちゃってるようなのもあった。
コスモスというと、こうやって空に向けて伸びるのを下から煽って撮影するのをよく見かける。
しかしここのところ雨続きで、この日もかろうじて止んだ日だったのだけど曇り空のまま、結局夕方から降り出した。こういうカットなら青空に向けてで撮りたかったところだけど。
ちなみに向きによってはモロに電線が入るので、このカットでも露出でふっ飛ばした。
普通に花のアップ。白と赤とピンクくらい。
ハチやアブもよく飛んで、コスモスの蜜を狙っていた。
チャバネセセリも飛んでいて、同じ奴かはわからないけれど、なんだか私の周りでよく止まってシャッターチャンスを提供してくれた。
ナナホシテントウが止まっているのを見つけて、さらによく見ると、コハナグモというやつだろうか、てんとう虫よりさらに小さいような蜘蛛がいる。よく見ると糸で巣を張っているっぽい。
てんとう虫が巨大に見えるようなスケールの遭遇だったが、しばらく見守っていたらナナホシテントウが降りていった。蜘蛛が勝ったんだろうか。
見ていた道路沿いの畑は観賞用とのこと。
1輪20円で切ったコスモスを売ってくれるというのだけど、そのコスモスは別の、道から離れた畑で育てているという。
行ってみたら、3段の段畑で育てていた。
山間の川近くで、かなり起伏のあるところだけど、畑としてきれいなのはむしろこっちだったかも。
ただまあ、こちらは通路が観賞用じゃなく農作業用の作り。
私みたいな巨大な重量級人間が雨上がりに歩き回ると、あぜ道とかを破壊してしまいそうに思えたのでほどほどに。
また、なにしろリアル農村なので、近くのあぜ道や道端などに、海の方だと見られない花などがいくつも見られた。ほんの100mほど入っただけなのだけど、5種類ほど発見できた。
それは「花の写真コレクション」にアップした。
コスモス園では、地元で取れた野菜や果物の販売もあり。
おそらく市場に出すようなものではないのだろうけど、ずいぶん安価での販売。柿なんか一個120円かと思ってたら20円だった。
ちょっと傷があったりはするだろうけど、どうせ食べるなら。ということで私もさつまいも2本買っていった。
小さなコスモス園だけれど、素朴な感じで良かった。