堺風の頭部

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私はいつごろまでジャンプを読んでいたのか?

復刻版 週刊少年ジャンプ

 本屋で、こういうものがあると友人に教わった。


 友人は高校の同級生だから、彼が懐かしいと思うなら私も懐かしいと思いそうなもんなんだけれども、私にはなんだか、絶妙に知らない時期のものに見えた。
 私も80年代を1桁年齢で過ごしたから、いわゆる黄金時代を見てきた歳のはずなんだけどな。

 まあ、うちの家はバブル期に色々あって、貧困まで行かないけどかなり苦しい生活してたもんで、小学校の頃は毎週ジャンプ買えるほど小遣い貰ってなかった。
 あと親が他所より厳しいらしくて、ジャンプはエロだから禁止だと言われて、貰ったりして持ち帰ると怒られて没収された。「電影少女」のせいだと思う。
 だから、ジャンプを購読していたことはないんだけど、それでもあまりにも周囲に大量にあったから、ちょくちょく見てはいたのだ。

 

 果たして、私はどのくらいの時期のジャンプを読んだ(覚えがある)のだろうか。

 

97年掲載作から、最後に読んだジャンプを追う

 さて、復刻された97年の34号。
 この号には、私が一度も読んだことのない作品が多く並んでいる。

 読んだことがない作品が、いつから掲載が始まったかをリストアップしてみよう。
 私が最後に読んだジャンプは、それらの作品の連載開始より前の号であるはずだ。

 情報はWikipediaから引いて、リストアップ。

 「WILD HALF」というのが、私が知らない中では一番古くから始まっている作品らしい。ちなみに検索しながらずっと「ドラゴンハーフ」の絵面を思い出していたくらいだから、完全に知らない作品だ。

 また、今でも連載が続く「ONE PIECE」が含まれるので、もっと後の号を読んだこともない。

 私は96年3号より後は読んでいないらしい。

 

 では、読んだ覚えのある作品と、その連載開始はいつだろう。

 読んだことがある中で一番新しく始まっている作品は「真島クンすっとばす!!」なのだが、記憶が怪しい。
 にわのまこと作品は、「THE MOMOTAROH」と「リベロの武田」なら確かに読んでるんだけれど、「真島クン」は自信がない。先の2作と、あとで読んだ「ターキージャンキー」の記憶が混ざって混乱しているかも。

 次に新しいのは「みどりのマキバオー」。こちらは忘れようがない絵だから、たしかに読んでいるはず。

 以上のことから、私が最後に読んだジャンプは、94年50号から96年2号の間に出た号のようだ。
 一年強の幅があるなあ。

 

作者の前作からもう少し追い込む

 上記の読んだことのない作品リストから、作者の前作をあたって、それを読んだことがあるかどうかでもう少し絞りこめるかもしれない。

 「PSYCHO+」「超弩級戦士ジャスティス」は記憶がないが、長い連載ではないのでたまたま目に入らなかっただけかも。
 「天然色男児BURAY」「ボンボン坂高校演劇部」は読んだ記憶がある。

 強く手がかりになりそうなのが、「SHADOW LADY」。
 10代男子が桂正和の作品を忘れるわけがない。これは読んだことがあるはずだ。

 一方、「水のともだちカッパーマン」は一切記憶にないタイトル。徳弘正也の作品であれば、見ていれば覚えている可能性は高いように思う。

 「SHADOW LADY」以後、「水のともだちカッパーマン」以前、つまり95年31号~95年44号の間のどれかが、私の読んだ最後のジャンプでありそうだ。
 14週間の期間まで追い込めた。
 

当時の掲載作から追い込む

 さて、発行されたジャンプの目次を参照できるサイトとかないかなぁ、と思ったら、さすがインターネットというか、個人サイトが見つかった。

1995年週刊少年ジャンプ (思い出の週刊少年ジャンプ より)

 

 問題の95年31号~44号の間で、何か印象的な新連載や読み切りなどがないかを洗ってみた。

 すると、「レベルE」が、42号にスタートしている。
 もちろん読んだことはあるけれども、これは後になって面白いと聞いて単行本で読んだから、連載は見ていないはずだ。

 41号スタートの「惑星をつぐ者」は、記憶がない。読んだとも読んでいないとも言い難い。
 32号でも「モートゥルコマンドーGUY」が始まっているが、これも読んだか読んでいないか不明。

 特に記憶に残る読み切りはなかった。

 

 あまり変わらなかったが、95年31号~41号の10週間に絞り込めた。
 私が最後に読んだジャンプは、その頃のものだ。

 

95年に何があったか

 このようにして、最後に読んだジャンプをかなり狭い範囲に絞り込むことができた。
 しかし、最初に読んだジャンプの絞り込みは難しい。
 同じように87年のジャンプをヒントに探っていく方法をとってみたが、さすがにアラフォーが小学生の頃の記憶を辿るのは難しい。古い作品だと単行本で読んでいるケースも多くて、雑誌連載で読んだかどうかも区別できない。
 最初に読んだジャンプについては、もう遡れないだろう。

 私はコロコロコミックは毎月自分で買って読んでいたけど、これは最初がたまたま「つるピカハゲ丸」の連載開始とほぼ同時だった。
 そういう強いヒントがあれば思い出せるんだけど、ジャンプだと無理だなあ。

 

 最後にジャンプを読んだ95年というと、高校に進学した年だ。
 社会的には、阪神淡路大震災オウム真理教地下鉄サリン事件があった、なんとも激動の一年だった。だけど、別にそれが、私がジャンプを読むかどうかには影響しないと思う。

 高校は一時間くらいの電車通学になって、その暇つぶしに何度か買って読んだのかもしれない。
 ただまあ、学生鞄に突っ込むにはジャンプは少々でかいからなあ。「ゲーメスト」みたいな中綴じの薄い雑誌とか、文庫本を読んでいたことの方が多い。それで続かなかったかな。

 

週刊少年ジャンプ連載作品の一覧 - Wikipedia

 ウィキペに、連載作品を開始順に整理したページがあった。

 これで見ても、やはり95年連載開始作は、名前くらいは覚えている作品が多い。
 それが、96年になると知らないものがほとんど。さすがに読まなくても話を聞くような有名作はあるとはいえ、それしかわからない。

 96年以後に私が読んだことがあるジャンプ漫画は、すべて単行本。
 作者買いで、かずはじめの「明稜帝 梧桐勢十郎」は読んだ。
 あとは単発で面白いと聞いて読んだのが、「プリティフェイス」と「SWORD BREAKER」。魔城ガッデム!

 

私とジャンプ

 ここまでずっと「ジャンプを読んでいない」という話だったので、もしかするとジャンプファンには気に障るかもしれないけれど、私は別にジャンプ嫌いではない。
 別に、「ジャンプは卒業した」とか「最近のジャンプはつまらない」とか、そういう意識もない。
 ジャンプを読まない理由があるとすれば、単にきっかけがないだけ。原状が読んでいないのだから、それを読むように変更するにはきっかけがいる。それがなかった。

 やっぱりジャンプの影響は、たとえ時々見せてもらう程度の読み方であれ、かなり受けている。そういう世代だ。
 私が一番好きな漫画家のひとりである富沢順は、週刊少年ジャンプ出身だ。
 「花の慶次」だって連載中から好きだったし、単行本もその頃のものを揃えていた。パチンコ流行ってから何度も貸してくれと頼まれたものだ。もちろん「CYBER BLUE」も「猛き龍星」も好きだ。「阿弖流為II世」とか「九頭龍」はもっと好きだけど。

 「燃える!お兄さん」とか「CYBORGじいちゃんG」とか「究極!!変態仮面」も私の人格形成に大きな影響を与えているであろう。
 数多のジャンプのギャグ漫画の中で、そこをチョイスする程度にはハイセンスな大人に育った。

 

 まあ、「ONE PIECEを読んだことがない」というのは持ちネタ化していて、知っている前提でワンピネタを振った人にとんちんかんな返事をしてしまうのが、一種の芸みたいになってはいる。
 チョッパーというキャラクターの話を初めて振られたときも、「仮面ライダーの悪役かなにか?」とか聞き返して笑われたものだった。

 関西人としては美味しいので、この状態を維持するためにも「ONE PIECE」は読まんようにしなければ、とは思う。
 ロロノア・ゾロというキャラがいるらしいので、もしその話を振られたら、モデルであろう海賊フランチャ・ロロノア(フランソワ・ロロネー)の残虐行為トークをしてやろうと用意してるんだけど、まだ機会がこない。