「インターネット見れればいいから」ということで、12年前のPCにLinuxを入れてみた記事をアップした。
別に特別なことはやってなくて、単にインストールしてみただけ、これといって新しい知見が得られるような記事でもないのだけれど。
しかも結果的には、まあやる前から見当がついていたとおりに、あまり「インターネット見れる」端末としては遅すぎていまいち。当たり前なんだけれど。
わかってるのになんで時間かけてこんなことやったんだ、というと、楽しいから。
いやー、「メモリースロットこんな奥底に隠しやがって」とか「CardBus使うの久しぶり」とか「やっぱCF→IDE変換じゃ動作怪しいとこあるな」とか、12年も前のやつだと色々でてきて。
道具使う趣味で、その道具をコンポーネントを組み合わせてワンオフのものを仕立てられる、というと、自作PCの他だと、すぐ思いつくのは自転車。ラジコンもできるのかな。
ノートPCだとそこまで自由度はないけれど、これは何が近いだろう。単車とかいじる感じに近いだろうか。
男子たるもの専用機のひとつくらいは持ちたいものだし、マウンテンサイクルから機械人形を発掘して復元するのもまた楽しいのは仕方ない。
そういう趣味はそれほど無数にあるものでもないだろうし、私の守備範囲だとPC関係くらいかな。
しかしまあ、趣味としてのPCは、面白みが減っているのも確かで。
自作PCは、なんでも機能がマザーボードに統合されちゃって、そもそも取り付けるパーツが減った。少ないパーツも、メーカーの淘汰が進んでるから選択肢が少ない。
ノートPCだって、昔はソケットについていて交換できたCPUが、マザーボード直付けが増えちゃった。
タブレットや廉価PCでは、ストレージすらeMMC直付けになって、交換もできない。そもそも、保証外の分解以外で中身にアクセスする手段がないようなものも多くなっている。
まあ、最初の状態で、製品寿命が尽きるまで十分な性能を持たせられるようになったから、ってことだろうけども、ばらして中身をあれこれする楽しみはなくなっていく。
その傾向も、これから強まりはしても、過去に戻ることはまずない。スマホと同じように、買ったものは買った状態のまま使うのが当たり前のものになっていくんだろう。
古いPCをいじってると、昔は楽しかったな、と色々思い出すこともあり、今となっては部品調達に困るのもまた一興でもあり、そもそもいじる部分がわりと多いのが楽しくもあり。
まあ実に楽しい。
もっと古くなると、もっと難しくなって、もっと懐かしくなって、もっと楽しかろうと思う。まあ、何かを手に入れる機会があれば触ってみようか。