堺風の頭部

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古いDA18-55mmF3.5-5.6 IIのクモリのこと

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 ハードオフを覗いてみたら、豊作だった。

 ちょっと欲しいけどちょっとしかほしくない感じのものばかり、全部あわせて3240円。うん。

 で、この中から、DA18-55mmF3.5-5.6AL IIを持ち出してみたのだけど。
 どうもこのレンズ、経年劣化でレンズにクモリが出る持病がありそうだ。

 

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 ああ、かなり酷く曇ってるぞ。

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 コントラスト上げて露出を落として現像すれば、ある程度ごまかせるけれど。

 

 標準ズームはDA17-70mmF4があるけど、これ結構重たいレンズだから気軽に持ち出せない。
 だから軽くて気軽に持ち出せるやつがあればいいなと思ってたんだけど、同じ標準ズームを2本持つのもなあ、とも思い、なかなか買うに至らず。
 そこで1000円くらいなら文句ないか、と思ったんだけど、さすがにこのクモリじゃ実用にはならんなあ。

 

 で、後学のために分解してみた。

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 現行モデルのDA18-55mmのページにレンズ構成図があるけど、この写真の玉が、前から4群目の前面。
 曇って見えるけど、この面の裏側が酷いようだ。5群目の後面が。拭ってみた感じではグリスっぽくて、なかなか取れない。
 5群目後面から絞り羽根までの間に空間があって、ズーミングとかで空間の容積が変わる時に、劣化して飛散しやすくなったグリスが空気と一緒に吸い込まれる、という次第だと思われる。

 DA18-55mmは、初代・二代目(これ)・L型(キットレンズ用廉価版)・WR(防水つき)の4バージョンあるんだけど、中古で初代も二代目も意外に中古を見かけない。
 で、クモリが出てダメになるケースが、検索した限り結構あるようだ。
 私が分解して見た限りでも、おそらく構造的にグリスで曇る作りになっちゃってるように見えた。いわゆる持病。

 

 そういうわけで、もしDA18-55mmの中古を買おうというならば、あまり古そうな個体は避けたほうがいいかと思う。
 わざわざ選んで買おうという理由があるレンズでもないし、はっきりいって写りも悪いので、PENTAX使うんであれば他のレンズを勧めたい。

 

余談

d.hatena.ne.jp

 分解時は、こちらのサイトを参考にさせてもらった。

 それで、こちらのサイトはDA-L、手元ではII型だから少し差異があった。
 上の記事で(簡単に抜けます)とあるオートフォーカスのシャフトだけども、II型では簡単に抜けない。ボールベアリングが組み込まれていて、ネジ3本で固定されていた。

 DA-Lはキットレンズ仕様の廉価版だから、機能の削減とか金属パーツのプラ化とか変更があるんだけれど、開けてみると更に細かい差異があるんだなあ。