堺風の頭部

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金熊寺梅林でフラッシュ撮影の練習

 K-70の内蔵フラッシュが自動調光だけでなくマニュアル発光できること、Neewer TT560をあまり実戦投入できていないこと(去年仕事的な撮影で使ったが)などから、少し使いこなしを考えてみようかと思う。

 そんなわけで、大阪府泉南市の梅の名所・金熊寺にいってみた。

 

信達神社

 金熊寺は役行者が開いたというが、その鎮守社が勧進されてきた。それが明治の神仏分離で独立したのが信達神社。

 今でも金熊寺の入り口からすぐ右手に参道が見える。

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 実は金熊寺はわりと現代的な造りになっちゃってて、古刹っぽい感じはあんまりない(よく見るとあるが)のだけど、信達神社は参道からなかなか。

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 門の両側に舞台みたいなのがつながっている、こういう門はなんていうんだろう。長屋門じゃなかろうし、狛犬でも収まっていれば随神門の一種かなあと思わなくもないが、さて。

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 これも拝殿というよりは門だなあ。

 格子の向こうに見える本殿、江戸時代初期に作られたかなりの年季物。

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 右手に末社、というか祠くらいの実にこぢんまりしたのがいくつか。

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 ナギの大木が立っていて、ナギとしては府下最大、大阪府指定天然記念物。

 南紀とか南九州に多い樹木だけれど、紀州では熊野権現と関わりがあって権現と呼ばれる神社によく植えられているそう。信達神社は、金熊寺から分離される前は金熊寺権現といわれていた。

 

 大きくもないけど、歴史感たっぷりの渋い神社。泉州の神社としてはかなり良いところ。

 

フラッシュで近くを明るくしてみる

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 門の屋根の下に、なにか曰く有りげな太鼓があったが、この通り向こうが明るいのに引っ張られて、太鼓がどアンダーになった。(測距点を重点的に露出を測る設定ならもうちょっと明るくなると思うが、私の好みでもPENTAXのデフォルトでも、測距点と露出の関連付けはしない設定)

 こういう、遠くが明るくて近くが暗いカットは、フラッシュがちょうどいいところ、のはず。理屈の上では。フラッシュは近いもんほど明るくなるから。

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 で、内蔵フラッシュを光らせてみた。が、やっぱり真正面すぎていまいちか。

 ディフューザーで散らせばもう少しいいかもだが、ディフューザーってでかくないと役に立たんし、邪魔なるんよなあ。

 

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 もうひとつ、逆光のカットで。

 内蔵フラッシュのオートで-0.7EVの光量補正だが、結構フラッシュ遠くまで飛んじゃうのかな。

 

 DA40mmF2.8XSって、白飛びの周りにパープルフリンジがごっそり出たりすることがあるんだけど、今回はまた強烈に出たなあ。

 どうもDA40mmXS、パープルフリンジの他にも、逆光に超弱い、標準と言うには微妙に長い換算60mm、あまり使いやすいとは言い難い。K-01とセットで初心者が知らずに買ったら苦しむよなあ。

 この21世紀になって15年以上過ぎた今になって、まだ手でハレ切りしながら撮影するようなレンズ。

 ボケがきれいという美点はあるのだけど、大して寄れなくて最大撮影倍率0.13倍だし。花も撮れん。

 

 でもカメラに取り付けると独特のスタイルになるのが替え難く、描写悪いと思いつつも、たまに使うのがペンタキシアンなのであった。

 

金熊寺梅林

 金熊寺梅林では、DA50-200mmF4-5.6に付け替え、TT560を装着してみた。梅マクロとフラッシュの取り合わせを試してみた。

 

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 まず、シャッター優先AEで1/160固定のままAEを使い、それにフラッシュを小光量で光らせてみた。

 が、このカットは多分フラッシュ弱くしすぎて、多分、手前でボケてる花くらいまでしか届いてない。無意味。

 

 この先は、記載がなければMモードでの撮影。

 シャッタースピードは1/160、ISO感度は大体100のまま。絞りとTT560の光量を変えながら撮影。

 ストロボ撮影専用に、前ダイヤルで絞り、後ろダイヤルでISO感度変わるような設定ができればいいのだけど。

 

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 (花が汚いのはおいといて)F29まで絞って、空を暗く落としたところにTT560をフル発光、としてみたが、今度はフル発光でも全然光量足りずにアンダー。感度上げたり絞り開けたりすると空が明るくなってしまうしなあ。

 PCでレベル補正、とズルをして、何時だかわからない空の色にすることはできた。

 この濃いブルーの空が欲しいときには、なにか活用できるかなあ。

 

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 ISO100・F16。最短に近いくらいの距離だと思うが、まだちょっとアンダー。GN38でも結構足らんなあ……

 バックは山の陰だったが、さらに背景を暗く落とす効果くらいはあったかなあ。

 

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 逆光気味で、花びらに枝の影が落ちてしまっている一輪に、フラッシュを当ててみた。

 影は薄れたが、消えるまでは行かず。完全に消えるほどフラッシュ強めたら、それはそれで不細工な写りになるし。

 

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 これはフラッシュ無し。

 倒れたのか、落雷でもあったのか、えらく傷んだ梅の木からもささやかに花が。

 しかしこんな遠くの背景がうるさいカットこそ、背景を暗く落としてフラッシュで梅だけ浮かび上がらせるよう試みるところだったかな。

 

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 これもフラッシュ無し。小細工を模索しなくたって、素直に順光で撮れば素直にきれいになるよね。

 

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 太陽に背を向けてる花に、フラッシュを当てて持ち上げ。これはわりと上手くいったか。

 

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 ここからはフラッシュなし。

 メジロかな、と思って慌ててカメラ向けてぱしぱし撮ってみたけど、ろくなカット得られず。ブレてるかボケてるか小さいか尻。

 どうもメジロの色でも形でもないから、ウグイスだったかな。

 

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 ヒョウタン展示会があると看板がある方に歩いてみたが、畑の方に下りてきただけだった。

 道端の蜜柑。

 

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 葉だけ刈られた大根。

 

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 小さいけど菜の花畑。

 

 金熊寺梅林はそれほど大きな規模でもなかった。

 梅酒や甘酒やおでんを出している茶店と、その周りに梅は集中している。それらを味わいながら、座ってゆっくり眺めるのが楽しみ方の本流かな。