αSweet DIGITALでも、クリップオンストロボを使いたい。
のだが、一昔前のαは、なぜかホットシューの形状が完全に独自だった。αSweet DIGITALもそう。
別に、最先端の自動調光などフル機能バッチリで使いたい、なんて贅沢は言わない。
単にストロボは光るだけ、露出はマニュアルで調整する。それでいいのだが、物理的に取り付けられなきゃ仕方ない。
しかしαの独自形状シューでも、もう30年近い歴史があり、古いフィルムα用のストロボが捨て値で転がっている。
で、ミノルタのPROGRAM FLASH 3200iというやつを発見したので、これをαSweet DIGITALに取り付けてみた。
PROGRAM FLASH 3200iについて
適当極まりない写真であれだけども、これくらいの大きさの、GN32のフラッシュ。
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品番から見て、おそらくα7000の次の世代、α7700i世代のものかと思う。
操作方法
α7700iなり3700iなりと組み合わせれば自動調光する、見ての通りのフルオートフラッシュ。
手動で光量調整をしたりはできない。自動調光ができない環境ではフル発光しちゃうようだ。デジタルのαに取り付けるとフル発光。
電源スイッチすらオートらしくて、ホットシューに乗せたままカメラの電源を入れると、フラッシュのON/OFFが点灯する。これはαSweet DIGITALでも反応した。
また、28mm~85mmの範囲でズーミングし、照射範囲を変える。カメラのズームレンズを動かすと、フラッシュもモーターが作動してレンズが動く。これもαSweet DIGITALでも反応する。
Loボタンは、ガイドナンバーを1/4にする(光量1/16)にする低発光モード。(なぜそんなモードがあるかイマイチわからないが)
また、LEDのAF補助光を光らせる機能もある。これもαSweet DIGITALでも作動したが、どうも照射位置が上すぎて役に立たせにくい。かなり遠くないとだめだけど、遠いと今度は光量不足で効果がなさそうな。
電源は単三電池四本。チャージタイムは、アルカリ電池で最大5秒、ニッカド電池で最大3秒とのこと。
方向は前に固定で動かせない。天井バウンスなどは無理。
GN・焦点距離について
品番から見てGN32っぽいフラッシュで、まあそうなんだけど、ズームフラッシュなので、レンズの焦点距離によって変わる。
28mm | 35mm | 50mm | 70mm | 85mm | |
---|---|---|---|---|---|
GN | 22 | 25 | 28 | 30 | 32 |
Lo | 5.5 | 6.3 | 7 | 7.5 | 8 |
APS-Cのデジタルαで使う分には、焦点距離より照射角が広くなるから、ケラレる心配はないと思う。
αSweet DIGITALとの組み合わせでは
上でちょろちょろ書いてたので、まとめると、
- 発光:する
- 自動調光:不可・常時フル発光
- ズーミング:レンズに連動する
- AF補助光:3mほど離れれば有効
- Loモード:使えない
ということで、フル発光するのを絞りで調整して使うことはできる。
Loモードが使えれば近距離でも使えるのだけど、なぜかホットシューに取り付けるとLoボタンが効かなくなる。まあ、Lo使う近距離だったら、内蔵ストロボ使うほうがいいんだけど。
AF補助光は、近いと場所が合わずにダメだけど、3mも離れればOK。
αSweet DIGITALのAF補助光は、内蔵ストロボを連続発光させるタイプだから、ストロボのLEDでやってくれるとスマート。
実写
AF24-50mmF4のワイド端。ISO100でF11。距離は、レンズの距離環で3メートル弱。
右手がちょい暗いのは遠いからだけど、左上がちょい暗い。照射角足りないのかな。
AF24-50mmF4のテレ端。ISO100でF14。
テレにするとズームされて光量が上がってしまう。絞りが2/3段違って、大体同じ露出になった。
向きの変わらないストロボだから、天井バウンスのような気の利いたこともできない。フル発光固定だから、近距離では露出オーバーで使えなくなる。何に使うかな。
まあ、暗いところで遠くのものを撮らねばならないシーンなら使えるだろうか。そんなシーンがいつやってくるかわからんが。