望遠カメラだけ四角いのは、特殊な構造のレンズを使っているからだ。レンズは望遠になればなるほど奥行きが必要になるけど、かといってスマートフォンから出っ張らせるのはよくない。
そこで、プリズムを入れて光を直角に曲げ、横向きにレンズを入れているのだ。これをカメラの世界では「屈曲光学系」と呼んでいる。最初に採用したのがミノルタ(当時)の「Dimage X」だ(2002年発売)。
えっとね、どうもこの「屈曲光学系を初めて採用したデジカメはミノルタDiMAGE X」というの、そこらじゅうで書かれている。Wikipediaにも初めてとは書いてないけどDiMAGE Xの名前が挙がっている。
けど、これは「屈曲光学系ズームレンズ」の初採用。
屈曲光学系の単焦点レンズを採用した、オリンパスCAMEDIA C-1が2001年に発売されている。
あまり屈曲光学系の採用が話題になっていなかったが、例えば後継機C-2についてのASCII.jpの記事にも記述がある。
私もC-1の実機を触ったことがあるけれど、AFするとレンズが少し横に動く。屈曲部ごと全群動かしてフォーカシングしてるの。
ということで、人生を生きるためにまったく役に立たない雑学であった。
この話、Zenfone Zoomのときにもしたような気がするが。