堺風の頭部

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LA-EA4(Aマウントレンズ→Eマウントボディアダプター)がきた

 先日購入したSONY α3000なのだが、私はEマウントのレンズなんて持っていない。
 キットレンズの18-55mmだけでは、まあ、あんまりおもしろくないわね。

 じゃあ何かレンズ買い足すのかというと、Eマウントのレンズって結構高いの。
 厳密に言えば、普段使ってるPENTAXが安いんだけれども。

 

 しかしEマウント機には、ソニー純正で、Aマウントレンズを使えるマウントアダプターがある。
 Aマウントレンズなら、αSweet Digital用にいくつか持ってる。
 マウントアダプターも安くはないのだが、安めのレンズ1本くらいの値段だ。将来的にα7などのフルサイズEマウント機を買っても、そのまま使い回せる。

 そう思ってたら、Photodnで譲ってもらえるという話になった。

 

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 でまあ、取り付けてみたのだが、なんだかすごいことになっちゃったぞ。

 α3000は、一眼レフ風の厚みのあるボディをしたEマウント機だ。だから、センサーがボディ前方に寄っている。
 そこに、フランジバックの長いAマウントレンズを取り付けるアダプターを挟むと、レンズがすごく前寄りに取り付けられたような状態になってしまう。

 上の写真で取り付けてるミノルタAF24-50mmF4は、一眼レフ用としてはコンパクトなものなのに、かなり長いレンズみたいになっている。

 Aマウントのフランジバックは44.5mm、Eマウントは18mm。差の26.5mm分は前に張り出してしまう。

 

 このマウントアダプターLA-EA4は、ソニーもかなり無茶をやるな、という代物でもある。

 まずAマウントのオートフォーカスは、基本的にはボディ側にAFモーターがあり、カプラーで機械的にレンズと接続し、レンズを動かしてピントを合わせる。
 Eマウント機は、レンズ側にモーターがある。ボディからは電気信号を送るだけだ。
 その差異を吸収するためにどうしたって、マウントアダプター内にAFモーターを内蔵した。

 さらに、Aマウントレンズは一眼レフ用だから、位相差検出でAFを行う。
 Eマウント機は、撮像センサーを用いたコントラストAFだ。
 それぞれレンズの設計が違うものらしくて、位相差AFのレンズをコントラストAFで使う場合、使えはするけどピントが合うのが遅くなる。
 そこでLA-EA4は、マウントアダプター内に位相差検出AFセンサーを組み込んでしまっていて、一眼レフと同等のAF性能をもたせている。

 交換レンズもひとつの資産だから、昔のものを引き継げるのは大事ではある。マウントを変更したときに、旧レンズを使えるようにするアダプターを用意することはよくある話だ。
 しかしそれにしても、ここまで高機能なアダプターを作って、ほぼフル機能で流用できるようにするなんて前代未聞だ。

 

 ということで、いくつかレンズを使ってみた。

 

ミノルタAF100-200mmF4.5

 リンク先は、入手当時にαSweet Digitalで使ってみたときの記事。

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 発売が1986年という30年以上前のレンズで、さすがに2000万画素センサーにはちょっと解像力不足な感じはなくもない。けれどまあ、まずまずよく写ってると思う。
 換算で150-300mmという望遠2倍ズームで、しかも最短撮影距離が1.9mと長い。使いやすいとは言い難いな。

 でもコンパクトなのは嬉しいところ。
 マウントアダプターがコンパクトさをスポイルしてしまうけどな。

 

ミノルタAF24-50mmF4

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 APS-Cでは36-75mmと、標準ズームとして扱いやすいレンジ。
 しかもこのレンズは寄れるし、サイズも非常にコンパクト。地味ながらなかなか良いレンズだ。αSweet Digitalでは標準レンズとして使っていた。

 コンパクトさはマウントアダプターでスポイルされ(略

 

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 テレ端で35cmまで寄れるから、最大撮影倍率も1/4倍相当くらいまで、かなり寄って大写しにできる。

 

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 まあボケがきれいとまでは言いにくい感じだけど、24-50mmだとボケすぎないようにコントロールもしやすい。

 

ミノルタ100mmF2.8マクロ

 これは借り物。

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 これはミノルタのレンズの中でも評判の高いもので、開放からシャープかつボケも素晴らしいという。
 元の設計は1986年でかなり古いんだけど、名玉は色あせないな。

 惜しむらくは、α3000だと手ぶれ補正がないのでブレてしまいがちで難しい……

 

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 APS-Cだと150mm相当で少々長すぎるけど、ポートレートレンズとしても優秀だとか。

 

ソニー135mmF2.8(T4.5) STF

 これも借り物。

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 旧ミノルタ自慢のレンズのひとつで、とにかくボケの美しさを追求して設計されたレンズ。
 特殊なレンズエレメントが入っていて、ボケの大きさはF2.8だけど明るさはF4.5相当、オートフォーカスも使えないなど、相当なクセのある仕様だけど、それだけの価値があるとミノルタファンが認める一品。

 これくらいしか試せなかったけど、使うべきシーンなら素晴らしいことになるはず。

 

ミノルタAF Xi ZOOM 80-200mmF4.5-5.6

 これはパワーズーム専用のレンズなんだけど、残念ながらこれはLA-EA4には対応しなかった。
 非対応だとウェブサイトなどにも明記されていたし、実際に取り付けてみてもレンズ自体を認識しないようだった。

 ちなみにα77で試してもらったら動作していたので、Aマウントボディなら大丈夫なようだ。

 

LA-EA4初使用まとめ

 LA-EA4をつけるとレンズがむやみに前にせり出してしまう、というのは、α3000の問題。
 また、LA-EA4がけっこう重たい。これは高機能を詰め込んでるから仕方ないけど、α3000はボディが異様に軽いので、ちとバランスが悪い。

 しかし、この高機能すぎるマウントアダプターは、存在自体が面白い感じもある。やりすぎやソニー

 

 実用としては、標準ズームにはEマウントの18-55mmがあるので、これでこなせない望遠やマクロなどをカバーするために利用する感じになるかな。
 とりあえずすでに持ってるAF75-300mmを試してみて、満足行くならこれで。
 他にそれほど高価そうでないミノルタの望遠は、70-210mmF4、70-210mmF3.5-4.5はどちらも評判がいいみたい。

 あとは、中古が安いのは50mmF3.5マクロ。
 等倍じゃなくてハーフマクロだけど、どうせ手ぶれ補正のないボディでは等倍は辛いし、マクロレンズって大体マクロ以外も描写がシャープなものだ。

 

 もちろん、妙なレンズを捨て値で拾ってきて試して遊ぶのにも使うよ。

 

 

SONY マウントアダプター LA-EA4

SONY マウントアダプター LA-EA4