以前、富士通のWindows 7ケータイF-07Cで艦これ2期を動かしてみた。
艦これは、1期ではF-07Cでは私は上手く動作させられなかったんだけど、2期はむしろ、HTML5対応ブラウザを使うだけで実にあっさり動いた。
快適に遊べるかどうかはともかく、動作するだけであれば、古いPCでも案外いけるような手応えがあった。
そんなわけで、今回持ち出してみたのは、SHARPのMebius MURAMASA PC-MP50Gだ。
発売は2004年の秋。
IntelでもAMDでもなく、TransmetaのCPUを使ってるというチャームポイントがあるモバイルPCだよ。
PC-MP50Gのスペック
- CPU: Transmeta Efficeon TM8800 (1.6GHz)
- GPU: MOBILITY RADEON 7500 (32MB)
- メモリー: 512MB
- OS: linuxBean 12.04.5 32bit
- ブラウザ: Firefox 63.0.3
このPCについては、以前記事を書いたのでそちらを参照。
前の記事ではlinuxBeanのインストールに失敗していたが、やはりメモリー不足のせいだった。256MBから512MBに増強するとインストールできた。
(linuxBean 12.04.5自体は256MBで大丈夫なのだけど、EfficeonはCPUが24MBほど予約するので使える容量が減って、それで駄目だったようだ)
ブラウザは、Firefoxが現時点で最新版の63.0.3を、32bit版で提供してくれていた。
Operaは普通にダウンロードしようとしても64bit版を寄越すので、インストールできずだった。
1.6GHzのEfficeonだと、まあPentium Mの1.4GHzとか、そのへんと張り合うくらいかなあ。
Efficeonには内蔵グラフィックがなく、外付けのMOBILITY RADEON 7500がついている。当時ならかなり上等な部類だったので、この点は優位。
とはいえ、2004年の製品、それもノートPC、中でも大きく可搬性に振ったモバイルの類だからな。当時高性能だったPCではない。
動くの?
低スペックPCで艦これ動かすチャレンジ、SHARP Muramasa PC-MP50Gでいけたで。Efficeonで艦これ2期動いてるわ。
— 無謀庵 (@Mubouan) 2018年12月5日
linuxBean 12.04.5、Firefox 63.0.3で起動したし操作も可能だった。プレイできるとは言い難いが。 pic.twitter.com/kRRDvfRVzH
動いたよ。
液晶の解像度が1024×768なので、80%縮小で画面に収まる。
母港をちょっとの間流してるだけの動画だけども一応。
ていうかこれじゃ何のPCの画面かわからんな。もうちょっと周りを写せばよかった。
まあF-07Cと同様、動いてるだけであって、遊べるかといわれると苦しい。さすがに動作が遅い。ある程度プレイを続けてメモリー使用量が増えてくると破綻しそうにも思う。
そもそもFirefoxがめちゃくちゃ遅くて、艦これにアクセスする前、DMMのログイン画面などですら待って待って待ってやっと操作できるようなレベル。ブラウザがリッチすぎてPC性能が全然足りない状態だ。
むしろ艦これが動き出してからのほうが、案外マシかと思えてくるくらい。
もっと古い・低スペックでは?
予想通り、動かすだけなら古いPCでもどうにかしやすそうだった。
HTML5対応のブラウザと、それが動くOSがあれば、案外艦これが動くっぽい。
今回利用したOSであるlinuxBean 12.04.5は、PAE(物理アドレス拡張)が使えないCPUでも動作する。私がやったことある中では、Geode LX800でも大丈夫だった。
HTML5が使えるバージョンのFirefox(または他のブラウザ)が動かなければいけないが、それはちょっと試さないとわからないな。
私の手元だともう、Atom Z600(600MHz)とEfficeon TM8800(1.8GHz)より古いやつは出ないので、これ以上はやれないぞ。
拡張命令で左右されるかもしれない。
例えばFirefoxがSSE2を使っているとしたら、SSE2が使えないCPUじゃ動かない。
SSE2が使える世代のCPUは、IntelならPentium 4とPentium M(と同世代のCeleron)、AMDはAthlon 64(と同世代のSempron)、VIAはC7、TransmetaはEfficeon。
命令セットだけで見れば、Efficeonで動くならここらのやつは動きそうだ。
それ以前のやつだとどうなるかな。