表題のとおりである。
なお私は自称Apple嫌いなので、Mac触ると不必要に悪口をいうと思うのだけど、いつもはApple製品が存在しない前提で思考して発言してるから、眼の前にある以上存在を無視できず認めざるを得ない分だけマシであろう。普段はもっとボロクソにいう。
役立つ情報が欲しい場合は他にいこう。
ブツについて
私はMacを見た目で識別したりできないが、MacBook Proであることはわかっていて、調べてみると2006年1月10日発売の初代モデルだとわかった。
問題のブツは、ひとから譲られて、初期化と初回ログインだけしてある状態。
使ってみようとしたら、Chromeは起動しないし、YoutubeもAmazonビデオも見られない、との症状申告があった。
アップデート
原状は、アップデートもしていない状態だった。
OSのバージョンは、10.6と出る。
デスクトップのメニューにいるリンゴマークに、アップデートのメニューがあったので実行してみたが、なぜか数百MBのダウンロードが一瞬で終わる。
そして再起動してインストールしようとするのだが、再起動どころか、OSを終了することができないで止まる。アップデートもされない。
なんじゃこりゃと思ったが、一度セーフモード(起動時にSHIFTキー)で起動して終了し、再度アップデートを試みると進行した。
何度か更新がかかって、OSバージョンが10.6.8になった。
OSが古い
Ubuntuみたいに、OS自体をメジャーアップグレードできないかなあと思ってぐぐってみると、El Capitanというバージョンにアップデートできるように見えた。
ところで、上記ページ上でOSバージョンをSnow LeopardだのEl Capitanだのとコードネームらしいので表記しているが、手元のMacBook Proのバージョン表示は「10.6」であって、それがなにかわからない。なんで自社製品と自社ウェブサイトでこんな根本的な表記揺れさせるんだろう。
巻数表記を数字でやらずにサブタイトルでやって、どれが何番目の巻だか熱心なファンでないと見てわからない、作者と編集者がイキってしまったラノベみたいやな。それがいいという客のほうが多いからそうなってるんだろうけれど。
10.6がSnow Leopardで、El Capitanは10.11であるそうだ。今もうぃきぺ見ないとわからんかったが。
先に「アップデート失敗は一旦セーフモード起動することで解決した」とあるが、それも気付くのに時間がかかった。セーフモードがあることも、その呼び出し方も知らんかったので。
なので、アップデートされていない10.6のままEl Capitanへのアップデート手順を実行しようとしちゃって、いろいろ問題が起きて進行しなかった。
何のメッセージも出さずに起動しないiTunesやら、「入手」なんてボタンを表示しておきながら一切クリックしても無反応だったりやら。
ともあれ、10.6.8までアップデートが完了してから、El CapitanをiTunesからダウンロードしようとしたところ、「Core 2 Duo以降のMacでないとEl Capitanは動かねえよ、そんなボロい旧機種捨てろ」という旨のメッセージが出るだけだった。
Core Duoだった
Core Duoって不人気というか、たった半年で2が出て消えていったのだ。あまり数も出なかった。
私は現物を使ったことがなかったし、ヒット作のCore 2に比べると存在感も薄い。
いきなり12年前にすぐ消えたCore Duoを見せられて、Core 2だと勘違いするなんてのは、もはや私の重過失とはいえないだろう。こんなの採用してるAppleが悪い。
Core 2 Duoだと64bit OSも大丈夫だけれど、Core Duoはx86だ。Windowsでも32bit版しか使えない。
多分、MacOSも64bit化されて、Core Duoは足切りを食らったのかと思う。
El Capitan(10.11)まで一気に飛ばなくても、間になにか使えるバージョンはあるのかな、できるだけ新しくしたいな、と思って調べた。
が、次のLion(10.7)がすでにCore 2 Duoを動作要件としていた。
つまるところ、このMacBook Proは、たった半年で消えたCore Duoの呪縛でSnow Leopardに足止めされるのか……
同じ2006年モデルでも、秋に出たMacBook ProはCore 2 Duoらしいので、El Capitan(10.11)まではいける。
本体発売は半年差、使えるOSは6年分の差と、端境期は無情やなあ。
Snow Leopardの現状
そのままSnow Leopardで使っていけるかというと、結構厳しそうだ。
Chromeのアイコンに×印がついていて、起動できない。サポートが切られていて、MacOSが10.10以降でないとダメらしい。
別のモダンブラウザが使えればと思ったが、もうFirefoxもOperaもダメだった。
標準のSafariは、どうもHTML5が動作しているように見えない。
YoutubeはFlashで再生してくれるっぽいのだけど、Amazonプライムビデオはダメ。
うーん。
セキュリティに問題があるのも確かだし、ブラウザすらまともに使えないとなると……
Firefox 48までならSnow Leopardでも大丈夫だけど、根本的な解決になるわけでもないなあ。
Linuxいける?
32bit版のUbuntuなら、インストール可能かもしれない。少なくともCore 2 DuoのMacにインストールしてる事例はいくつも見られる。
しかし、Core Duoだとどうだろう。
以前Pentium Mが、Ubuntu 12.04のインストーラーに、「PAE(物理アドレス拡張)が使えない」として跳ねられていた。
Core DuoはPAEいけるはずなんだけれども、実際どうなるかわからん。Pentium Mもどうなるか実際やらんとわからんかった。
それと、どうもUSBメモリーからの起動が難儀らしく、DVDからやるのがいいという。
だけど、このMacBook Proはドライブが腐ってるっぽい。
そしてスロットインのドライブなんか使ってて、外装もスロットインでなきゃ交換も難しそうだ。これだからカッコから入る機械は……。USB外付けのBDドライブとかからいけるだろうか?
Linuxが入ったとして、32bitではブラウザがどこまで使えるかもわからんな。
今はまだFirefoxは大丈夫なはずだが。