先日急に引っ越してしまったもので、引越し先にインターネット環境がなかった。
とりあえずスマホのテザリングで凌いでいたものの、PCなんか使うとすごい勢いで通信するから、数GB程度じゃあっという間に容量が尽きる。
かといって光ファイバー引き込むような工事も大層だし、そこまで高速回線も求めてるわけじゃないし。
それでいろいろ検討したものの、幸い住居は都心部なので、WiMAX2+が余裕で圏内。料金的にも値頃感あり、これにしようと決定。
目次
契約先と届いた物
WiMAX2+はいくつか提供元があって、月額料金なども少し違う。
So-netだと月額がちょっと安かったのでここに。
www.so-net.ne.jp (別にアフィリエイトなどは入っていない)
WiMAXルーターは、私が見た時点ではW05・WX04・L01sの3種類があった。
L01sのみ据え置き型のホームルーター。持ち出せないが、WiFi同時接続機器数が40台と多く、有線LANも2ポートあるという。ガジェッターならWiFiを使う機器が多いだろうから、こっちがいいのかもしれない。モバイルタイプは10台までだ。
私はそんなに大量にWiFi機器がないので、外でも使えるモバイルタイプのほうが便利そうだった。
W05とWX04だと、WX04はクレイドルがおまけでついてくるらしいのでこっちにした。充電だけのクレイドルなら別にどっちでもいいのだが、WX04のクレイドルは有線LANポートがひとつ付く。
この二機種は、最大通信速度でW05が上、バッテリーライフでWX04が上、というくらいの差しかなさそうだった。
繋がらない
注文して二日後、早くもルーターが到着。えらい早かったな。
さて、WiMAXというのはルーターにSIMを入れたらすぐ繋がるものだというが、これが繋がらない。
APN設定が必要なのかと思ったが、ルーターに設定項目はあれど、So-netがAPNを公開していない。
SIMをうまく認識していないかと挿し直しなどしてみてもダメ。ルーターを初期化してもダメ。
ずーっとアンテナ表示に×がついて、圏外らしい表示のままだ。
WiFiでPCからルーターに接続して、設定画面を呼び出すことはできる。もちろんPCから見ると、インターネットなしのWiFi接続となる。
チャットサポートに聞いてみた
So-net WiMAXのページを開くとチャットでサポートに質問できるということで、それでちょっと聞いてみた。
「WiMAXルーター届いたんですけど、LAN側に接続することはできてますが、WAN側が繋がらないみたいでインターネット使えないです」
「WAN側につなぎたい機器はなんですか?」
「WAN側に繋ぐ機器がなにかあるんですか?」
「PCやスマートフォンなどです」
「それLAN側では」
などという、マヌケ・アトモスフィアのあふれるやり取りになってしまった。私は悪文家だから、サポートのひとを混乱させてしまったかな。
さておき、もう少しやり取りした結果、WiMAXルーターがインターネットに繋がらないような事態は電話サポートに聞いてくれ、とのことであった。
電話はちゃんとフリーダイヤル。
技術サポートに聞いてみた
電話はまず音声ガイダンスで、聞きたいことの大まかな区分を聞かれる。今回は技術サポートと思うのでそこに。
つながったサポートの方は、なんというか技術部感ある雰囲気の声をしたお兄さんであった。
SIMの入れ直しやルーターの設定初期化、窓際にいってもダメか、など基本的なことを確認したいとのことで、やってみてもダメ。
ルーターの初期不良かもしれないが、それを確定するために、例えば駅前などに移動しても繋がらないか確認してほしい、という。エリア内でも建物の建ち具合とかで入らない場合があると。
(駅前なら繋がったから不良じゃないと言われても、自宅で繋がらないんじゃ意味がないし、こちらから事前確認できるのは自宅がエリア内であることだけだったが、と思って聞いてみたけど、それで解約できるかは技術サポートからはわからないとのこと)
ともあれ、駅前で試してみることを了承して、一旦電話を切る。
雨降ってたけど、500m先の駅へ。しかし駅でも途中でも一切アンテナが反応することはなかった。
かけなおして出てくれたサポートの方は、今度は打って変わって、いかにも熟練した受付さんという感じの女性であった。
前回電話した内容もあちらに記録されているのを確認してもらい、駅まで行って確認したけどやっぱり圏外のママ、と伝えた。
そうすると、SIMの準備ができてないからまだ無理、機器だけ早く着きすぎてしまった、とのこと。
確かに到着が異様に早かったもんな、ということで、とりあえず様子を見ることに。
翌日の昼頃にルーターの電源を入れてみたところ、WiMAX2+(HSモード)で通信し始めた。
たまたま荷物の発送基地近くに住んでたりしちゃうと、こういうことがあるのかもしれないな。
So-netはサポートが良いという話だったけれど、私も、悪い印象は持たなかった。良好だろうと思う。
WiMAX2+で通信した
早速スピードテストをしてみた。なお、WX04をクレイドルに置いて、有線LANでPCに接続した状態。
大阪市内で土曜の午後1時台に測ったものだけど、これはなかなかいいスピードが出ているように思う。体感的にも、大きめのファイルであってもすいすい落ちてくる感じだ。
土曜の午後6時半頃となると、ある程度落ちている。 それでも結構なものだ。
さらに土曜午後9時に測ってみたら、むしろ速度が上がった。
モバイルでも家でも使えるWiMAXの場合は、単純に時間帯だけでなく、通りかかる人が多い時に混雑するのかもしれないな。うちの家は複数の鉄道路線が通っているところなので、午後6時は電車で通りかかる人が多い時間かもしれない。
いやー、前に使ってたOCNとフレッツ光隼の回線がほんとに酷くて、今のWiMAXのほうが遥かに早い。体感レベルで明らかに早く感じられるくらい。
2015年に光回線が自由化されて、携帯とセットで光回線を安売りするようになったもんだから、ユーザー急増で輻輳しまくり、前からNTTのフレッツ光を使ってる方まで巻き込まれて酷いことになってるからなあ。
昨今だとMに届くだけマシなのだろうか。 pic.twitter.com/QdI3lrqJTd
— 無謀庵 (@Mubouan) May 8, 2018
これは今年5月の深夜23時台に測ったものだけど、こんなもん「ベストエフォートですから」っつって平気で売ってるんだからたまらんよな。
混む時間にある程度遅いのは仕方ないけれども、誰でも使いたいと思う時間だから混むわけで、それでこんなんじゃあんまりだろう。
ルーターの初期設定について
設定を眺めていたら、いくつか気になるポイントがあった。
基本的にはモバイルルーターなので、電池持ち重視の設定になってるようだ。
WiFi設定の2.4GHz設定のところ、デュアルチャネル機能はデフォルトでオフだった。接続する端末によるけれど、オンにすると通信速度が上がる、場合もある。電池持ちは悪化すると思うが。
また送信出力もデフォルトでは1/8に減らしてある。当然電池持ちに響くけれど、「主に家で使うが、ルーターは窓際に置かないと電波が悪く、PCは窓から遠くに設置していた」といった状況なら出力を上げるべきか。
ECO設定では、ロングライフ充電がデフォルトではオフ。電池残量70%で充電を止めて、バッテリーの経年劣化を抑えるやつ。たまにしか持ち出さない運用になりそうなら、オンにしたほうがよさそう。
それから、自動消灯時間(ディスプレイオフ)がデフォルトで120秒とやけに長い。WiFiパスワードを画面で見ながら入力したい時などは長くしたいが、繋ぐ端末を繋いだらもう15秒でいいと思う。
「省電力状態切り替え機能」は、指定時間通信がなければ休止や電源OFFなどに移行する。「切り忘れ防止タイマー」は、60分経過すると通信中でも何でも有無を言わさず休止状態に入っちゃう。
3日10GB制限
WiMAX2+はギガ放題プランであっても、3日で10GB以上使った次の日には速度制限がかかる。(このカウントにはau 4G LTE回線を使うプラスエリアモードの通信量も含む)
もっとも、制限されるのは18時~26時の混む時間帯だけで、速度も1Mbpsだから、PCが使えなくなるレベルの遅さではない。
3日で10GBあれば十分やろー、と思いながら、PCでAbema TVの大相撲中継を3時間見たり、Youtubeで見てなかった動画をいくつも見たり(360pで見てたのだが)してたら、一日で7.5GB使ってしまっていて驚いていた。
それならいっそ、明日もAbema TVで相撲見て通信制限を掛けてみよう……と思ったのだが。
So-netのマイページで通信量を確認してみても、なぜかカウントされていない。
契約した当月は、契約上はまだ利用開始になってないから、通信量のカウントもされないのかもしれない。
そう油断してたら速度制限はしっかり掛かるかもしれないが、そうなったらそうなったで制限中の様子をレポートしよう。
なおプラスエリアモードで4G LTE回線を月間7GB使うと、WiMAXの方までその月は128kbpsとどぎつく制限される。これは厳しいな。