堺風の頭部

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南條亮ジオラマ記念館と、泉佐野観光ミニガイド

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 昨年秋に、泉佐野市最大のショッピングセンターであるいこらもーる泉佐野で、南條亮氏のジオラマの展覧会があった。
 それが現在、「南條亮ジオラマ記念館」として常設展示に切り替わっている。

 終戦から戦後の時代の風景を1/8スケールで作ったジオラマなんだけれど、大きくは建物から、小さくは駄菓子屋の店先のビー玉まで作り込んだ、実に見ごたえがある代物で。
 進駐軍にギブミーチョコレートと群がる子供、あるいは土の道の上で遊ぶ子どもたち、学校の授業、賑やかな道頓堀など、いろんな情景が描かれる。

 しかもすべて撮影自由、むしろ撮影してネットで拡散してほしい、というくらい。
 いずれも素晴らしくフォトジェニックで、もうカメラ好きならあの手この手で撮りまくりたくなること請け合い。

 今、泉佐野市の最大の見所ではなかろうか。

 

 

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 焼夷弾に焼かれて崩れ落ちた瓦礫であろうか、その脇の道を、荷物を抱えたり大八車を引いたりしながら列をなして歩く人達。

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 写真右手には高架橋を電車が走っていて、奥の大きな建物は割と大きな鉄道駅らしい。
 廃墟のような駅の前にも、人が群がり、小屋がかけられる。

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 満員電車は、実際に走る。

 他にも、一部に人が動いたりする仕掛けが施されているところがいくつか。

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 帰還兵と迎える人々。

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 進駐軍。ギブミーチョコレート。

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 メカなどは、ここまで細かな造形もされている。

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 こういう暗い、あるいはたくましい姿もさり気なく盛り込まれている。

 

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 順路通りいくと、少しずつ雰囲気が明るくなっていく。
 露天に物が並べられ、買い物客で賑わう。

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 エンタツアチャコしゃべくり漫才が催されたり。

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 子どもたちの遊ぶ姿は、当時の遊びのやり方を紹介する感じで、多種多様に作られている。

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 露天から、店舗を構えた商売に。

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 駄菓子屋にも商品が並ぶ。

 

 敢えて写真を載せてないジオラマもあるし、写真もごく一部を切り取ったようなカットばかりなので、全体像はぜひ現地で。

 写真撮るのがすごく楽しいということは、カメラ好きなら感じ取ってもらえると思う。さあカメラ持って行こう。

 

他の泉佐野市の撮影スポット

 南條亮ジオラマ記念館は、濃密に楽しめるんだけど、残念ながら大きな施設ではない。かなりじっくりと楽しんでも、何時間も居られないと思う。
 いこらもーる泉佐野も、別にイオンモールみたいにいろいろ買い物できるほどの大型モールではない。

 まあ、ショッピングを楽しむ人であれば、そのままりんくうプレミアムアウトレットに流れればいいと思う。

 

 しかし私は、カメラ好きにこの場所をオススメしたのだから、泉佐野市の他の撮影スポットを紹介するのが筋かと思う。
 プレミアムアウトレットにカメラ屋のアウトレットはないのだ……

 

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 すぐ思いつくのは、りんくうタウン駅からすぐのところにあるりんくう公園。私も新しいカメラやレンズの試し撮りは、とりあえずりんくう公園が多い。

 高くまっすぐそびえるゲートタワービルがあるから、歪曲収差のチェックもできる。
 はるか海上関空も見えているから、望遠レンズでぐぐっと引き寄せてみるのもいい。望遠といえば、鳥もそこそこやってくる。
 花壇がなかなか充実していて、年中なにか咲いているからマクロレンズも活用できる。
 レイヤーさんの撮影にも使われたりすることがあるので、連れてこれる人があればそれでも。

 

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 あるいは関西空港に行ってしまうのも吉。

 関空展望ホールスカイビューでは、風向きさえよければ頭越しに旅客機が離陸していくのを撮影できる。
 屋内にも関空の巨大ジオラマとか、妙にマニアックなクイズとかがある展示室もある。レストランフロアやらグッズショップもある。
 ちょっと行き方が面倒(関西空港駅からシャトルバス、あるいはりんくうプレミアムアウトレットから関空行きバス)だけど、なかなか楽しめるスポット。

 

 鉄道で来ているなら、まあ、この2箇所か。

 

 桜の季節であれば、日根神社大井関公園なんかもいいんだけど、車でないとちょっと面倒かなあ。
 泉佐野駅から犬鳴山方面のバスでも来れる。

 バスか車であれば、犬鳴山七宝瀧寺もいい。まさに修験者のいた古刹で、日常を離れられるし写真も面白い。

 泉佐野丘陵緑地も、自然豊かで場所としては決して悪くないのだけど、アクセスが悪すぎるので自家用車でないと辛いかな。