LINEのチャットボットで、「メールを受信するとBotがLINEでメッセージを送ってくる」というもの。
今回は、「メインのGmailがメール多すぎて見ない、メーラーの通知はうるさいから切ってる、でも特定のGmailアドレスの受信通知は見落とさずに確認したい、LINEの通知なら見る」という要求から、導入方法を探ることになった。
先にこの記事の要点を書くと、「SwingBotが行うフィルタリングを外して全メールをLINEに通知するように設定変更したい場合、SwingBotに『設定』と話しかける」。
SwingBotの設定
Swingの公式サイトは、やりたいことに対してどこを見ればいいのかわからない。
結局手探りで使い方を探すことになってしまったので、こうしてメモを残している。
ここでは、「Gmailの着信をLINEのSwing Botに通知させる」ための手順を示す。
まず、LINEのインストールされたスマホでSwing Botのサイトを開く。
ここでやるべきことは、「友だち追加」ボタンを押すこと。だけ。
そうすると、LINEにSwing Botという友達が現れる。
以後、Botに対してコマンドを話しかけることで操作していく。
まずトークを開いて、なんでもいいから話しかけてみる。
そうすると、こうやってURLを送ってくる。開くと、アカウント紐付け画面が出る。
Gmailでもキャリアメールでも自分の目的にあったものを選んで、登録しよう。
上手くいっていると、このように通知される。
以後、登録したメールアドレスに着信すると、Swing Botがその内容をLINEのトークで通知してくれる。
フィルタリング解除
しかしSwing Botは初期設定でフィルタリングが行われるようになっていて、多くのメールが取りこぼされる。
このフィルタを外したいのだが、なかなかわからなかった。
これが公式FAQで、SwingBotに関しては一番下に記述があるけど、まったく使い物にならない。「画面下のバー」って、どの画面のことだ。
で、設定画面は、やはりSwing Botに対して「設定」と話しかけることで呼び出せる。そんなことを書いている説明を見つけられなかったんだけれども。
「設定」と話しかけるとこのようにアドレスを送ってくるので、タップすると設定画面が開く。
「メールに関する設定」が「重要のみを通知する」となっているのを、「すべてを通知する」に変更。
これでフィルタが外れる。
直感でこれを発見した自分を褒めてあげたい。
その他のコマンド
まあ考えてみればチャットボットなんだから、会話でコマンドを送る操作系なのは当たり前ではあった。
適当に話しかけていると、「Swing Botの使い方は「使い方」と入力すると確認できます」といってきた。
「使い方」コマンドを送った結果がこれ。なお「ヘルプ」でも同じ。
これを友達登録した時点で出してくれていればよかったのに。
Swing Botについて
メール着信をLINEに通知する、というのはIFTTTでもできるんだけど、低からぬ頻度で2時間くらい遅延するもんで不便だった。
Swing Botの方の遅延具合はどんなものかは、今のところ様子見中。数回のテストではすぐに届いたが。
ただ、IFTTTだとグループに対してメール着信を通知できるが、Swing Botではそれはできないようだ。また、特定のラベルがついたメールだけLINEに転送、といった処理もできない。
受信通知だけではなく、返信までLINE上から行えるのも面白い。
LINEを使えない友人・知人がいる場合でも、彼が送ってくるメールをLINEで受けて返信までできる。複数人で待ち合わせする時など、LINEとメーラーを行ったり来たりしなくてよい。
メールアドレスは複数同時に使うこともできる。
ただし、POP3はダメで、IMAPが使えるアドレスしか無理。
また、docomoなどのキャリアメールにも対応するのだけど、spモードのメールでないとダメらしい。つまり、iモードのメールは使えないから、ガラケーのメールをスマホで見ることはできない。
キャリアのガラケーとMVNOのスマホで二台持ち、というような人には、残念でした。私もだよ。
なかなか有用そうなチャットボットなのだが、いかんせん日本語ドキュメントが使い物になってない。FAQが見られるだけな上に、その内容がひどい。
そもそも、Swing Botを使用開始するための通常の手順が、Swing Botのウェブページに書いてない。ただ友達登録ボタンがあるだけ。そして友達登録しても操作説明を寄越さない。
Swing BotのページをPCで開いたときの表示はもっと酷くて、別サービスであるSwing Webの「無料登録・ログイン」ボタンがむやみに目立つところに表示されていて、普通に見れば間違えてそちらに行ってしまうような状態だ。
もっと理解可能な説明が公式サイトにわかりやすく表示されていれば、もっと流行るかもしれないのに。もったいないな。
普通のユーザーはデバッガーじゃないんだから、手探りで操作方法を探すなんてことはやってくれないぞ。