ちとブレた写真でみっともないが、あべのキューズモールにできていたSEGA VR AREAで、VRアトラクション「ZERO LATENCY VR」を遊んできた。
友人らと四人連れでいって、1時頃にきて予約を取れたのが18時半の回と、オープンから2ヶ月以上過ぎてもまだまだの混雑ぶり。
でも去年の東京ジョイポリスでの混雑ぶりからすれば、大阪なら当日で予約が取れる時点で全然楽なのかも。
結論からいうと予想以上のクオリティで、なんだか「バーチャルリアリティ」といわれて想像していたものが、本当に想像していたような形で実現するところまで来たな、という感じだった。
今回のプログラムはZOMBIE SURVIVALという、文字通りゾンビの襲撃から生き残るやつ。
入って荷物を預けるとまずブリーフィングがあって、ルール説明。
それと、自分の名前とメールアドレス、ゲーム中の表示名、それから身長も登録する。多分身長に嘘書いたらゲーム中の見え方がずれるんだろうな。
それから、結構重たいバックパックを背負う。VRゴーグルとヘッドセットもそこについている。おそらく中にはパソコン入ってるんじゃないかな。
グリッドが書かれているだけの殺風景な部屋に入場し、銃を取る。(この時友人ひとりが銃を踏んでコケそうになっていたので、足元をみて歩くべし)
銃はブルパップ型のアサルトライフルだけど、VR内では武装切り替えができ、同じもので中型自動小銃・自動小銃・ショットガン・スナイパーライフルに切り替えられる。
ショットガンとスナイパーライフルでは、1発ごとに銃身下のスライドを引いて給弾する。自動小銃はフルオートで撃てる。弾切れはあるが、任意にグリップ下のボタンでリロード。
照準はレーザーサイトがついているので、特に照門を覗き込むような必要はないし、腰だめで撃ってもいい。
それからヘッドセットをかぶってVRゴーグルをかける。
ゴーグルは、レンズを左右に動かして視度調整ができるようになっているが、これはあまり外に広げると顔の肌に当たってしまう。そうするとレンズが曇って見づらくなる。注意。私左目のほうがちょっとぼやけた。
この時点で、他のプレイヤーや自分の銃、それからは部屋の中央にある柱は見えている。
そしてゲームがスタートすると、鉄骨を組み合わせた廃工場みたいなステージに切り替わり、そしてゾンビがやってくる。
ゲームのルールとしては、部屋の中央にある柱が守るべき拠点とされており、そこに向けて四方向からゾンビの群れが来る。
四方向には防壁を立てられるようになっている。防壁はゾンビがくるとどんどん破られるが、修復用のターゲットがあり、銃を向けてトリガーを繰り返し引くことで防壁が戻る。(このときは銃の残弾と関係なく、ただトリガーを手動で何度も引く)
防壁が生きているうちはゾンビに攻撃されることはないが、破られると突入してきて殴られる。繰り返し殴られると死ぬ。死ぬと10秒の待機時間でリスポーン。
多分だけど、一応中央の柱を守るというルールではあるけど、柱を壊されてゲームオーバーというのはないんじゃないかな。
ステージは1・2階に分かれている。
リアルにはワンフロアだけど、中央の柱の周りが一階、その外周を囲うように2階がある。中央が吹き抜けだから、2階のプレイヤーは上から下に援護射撃を行う。
(バーチャルな)エレベーターに乗って行き来するのだけど、私は1階担当だったので2階どうだったかは知らない。
リアル柱や他のプレイヤーにぶつかりかけると、ゲームが一旦ポーズされ、離れるように指示がある。
これはどうしてもプレイ中にうっかりが起こるので、私のときも何度かポーズがかかった。
あとはひたすらゾンビを撃退しては防壁を修復、を繰り返す。
たっぷり30分はプレイ時間があるが、終盤になると、ヘリで脱出するシーンがくる。ヘリが来た後に死んだらリスポーンしないらしい。
この時に、足元にある脱出サークルに入れ、といわれたが、私はなぜかそれが見つからず。あったけどどれも他人が立ってて、私が入れるところがない。
どうやらこの時、ヘリ前方と設定されている方向に脱出サークルがあったのに、私はヘリ後方を探しにいってしまっていたらしい。
ともかく私も乗ってることにしてヘリが離陸。
あとは武器がガトリングガンに変わり、ヘリの上からビル屋上に群れているゾンビに向け、飛び道具を持たず抵抗できないゾンビを撃ちまくるボーナスステージ。
すると私はヘリの後ろを見ているもんだから、ビルはあるけどゾンビがいない。どうなってるんだ、と横の方に見えるゾンビのいるビルに撃っていたが、ほとんどスコア取れず。
そしてヘリが脱出し、ミッションコンプリート。
ゴーグルを外すと、あれだけゾンビだらけだったところがあの殺風景なグリッドの部屋に戻る。
そういうもんだとわかってるけど、やっぱり変な感じだった。
装備を返して退出すると、外に先ほどのプレイのスコアモニターがある。
一応名前は伏せたが、プレイヤーネームはゲーム開始前に登録したニックネーム。本名ではない。
私は2位だった。
期間はわからないがベストスコアランキングと、キル数・ヘッドショット数・移動距離・死亡数の最多記録も晒されていた。いくらなんでも16回もどうやって死んだんだろう……
また、登録したメールアドレスに、リザルトを確認できるリンクもついてくる。
リンク自体が他人からも見れるかはわからなかったので、スクリーンショットで。
この黄色表示は、チーム最多の数字らしい。
キルとヘッドショットが同じになっちゃっているけど、一部のゾンビはヘッドショット一撃で死なない。少なくとも大型ゾンビは死ななかった。なので、キル=HSでも私がオールヘッドショットでやってたわけではない。
ライオットゾンビは文字通り、一部混じってた防弾ジャケットとヘルメットで武装したゾンビと思う。防具に銃撃しても無効、とかだったかも。(極力ヘッドショットしてはいたから、胴への銃撃が無効化されてるような印象はなかった)
大型ゾンビは1キルしてるのが4人だったので、多分ゲーム中に出てくるのがそれくらいと思う。
大型というても5メートルくらいあるとかじゃなく、どっちかというとデブゾンビという感じだった。ブッチャーっていわれてたな。
ちょっとした攻略メモ
当初、1階3人・2階も3人という割り当てで戦っていたら、ゾンビが来るのが四方向だったのでどうしてもすべての防壁をチェックできず、しばしば突破されてしまった。
ひとり降りてもらって四人で四方向見れるようにしたつもりが、やっぱり気がつけばどこかが破れていきなり殴りかかられて死ぬシーンも。
自分の前くらいは押さえてたつもり……といいたいとこだけど、一度横からやられて死ぬと、横にも目を配ってしまい、横に来てるから撃ってたら前からも来てて突破されて……というのはやらかしたな。
ヘッドセットにマイクがあり、プレイヤー同士の会話ができるのだけど、なにせ各方向のゾンビ侵入口に東西南北とか書いてたわけでもなく、協調しようにもちょっとむずかしい。
やっぱり肉眼よりは視野は狭いと思うし、ヘッドセットだと声の向きというのもないから、「こっち」とか言われてもすぐ反応できない。
ガチでやるなら、最初に方向の打ち合わせとか必要そう。でもまあ、楽しむだけなら他のプレイヤーの悲鳴とか聞いて楽しむくらいで十分か。
ゾンビはヘッドショットするとスコアが高い。スコアは命中弾が出るとそこに数字で出るが、ヘッドショットは赤字で出て目立つ。
銃によってもスコアが違うようで、スナイパーライフルでヘッドショットすると1500点も入った。ショットガンだと350点だったかな。ただし散弾で他の命中点も入る。
ただ生存性でいうと、ショットガンがよさそう。
突破したゾンビが目の前にいる状態になっても、落ち着いて順にヘッドショットしていけば生存できたケースもあった。雑に撃っても当たるし。
コッキングが必要とはいえ、その分リロードなしに際限なく撃てちゃう仕様。多分かなり優遇されてる。
スナイパーライフルはコッキングがいるのと、やっぱりゾンビも止まってないから当てづらい。しかも5発撃ったらコッキングと別にリロードが入る。
自動小銃はあまり使わなかったが、防壁の向こうにいるゾンビを蹴散らすのは速いかな、というところ。私それもショットガンでやってたけど、効率悪かったかも。
ただ、接近されてしまうとリロードで撃てない時間ができるのが厳しい。
まとめ
面白いかというと最高だったので、まだ何度かやってみたい感じもある。
すでに東京ジョイポリスではプログラムが変わって、SINGULARITYというSFものになっているらしい。そのうちこっちにも来るかな。
テクノロジーに感激する、というのも久々かもしれないなあ。
今ここまでできるのか、と驚いたという意味では、ギャラクシアン3の次くらいのレベルだった。Forza Motorsportを越えるくらい。
まあ、技術は漸進するもので、順を追って触れていると驚きが小さくなってしまう、という面はある。
VRというのを私がほとんど触れてない状態から、いきなり専用ハードウェアの高度なものに飛び込んだから、今回はすごいと思えた。
これが、Oculus Liftとかを早くから体験してステップを踏むと、「かなり凝ったことやってるなあ」くらいになったかもしれない。
でもまあ、Oculus Liftを触ってる人はかなり限られると思うし、2000円出せばこの水準をいきなり誰でも楽しめるんだと思えばやっぱり。
まあ、ギャラクシアン3はなんというか、技術をお金と力技で飛び越えたような感じもあり、やっぱりちょっと別格感はある。
それに、ZERO LATENCY VRは海外製なのが、寂しいっちゃ寂しいか。もう日本のゲームが世界の最先端では無くなっているのは知っているけど、セガはこれを自分で作ってしまうような会社であってほしいな、と思わなくもない。いや無理いってるんだけど。