堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

新・リコーイメージングスクエア大阪訪問記

 大阪でリコー・PENTAX製品のサポートその他の受付を行っていた、リコーイメージングスクエア大阪が、長堀橋から天満橋のOMMビルに移転した。

 私もPENTAX歴がすっかり長くなってしまったそこそこのPENTAXIANなので、スクエア大阪はまさに聖地。巡礼にいかなければいけない。

 結論からいいますと、PENTAXIANが少し元気になれる場所だった。

 

 長堀橋にあったときのスクエア大阪って、なんというか、ちょっと町外れという感じの場所だった。
 スクエア自体も小さくて、小さなギャラリーはあるけれど、ほぼサービス窓口だな、という感じ。東京の浮間舟渡にある修理サービスセンターの雰囲気に近かった。

 しかし東京には、スクエア銀座とスクエア新宿がある。
 新宿では新製品に触れるショールームがあり、銀座では有料ギャラリーがあって、洒落た空間で作品や書籍を眺めながらゆっくり過ごせるようになっていた。
 これらに比べると、スクエア大阪は、ふらっと立ち寄る感じがない、故障とかがなければ行かないような感じのところだった。

 

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 それが、天満橋OMMビルの1階なんて駅直結のところに、ぐっとスペースを広げ、大きく用意したショールームにギャラリーも併設、修理受付も物販もある、フルスペックのスクエアができた。

 内装も洒落たウッディな造り。多数の写真集や書籍が置かれていて、椅子もあってゆっくりすることもできる。これはスクエア銀座の良いところが活かされている感じ。
 (これを写真で伝えるべきなのだが、あいにく人が多すぎるので写真を撮るのが憚られた。そのうちリコーのサイトでTHETAで撮った360度写真が公開されると思う)

 

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 でもって、試写できるオブジェをぐるっと取り囲んで、K-1、645Z、GR II、WG-50、G800、K-70、KP、THETAと、DA LimitedシリーズやDFAシリーズなどの主なレンズをずらりと。
 スクエア新宿でもここまでやってないから、相当な力の入れ具合。

 このカットは、持ち込んだK-01に、HD DA21mmF3.2 Limitedを試させてもらったもの。
 もちろん自社製品をよくわかってるスタッフの方がいるので、私が持ってるsmc DA21mmと撮り比べたい、という旨を伝えて、しばし歓談にも付き合ってもらえた。

 それから、双眼鏡も触れる状態で展示してある。
 PENTAXの双眼鏡って昔から好評だけど、2年ほど前にフルモデルチェンジを掛けたらしい。
 U seriesのPapillio II 6.5×21を覗かせてもらったけれど、おっ、と思うくらいコントラストのよく出たシャープな見え方。また、0.5mまで寄れるマクロ双眼鏡なのは前から知ってたけど、実際見るとなかなか新しい体験。ほしいなあこれ。
 今はローエンドを覗いて、ほとんどBaK4プリズムと非球面レンズを入れているとの話で、なかなか自信のある商品なのかも。

 

 カメラ・双眼鏡は、現行商品をおそらくほとんど展示してあり、かつプライスがついていて在庫も持っているとのこと。
 さすがに量販店より安くはできないだろうけど、双眼鏡は保証が3年に延長されるサービスがつくとか。カメラもかな?

 それから、スクエア新宿や修理サービスセンターにもあった、アウトレット品販売も、さりげなくレジカウンター後ろにあった。
 今日見たのは、Q7のレンズキットとか、DA16-85mmと18-135mmとか。
 東京で見てた限り、オンラインショップのアウトレットより安いから危険なんだ。私のDA17-70mmもアウトレット衝動買いだったよ。

 

 それから、修理受付窓口。
 明確な故障が見えてなくても、当日すぐ返せる軽いチェックや調整などのメニューもあり、ちょっと来たついでに依頼できそう。

 ギャラリーの方は、ちょうど写真家さんがトークショーをやっていて大勢の人が集まっていた。
 ギャラリースペースは、スクエア新宿よりはちょっと小さいかな。

 

 まあ、天満橋という場所は、京阪と谷町線が交差するところではあるものの、他の路線からは便利とは言い難い。
 大阪府南部からだと絶妙に行きづらくて、今回私は堺筋線の北浜から歩いた。
 もうちょっと涼しくなれば、中之島公園南天満公園をスナップしながら歩き抜けて、橋を渡ればそこにある、という感じかな。夏やったら死ぬけど。
 あるいは、大阪城公園を通り過ぎてくるという手もあるかも。

 

 最近もうシェアも下がってしまい、新製品情報も少なくなる一方で、PENTAXはもう力尽きてしまうのかなあ、と心配していたんだけれど、いやいや。
 今、大阪にこんな場所を作ってしまうようなメーカーが、やる気なくしてるはずがない。

 PENTAXがまだまだやるというなら、ユーザーもついていくしかないな、と思えてくるので、そういう意味で「PENTAXIANが少し元気になれる」と冒頭で言った。
 大阪や京都・神戸のPENTAXユーザーは行って損のない場所だ。