堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

カメラ10台で撮る彦根城

photodn.net

 さて、マストドンの写真インスタンス「Photodn」のオフ会が開催。

 これが2回めで、前回は私は普通にK-70とQ-S1を持って参加したのだけれど、せっかくだからちょっとネタに走ろうと思い、手元に転がっているコンパクトデジカメを9台、フィルムコンパクトカメラ1台とQ-S1を加えた総勢11台持ち出してみた。(うち1台が電池ダメで使えず)

 なぜネタに走らねばならんのか、それはやはり、大阪人にしては無類にクールな私といえども、大阪人の性を備えているということだろう。

 で、観光旅行記であるなら時系列順、あるいは見どころ別で記事にするのが普通だろうけれど、なにしろ大量のカメラをとっかえひっかえ撮影していたので、カメラ別にまとめる。

目次

 

SONY Cybershot DSC-L1

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 カシオのコンパクトデジカメは今全部EXILIMブランドだけど、最初に出たEXILIMは超薄型カードデジカメだった。
 その薄さがヒットしてかなり売れた。そうすると他社も対抗馬となる超小型・超薄型カメラを作り始めたのだが、ソニーの出した案が超小型スティックデジカメ・サイバーショットU10だった。

 その超小型スティックデジカメの系譜の末裔が、このサイバーショットL1。
 しっかりした美しい金属筐体に、400万画素センサーと3倍ズームレンズまで載せてみせた、実にソニーらしい製品。

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 小さいといっても、画質を犠牲にしているようなものでもなく、400万画素機としては十分な写り。ちょっとあっさりめの傾向かな。
 動作も鈍くなくて、首から下げてスナップするとすごくいいカメラ。

 

SANYO Xacti DSC-S6

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 三洋電機は、それこそ黎明期からオリンパスなどカメラメーカーと協力してデジカメという製品を作り上げ、長くOEM生産で各社の製品を送り出していた、デジカメ史の最も重要な会社のひとつ。
 自社ブランドだったXactiは、さほど売れたとはいえないが、デジタル的発想の新技術を盛り込んだ冒険的な製品が並ぶ。

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 600万画素で、3倍ズームの、当時としては別に目立つところもないようなありふれたカメラ。価格を下げて扱いやすくした、普及モデル。
 写りも、晴れたところで使う分にはごく普通。

 しかし、普通のAFデジカメは半押しができる二段ボタンがついているものだが、このカメラは一段。その代わり、タッチセンサーがついていて、ボタンに触れただけで半押しできる。
 おかげで、半押しを知っている人が触ると操作を間違える、珍妙な製品に仕上がった。多分三洋のひとは、なにか他所と違うところ作らないと納得しないタイプだと思う。

 

Kodak Easyshare Mini M200

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 発売した2011年当時、1000万画素以上で世界最小だった。なぜかニコンが張り合ってきて、COOLPIX S01にその座を奪われてしまったが。

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 カラーモードをビビッドにしてやると、実にアメリカンにこってり色が乗った写りになる。
 この日はちょうど、好天で風があって湿度が低い、まさに写真日和だった。コダックカラーがよく出る。

 

Kyocera Finecam SL400R

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 能書きは以前の記事に書いたから省略。ニコンCOOLPIX S10とは別方向で、スイバル機のひとつの頂点だろうと思う。

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 写りに特徴はないけれど、ウェストレベルだろうが頭越しだろうが、真上にアオリ撮影をするのも、足元の花を撮るのも、すべてまったく無理のない姿勢でやれる。使っててすごく気持ちがいいのだ。

 

PENTAX Optio A30

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 画素数も1000万画素あり、後ろを見れば大きな液晶、手ぶれ補正もついていて、今でもそのへんで売ってるような、煮詰まりきったコンデジのような製品。
 が、1/1.8型センサー。高画質モデルだ。

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 寄ればボケが出るし、またCCD機としてはかなり暗所にも強い部類。センサーしっかりしてるだけで違うもんだ。
 新品で買って、でも一眼を持つようになって出番が減って、友人の仕事用に譲って、その後出戻りしてきて、今はPCデスクに転がしておく手元カメラになった。

 

PENTAX Optio LS465

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 細長いスティックデジカメ。サイバーショットU / L1の遺志をPENTAXが勝手に継いだ感じのやつ。
 スティック型だと、通常の4:3液晶だとかなり小さいものしか載らない。そこでこのカメラは、液晶が16:9のワイドになった。
 そしてセンサーは4:3の1400万画素だけど、液晶に合わせて16:9の1200万画素モードが標準になっている。

 高さ46.5mmから、LS465の商品名になった。(建前だろうけどな)

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 ワイドが標準といっても、上下をカットされる、フィルム時代のなんちゃってパノラマに似ている。
 が、28-140mmの広角系レンズを積んでいるから、この通りなかなかワイド感ある写真が撮れる。

 

PENTAX Optio RS1000

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 2010年代は、スマホの普及とともにすごい勢いで縮小するコンパクトデジカメ市場に、必死で各社が抵抗する時代だった。
 開発リソースも企業体力もないPENTAXは、なんというか、どう客観的に見てもネタに突っ走っていたとしかいえないのだが、それが楽しくて仕方なかったな。

 このRS1000は、フロントパネルが透明アクリル板で、その裏にデザインシートを入れられる。付属品もあったが、もちろん自作でもよい。
 それでこうなった。

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 正直、カメラとしてはこれといった特徴はないけれど。

 RS1000は、微妙に改善された後継機RS1500が出た。
 フロントパネル交換時、六角レンチでボルトを外さなければいけなかったところ、RS1500は素手で外せるようになった。大進化!
 また前面にナノブロックをはめられるNB1000なんてバリエーションもできた。

 この頃のOptioはアカルイ。アカルサハ、滅ビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。

 

RICOH R8

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 リコーってのも目立たないけど古くからのカメラメーカーで、カメラおじさんのニッチな要求を埋めに来るような渋い製品を出していたりしたものだった。

 このカメラは、手ぶれ補正つき1/2.3型1000万画素センサーに、28-200mmF3.3-5.2の高倍率ズームレンズを積みながら、少し大きめ、程度の筐体にきっちり収めてある。
 しかもステップズーム機能があり、28, 35, 50, 85, 105, 135, 200mmの7段切り替えレンズとして使えるなんてのがまた、カメラおじさん向けらしい。

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 センサー性能が辛いところがあるので、裏面照射型CMOSになるCXシリーズだと、ぐっと良くなるんだろうなあ、という感じがする。
 しかし欠点はほぼセンサー由来のもので、マクロにも強いコンパクトな28-200mmのカメラだから、ポケットにいれておけば大体なんでも写せる。便利。

 

その他

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 カメラ集合写真がツッコミどころの塊になるオフ会でした。誰のせいや

 

mubouan.hatenablog.com

 フィルムカメラOLYMPUS μ ZOOM140VFは、現像に出してから。

 38-140mm F4-11なんてすごいレンズだが、そこにあえてISO100のフィルムを突っ込む暴挙に出てみた。
 しかし天気が良かったおかげか、意外にテレ端でも手ブレ警告出っぱなしとかじゃなかったな。現像しないと本当にブレてないかはわからないけれども。

 

 Kenko DSC880DWは、持っていったけど電池がなくて使えず。
 単4電池だからそのへんで買えばよかったんだけど、買えるようなところに入るタイミングがなくて。

 超広角の、ライカ判換算14mmのレンズがついてる変なデジカメで、また一度別の機会に使ってみよう。

 

 Q-S1はいつも使ってるから略で。

 

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