堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

アニメ視聴メモ「たまこまーけっと」「戦姫絶唱シンフォギア」「へうげもの」

 まだまだいくよ。

 

たまこまーけっと

 1話冒頭からいきなり、妙にもっともらしく収差のあるレンズ越しみたいな映像でキャッチしてくるさすがの京アニ

 内容というか、これはどういう作品なのか言葉で表せないような代物だなあ。
 どう切っても何の話でもなくて、ただ雰囲気は好ましく、かといって萌え4コマアニメのような日常系という形式ともどこかズレていて。
 ゆるく面白がるだけで流してしまったもんで、あまり批評的なことは思いつかんが、まあこれはこういうもんだろう。

 

 商店街は出町柳の枡形商店街らしいのだが、あの商店街は加茂川マコトめあてに見にいったことがあったな。

 加茂川マコトって、二次元キャラを抱えたアイドル事務所みたいな組織から枡形商店街と契約して派遣されてるというような、珍しい形で使われてたから、契約打ち切りに遭って。(Twitterでヤケ起こしたような書き込みがあって驚いたもんだった)
 今調べたら、ちょうど13年3月に契約終了らしく、まあ単に期末でそうなっただけだとは思うんだけれども、「たまこまーけっと」の放送期間も13年1~3月期だったから、わるい邪推をすれば何か闇を捏造できるかもしれない。

 

 とはいえ加茂川マコト、商店街専属時代にすでに中の人を確保して2次元から3次元にも展開するアイドルだとか打ち出してしまっていて。
 どうするんだろ、と思ったてたら、めげずに単立のローカルアイドルとして活動しはじめ、それが未だに続いてるんだから大したものだ。
 正直私はアイドルとかコスプレとかは苦手なので、その路線の客にはなれんのだけれど、生まれて育って次元を越えたと思ったら失業して沈んでなお復活、なんて波乱の生き様を見届けるのは楽しかろうなあと思う。

キャラクターアイドル発信「ことまきプロジェクト 」Made in Kyoto

(昔もっとキャラ大勢おらんかったっけ?)

 

戦姫絶唱シンフォギア

 多分、水樹奈々が歌いながら戦うのをやりたい、というだけのところから始まってるんだと思うのだけど、それを盛り上げるために、とにかく何もかも力いっぱい腕力こめてフルスイングを続けたような、なんか異様なものがあった。
 「爆風を発剄で防いた」とか「非実在青少年にもなれない」とかパワのあるセンテンスもそこらじゅうに。

 ネタバレになるけれど、クライマックスでフィーネが月の破壊に失敗した後、じゃあ欠けた破片を地球に落として大惨事を起こしてやる、と急に科学的なこと言い出したと思ったら、触手伸ばして引き寄せるなんて猛烈に非科学的な手段を選ぶ、あの流れの豪快さには痺れた。

 ファンにいわせると、わりと予算ついててちゃんとしてる続編よりも、ただただアクセルベタ踏みし続けているような荒削りな初代が面白いというが、確かにそうかもしれない。

 

 しかし唯一惜しいのは、

北へ。 Four Seasons - YouTube

 肝心の「歌いながら戦う」という行為に関して、この「北へ。」地獄ダンスのほうがヤバいな、これほど苦しそうな演技はさすがの水樹奈々にも難しかったか、と思ってしまったことであった。
 千葉紗子を起用しているべきだったのでは。

 

へうげもの

 これは原作読んで、アニメも途中まで見てたんだけど何かで途中で切れてしまったので改めて。

 絵的表現力がヤバいあるいは天才的な原作に対して、アニメはだいぶ正常化されてしまって、よくもありいまいちでもあり。
 放送時に見れてなかった利休の切腹シーンは、原作だと、肘をぶつけた壁から小さく爆煙が上がるような、ヘタウマ感が突っ走ってるところだったと思うんだけど、アニメはちょっときれいにしすぎたな。
 信長のところはアニメもよかったのだけど。