堺風の頭部

徘徊、カメラ、PC、その他。

ウィスキーのちょっと邪道な飲み方

今週のお題「家飲み」

 わりと乗りやすいお題がきた。

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 私が家で飲むのはもっぱらウィスキーなのだが、ちょっと変わったところとして、ぐい呑を使う。

 陶芸を見るのも好きなんだけど、皿や壷をコレクションできるほど財布も太くないし置く場所もないし高いと怖くて使えないから、よくぐい呑を買っているのだ。
 このぐい呑は膳所焼で、現地にいって買ってきた。このほのかに赤い黒、繊細にカーブを描いた形、これが小堀遠州の「きれいさび」かー、と、別に見る目や知識があるわけじゃないけどピンと来て。もう何年も愛用してるなあ。

zezeyaki.jp

 まあ、ウィスキーを飲むのは本来グラスにすべきではある。わかってる。色わからなくなるし、香りもちゃんと楽しむならテイスティンググラス使うほうがわかりやすい。
 ショットグラスもテイスティンググラスもちゃんと持ってるし、初めて開けるウィスキーとかならテイスティンググラス使うよ。けれどもまあ、普段気張らず晩酌するときはぐい呑。

 なに、今日注いで写真に取ったのもニッカのブラックニッカ・ブレンダーズスピリット、つまり国産品なのだから、日本の陶器で飲んで悪いことはないのだ。

 

 昨年まで東京にいてちょっと寂しかったのは、東京からだとあんまり近場に陶芸の里というような土地がなくって。益子とか笠間までいくのは大変。
 大阪からだと、信楽丹波立杭焼も日帰りで行って買える。萬古焼とか伊賀焼もいけるな。膳所ももちろん。土の質とか色々あるんだろうけど、このへんは関西や中部が強い。

 それから、大阪難波にある日本工芸館。陶芸に限らず全国の素朴な民芸品が展示されてるのを楽しめて、さらに併設の売店で、全国のものがリーズナブルに、日用品として使える値段で買える。
 おかげで、九州の龍門司焼の三彩(クリーム色に緑と赤で素朴な彩色が施されてるやつ)とか、小石原焼(波佐見焼って書いてましたが誤りです)の飛び鉋の皿とかを買えて、これもまた愛用してる。

www.nihon-kogeikan.or.jp

 

 

 私は酒にはあまり強くなくて、一度に飲むのはぐい呑一杯。ショットグラス一杯と同じか僅かに多い程度。これが適量。
 酒量が少ないから、ちょっとだけウィスキーは良いやつにする。
 ボトル1000円台だと、好みに合う合わないが激しく出ちゃって、ハズレだと飲むのが辛いくらいになったりしちゃう。もちろん「これでこの値段か」って掘り出し物もあるけれど。
 しかし2500円も出せば、好みを乗り越える程度に美味いものが多くなるから、あんまりハズレ掴むことがない。経験則だけど。

 美味いのを適量、飲みたい日にだけ飲む。
 ぐい呑使うのは邪道だけれども、飲み方自体は正道中の正道。この飲み方が一番美味いからこれでいいのだ。

 

 最後に、一本だけオススメウィスキーのアフィリエイトを貼って小遣い稼ぎでも目論もうとしたのだけど、どうしようかな。 

  まあ、ちょうど今日飲んでるし、ブレンダーズスピリットにしよう。

www.nikka.com

 ブラックニッカが生まれた1956年蒸留の原酒を(多分ほんのちょっとだろうけど)加えた贅沢なプレミアム感、「マッサン」で主張されまくったスモーキーフレーバーも効いていて、でも飲みにくくない程度に柔らかくまとまって、実際美味いのだ。

 これ、2016年末に発売されてあっという間に売り切れ、今年の春に再販されたらそこらじゅうで売れ残ってる、といういささかマヌケな有様。初期ロットはひょっとして、買って飲まずに溜め込む人が多かったんだろうか……。
 まあ、買って飲んで美味いと思ったら、もう一本買ってガメておけばいいんじゃないかな。